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ハルと僕と虹色の空

作者: 川崎うた

愛犬を亡くした少年と家族のお話です。

 真っ青な空に心地良い風が吹く時、僕はいつもハルのことを思い出す。柔らかな風に黄金の毛がたなびき、ハルは気持ちよさそうに目を細める。

 

 ハルは、僕が一歳の時に春木家にやってきた。春木家の『ハル』から名前をとった。小さな子犬だったハルはあっという間に金色の毛が美しいゴールデンレトリバーとなった。ハルはどんな時も僕と一緒だった。最初は友達だったのに、いつの間にかお兄さんのようになっていった。ハルの目はビー玉のようにきらきらしていて、いつも優しく微笑んでいた。

 

 ハルは僕にとってこの世でたった一匹の犬だった。


 「優太、食べ物で遊ばない。その目玉焼きすごくまずそうになってるわよ」 

食パンにイチゴジャムを丁寧に塗っていた真理は、顔をしかめる。

「食べるのは僕だから真理ちゃんには関係ないよ。僕にかまってないで食べちゃわないと学校遅れるよ」

僕は、テレビの中の時間を見ながら答える。

「やばい」

真理はそう言うとイチゴジャムを塗った食パンを二口で食べ、牛乳を飲みながら立ち上がる。

「じゃあ、優太、夕方、ハルの家でね」

「僕は行かないよ」

「今日は行くって約束したじゃない!」

僕と真理ちゃんがにらみ合っていると、母さんが仲裁に入る。

「朝からやめなさい。優太、昨日は行くって言ったのに。やっぱり気持ちが変わっちゃった?」

母さんは、優しいまなざしを僕に向ける。僕はうつむいて、つぶやく。

「ハルは死んじゃったんだ。ハルは僕のこの世でたった一匹の犬なんだ。ハルの代わりなんていない」

「でもハルの従妹だよ。ハルが生まれた家で生まれたんだよ。ハルも絶対喜ぶよ」

真理ちゃんが口をはさむ。

「真理、もういいから」

母さんは、真理ちゃんにお弁当を持たせ、玄関に向かわせた。

僕はもう一度目玉焼きをまぜる。もう変な感じのスクランブルエッグだ。

目玉焼きは好きじゃない…でも我が家の定番だから仕方がない。こみあげてくる何かと一緒に僕は飲み込んでしまう。


 四年一組の教室に入ると友達の山崎百合がやってくる。耳の横で二つにくくった髪に赤いボンボンがゆれている。

「優太君、おはよう。今日、わんちゃんを見にくるのでしょ?三匹とも元気だよ。目が開いてすごくかわいいよ」

百合ちゃんはかわいいけれど、今日は答える気にならない。心の中でごめんとつぶやく。

「……いかない」

ポツリとつぶやく。百合が聞き返そうとしたタイミングで、先生が入ってくる。教室の隅で遊んでいた子たちは慌てて椅子に座る。僕も教室の窓側の一番後ろの席に座る。窓の外を見たとき、キラリと何か金色のものが光った。なぜか校門のところにハルがチョコンと座っているような気がした。目をぱちぱちしてもう一度みる。

気のせいか…?僕は気になって何度も外を見、同じ数だけ先生に注意された。


 金曜日はいつも荷物が多い。僕はひとりで思いっ切りため息をつく。ランドセルをしょってレッスンバックに荷物をいっぱい詰め込んだ僕は、若干よろめきながら通学路を歩く。いつもの公園の横の道を歩いていると、道の向こう側をハルそっくりの犬を連れたおばちゃんが散歩している。犬はふさふさした尻尾を振りながら、おばちゃんにぴったりと寄り添って歩いている。おばちゃんと犬に気を取られて、前から歩いてきた人に体ごとぶつかってしまう。カバンが落ち、中から雑巾や本が散らばる。

