寅 走 4
祭事当日、その徒競走は滞りなく開催されることとなった。
司会者はいない。
ただ事の成り行きを見守るだけの観戦形式の催しだが、参加地域に制限がないことを良いことに、多くの神々が軒を連ねる。権能のほんの少しを四季神に預けることで、観戦の許諾をそれぞれ得ていた。
日本という島国に、今までかつてなく多くの神々の目が集中している。
その観戦の場に、一柱、姿を見せない神がいた。
「想像はしていたが、ここまで多くの力が一つ所に集結するととんでもない迫力になるのぉ。この天体のどこから見ても、今一番あの日本という島国が眩しく映るだろう」
今日の西の神の装いは、普段とは少し異なっている。
美しい体の曲線が際立つ、薄く風になびく、後のインドや中国の文化に見られるようになる着物とは打って変わり、動きやすさ重視の、武人が如き装備である。
普段縁のある創造神たちが西の神のこの姿を見れば、どこかで戦でもあっただろうかと考えを巡らせるだろう。
いわば完全なる武神モードである。
「さて、まずはあの暴風域と荒波を越えねばな」
あそこさえ越えてしまえば、後はたやすく事は済むだろう。
徒競走開始の合図を今か今かと待ちながら、西の神は楽し気に、愉し気に笑んでいた。
日本など、大陸からちぎれて以降行っていない。造化三神のことも好ましくは思っていないが、同世代として遊んでやらんでもないなどと考えていた。
その時である。
世界は、入り混じる神の権能に満たされた。
現在書き溜めていた小説のデータが吹き飛び、復旧作業中のため更新が滞っています。正直2回も同じもの書ける気がしない…(白目)頼む生き返ってクレェ…
追記
ありとあらゆる手立てを尽くしましたが物語がお亡くなりになりました。ちょっとの間傷ついて立ち上がれそうにないので数週間電子機器から距離をおきます。
さがさないでください…。
もし少しでもまだ私に期待値があるなら★のとこ触って頂けるともしかしたら頑張って生き返ります…がんばって…




