【400字詰め小説】人魚悲鳴
人魚って胎生? 卵生?
防波堤の近く
この日ボクは
――人魚に出会った。
でも、何の感動もトキメキもない。なぜなら
その人魚は「男」だったからだ。
確かに、人魚イコール「女性」というイメージは偏見だ。
なので「男」というのは百歩譲る――問題はその姿。
イケメンやブサイクという次元ではない。その人魚は
上半身が「魚」、下半身が「人間」なのだ。
半魚人? いや違う。半魚人は顔が人間っぽい。
でもコイツの上半身は完全に「魚」だ。
――逆だろ。
じゃあなぜ「男」と認識できたか? 理由は簡単。
下半身に「人間のイチ●ツ」が付いていたからだ。
野生生物なのでもちろん衣服など身に着けていない。丸見えだ。
すると、その人魚? がボクに迫ってきた。
イ●モツも迫ってきた。
ヤバい! このままじゃ襲われる。
ボクは懸命に逃げた。
でも人魚は意外と速い。尾ビレじゃなくバタ足なのに。
次の瞬間
〝パクッ〟
ボクは食べられてしまった。
――そう、ボクは人間じゃない。
群れからはぐれたイワシだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
元々は男のダイバー(人間)が、男の人魚と・・・というBL展開するコメディーを考えていましたが、特にこれといったオチが思い付かなかったのでこんな感じにしてしまいました。ファンタジーを期待されていた方・・・ごめんなさい。




