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九話

「王都に到着しました。」


商会の責任者がそう言った。


「やっと着いたか。」


盗賊襲撃事件からは特にこれと言った大きい問題はなく、あっても精々、ゴブリンなど低ランクモンスターなどであった。


「まあ、お金は、それなりに稼げたな。」


襲撃事件後、俺は自分が聖属性の魔法が使えることがバレてしまったため、ケガなどの治療としてお金を貰う事になった。というのも、ポーションなどは消耗品で値段もそこそこする。しかし、回復魔法は術者の魔力だけで、コスト的にお手軽。そして俺はお客のため戦いには不参加。破格の値段で治療の担当を請け負う事になった。ヒール程度なら、相場が銀貨1枚と銅貨50枚のところ銀貨1枚と安めに設定。(商会の人に相場を確認済み)ポーションが品質にもよるが安くても銀貨2枚らしい。パーティに欲しがるわけだ。金銭面では結構、楽になるからな。


「(まあ、俺は誰とも組まないけど・・・)」


あれから、勧誘はちょくちょくあったが、俺が本気で誰とも組まないと分かったようで、それからは勧誘が無くなった。まあ、臨時でパーティを組んでもいいことは伝えた。また、冒険者ギルドにも俺が魔力持ちであることは伝わるだろう。正直めんどくさい。


「(はぁ~。まあ、考えても仕方ない。今は先にやることがある。)」


そう、アイリスの生死の確認。まずはそれを先に確認しないと。俺はそう思いながら馬車を降りた。


「あ、あの、あの時は助けてくださって、ありがとうございました。」


俺は、馬車を降りたときに、人質に取られていた女性に頭を下げられた。そう言えば、襲撃事件以降、全く彼女とは話さなかった。


「ああ、構わない。君こそ、大丈夫かい。その、目の前で・・・」


「いえ、最初は怖かったですけど。あれは仕方ないと思います。じゃないとあの、あの時、私が死んでしまっていたかもしれません。」


咄嗟とはいえ、相手は拘束状態だった。もう少し、ましなやり方があったかもしれない。


「そう言って、もらえて俺もうれしいよ。」


俺はそれだけ言って女性から離れた。


「よお、今回は世話になったな。」


冒険者たちが声をかけてきた。


「いや、俺は何もしていない。」


「そんなことないだろう。盗賊の時、そして治療に関しては世話になったさ。本当なら仲間になって欲しいくらいだ。」


冒険者がそう言ってきた。


「そうか、まあ、役に立たったならそれで良いよ。」


「これから、どこかに行くのか?」


「アイリス様の葬儀に立ち会おうかと思ってね。」


「ああ、アイリス様か・・・残念だよな。すごい美人だって噂だったのに。」


冒険者は残念そうな顔をする。


「まあ、俺たちも、依頼達成したら、葬儀に顔を出そうと思っている。もし会ったらそのときは、よろしくな。」


それだけ言って冒険者たちは離れて行った。


「さて、まずは宿探しからだな。」


俺はそう思い、宿を探すことにした。


「さすが王都。いろいろな物が売っているな。」


俺は王都を散策しながら宿を探す。


「今日はここの宿にしよう。」


俺はそう思い宿に入った。さすが王都というだけあって値段が少し高かった。


「(まあ、お金は結構あるからいいけど。)」


アイリスが置いて行った荷物の中入っていたお金は軽く金貨100枚を超えていた。


「(だからと言って無駄遣いはしないでおこう。)」


俺はそう思い。今日の活動を終え、寝ることにした。


翌日


「さて、今日はどうしよか?」


アイリスの国葬まで3日。それまで、王都で活動をするとして、そうしようか・・・


「そう言えば、今日は英雄の帰還だったな。」


英雄の帰還。この前の戦争で大活躍したらしい。その英雄が帰ってくるらしい。


「英雄か・・・よし、見に行ってみるか。」


俺はそう思い宿をでて大通りに向かって歩いた。予想通り大通りには多くの人が集まっていた。


「(う~ん、これじゃあ見えない。)」


前列はすでに人がいっぱい。割り込みにくそうだな。


「どこか、高いところはないかな・・・」


俺はそう思い辺りをみわたすが、やはりないな。


「仕方ない。屋根の上に登ろうか。」


俺はそう思い、脇道に入り、ホーリーチェーンを使い屋根の上に上る。


「ここなら、確りと見えるな。」


さて、あとは英雄様の顔を見るだけだな。


しばらくして


「お!帰ってきたようだな。」


英雄を乗せた馬車が大通りに入った。


「さてさて、英雄様は・・・え?」


俺は見知った顔が目に入った。


「(アリシア?なんで?)」


俺はアリシアをみて驚いたがそれ以上に


「(アリシアの横にいるのって、俺?)」


アリシアの横にいた人物に俺は驚きを隠せなかった。


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