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第四話 勉強が甘すぎた

【いちご視点】



「きゃあああああああ!」


 わたし、吹井田いちごはベッドでごろごろしていた。

 今日は、宿題を忘れて朝はすっごいヘコんでいた。

 だけど、なんということでしょう。

 今は、絶好調だ。


「ぬふふふふ」


 わたしは自分の頭を撫でる。

 そして、あの時の声を思い出す。


『お勉強、よく頑張ったな……よしよし』


 よしよしされたぁあああああああ!

 脳に焼き付けた池木君の声。完全再現できている。


 本当に池木君の声は素敵すぎる。

 わたしはその声を思い出して、枕を抱き締めて足をばたつかせる。


 ああ! もう最高だ。


 思わぬ形で始まったとってもへんてこな関係だけど、すごくしあわせだ。

 今日もね、今日もね、可愛い声でって言ってくれた!


「池木くん……」


 わたしはようちゃんが撮ってくれた池木君の画像をスマホで見つめながら呟く。隣の男子の子切っちゃってごめんね。


 なんて幸せなんだろう。

 幸せすぎてばかになりそうだ。いや、なった。昨日はやらかした。


 池木くんの俺様にどきどきしすぎて、昨日はまったく勉強に手がつかずベッドで転がってたら気付いたら寝てた。


 池木くんが別に普通だったのが、ちょっと不満だけど。

 まあ、池木君にとってわたしなんてそんなもんだろう。


 でも、いいんだ!

 チャンスが転がり込んできたのだから!

 これで池木くんとの距離を近づけるんだ!


『池木くんって頭いいんだね? 勉強できる男子ってわたし好きだなあ』


 わたしのメッセージ、想いは少しでも届いてほしかった。

 ちょっと変えて伝えたんだけど気付いてくれなかったみたいだった。


「うう~、がんばるぞ。がんばるぞ」


 まずは、宿題やらなきゃ。 

 折角教えてくれたのに出来てなかったら池木くんがショック受けちゃうかも。

 それに、


『お勉強、よく頑張ったな……よしよし』


「うふふ……」


 脳内池木君が褒めてくれる。

 元気がもりもり湧いてくる。

 池木くん、わたしがんばるからね、お勉強も恋愛も。

お読みくださりありがとうございます。

また、評価やブックマーク登録してくれた方ありがとうございます。


少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたなら有難いです……。


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