「いってぇ」

「いってぇ、じゃないでしょ?よそ見して歩いて勝手にぶつかってきて、すみませんでしょ?」

頭の上から声が飛んできた。声の主はそう言うと、散らばった優太の荷物を集めてくれる。

「……すみません。あ、ありがとうございます」

荷物を渡されお礼を言う。すらりと背の高い男の人がたっている。サラリとした長めの茶髪に黒目勝ちの

目が優しく微笑んでいる。

「やあ」 

無視して通り過ぎようとする優太を制する。

「はい……あ、あの知らない人とお話ししたらいけないって先生が言ってます」

「えっ?僕、知らない人なの?それすごく心外」

男の人は大げさに目を丸くする。

「僕、君のこととっても良く知っているよ。優太君」

「え?」

僕はびっくりして男の人をみつめる。

「お兄さん、名前は?」

「マモル」

「いくつ?」

「二十歳」

「二十歳の大人がこんな時間に何してるの?お兄さん誘拐魔?」

マモルが、じっと優太をみる。黒目がちの目が真っ黒になる。

「ねえ、今日は、いつもの公園で逆上がりの練習しないの?」

僕はもう一度びっくりする。

「逆上がり教えてあげるよ。さっ行こう」

そう言うと僕の前をすたすた歩き、公園の中に入っていく。僕は慌ててついていく。


「もうちょっとだな」

鉄棒の後ろのベンチに座りこんだ僕に声をかける。

マモルはそばの自販機でカルピスを二本買って、一本を僕に差し出した。

「えっと、知らない人から物をもらってはいけないけど、頂きます」

マモルは、笑いながら、僕にカルピスを渡す。

二人で冷たいカルピスを飲みながら、しばらく沈黙する。

「……残念だったなぁ。もうちょっとなんだけどな」

「うん」

「大丈夫、今度のお誕生日までにはできるようになるよ」

「僕のお誕生日まで知ってるの?」

マモルがニッコリと笑ってうなずく。

「お兄さん、本当にいったい誰?母さんか父さんの知り合い?」

マモルは、一口カルピスを飲む。

「そうだな。知り合いと言えば知り合いだ。うん。お父さんもお母さんも真理ちゃんもよく知っているよ」

「……」

「だって僕、誘拐魔だもん」

夕方の公園には、子供たちに代わって、犬の散歩にくる人が増えてくる。

「うち、帰りたくないなぁ……」

尻尾を振りながら、散歩するゴールデンレトリバーを目で追いながらポツリとつぶやく。マモルも優太の視線の先を追う。

「うちに帰りたくないの?」

「あの犬なんていうか知ってる?」

マモルの質問には答えず、嬉しそうに尻尾を振っている大きな犬を指さす。

「あのでっかい犬?ゴールデンだよね?」

「そう。うちにもいたんだ。同じ犬が。ハルという名前だったんだ」

「ハル?」

「そう。春木家の犬だからハル。去年の冬に老衰で死んじゃったんだけどね」

僕はさっきの犬を目で追う。

「ハルは心も体もでっかくて、僕の一番の友達だったんだ。僕小学校に入ったばっかりの頃、なかなか友達ができなくて。だから学校から帰ったら毎日ハルと散歩に行ったんだ」

空の色がオレンジ色になってくる。夕陽に照らされてマモルの髪が金髪に近い色になる。

「ハルがいたから、僕学校にも行けたし、がんばって友達も作れるようになったんだ。真理ちゃんと喧嘩してもお父さんやお母さんに怒られてもハルはいつも僕の味方だったんだ」

マモルはじっと優太をみつめる。黒目勝ちの目がビー玉のように黒くなる。

「優太くんは、ハルが大好きだったんだね」

「……うん」

僕は泣きそうになって下を向く。

上からマモルの声がする。

「でも、別の犬を飼おうって家族が言い出した?」

「うん。でも僕いらない。だってハルの代わりにならないもの。どんなにかわいい犬でも」

「……そうか」

マモルがポツリとつぶやく。マモルの髪がますます金色に輝く。

「ハルも優太君が大好きだったんだよ。弟みたいに思ってた」

僕はマモルの目をじっとみる。マモルの真っ黒な目に僕がうつっている。

「ハルは、優太君が新しい犬を飼っても悲しまないよ」

「なんでお兄さんにそんなことが分かるの?」

「なんでたと思う?」

マモルがじっと優太をみつめる。秋の柔らかな風がマモルの金髪を揺らす。

「ねぇ」

マモルの声が遠くから聞こえる。

「もしも、ハルが今困っていたら君は助けに行く?」

「え?」

マモルが、ニコッと笑う。

空がオレンジと黒の混ざった不思議な色になる。そして空が虹色になる。


突然、突風が下から吹き上がる。

僕が目をあけるとマモルの姿はそこにない。

「マモルさん?」

僕は公園をぐるりと見渡す。虹色の空の下、さっきまで散歩に来ていた人も公園で遊んでいた人も誰もいなくなっていた。

僕は一人ぼっち、虹色の空の下にいた。


「ワンワン!」

その時、懐かしい、鳴き声が遠くから聞こえた。僕はその声のほうに走った。公園を抜けると突然広いお花畑にでた。

向こうから金色の犬が走ってくる。

「ハル!」

僕は、ハルに向かって猛ダッシュする。

「ハル!」

僕は、もう一度叫んでハルに抱きついた。

そのまま地面に寝転ぶ。

クウン……ハルが鼻を鳴らし、僕の頬をペロペロ舐める。

僕の顔は涙とハルのヨダレでぐちゃぐちゃになった。


「あまり時間がないんだ」

顔をあげるとマモルがそばにたっていた。

「ハルにも僕にももうあまり時間がないんだ」

マモルはもう一度そう言った。

僕は首を傾げた。

「ねぇ、優太。僕とハルは君のお母さんを助けたいんだ」

「僕のお母さん?」

「そう」

「母さんはいつも元気だよ。困ってないよ」

僕が、そういうとマモルは少し悲しそうな顔をした。

「うん。わかってる。優太のお母さんは今幸せだよ。でもね、優太のお母さんの心の中には悲しみの玉があるんだ」

僕は、立ち上がる。

「悲しみの玉?」

マモルはうなづく。

「そう、悲しみの玉。そしてみんなが寝静まった夜中にそれを取り出して、ずーっと自分を責めてる。ずっと後悔している。もう何年もずーと」

しばらく沈黙が流れる。


「ママは何を後悔しているの?」

マモルは僕の前をゆっくりと歩きだす。

「……転んだこと」

「転んだの?」

僕とハルはマモルの後をついて歩く。

僕達は、お花畑の先に続く一本道を歩く。

「君のママは、転んだんだ。僕がおなかにいる時」

僕はびっくりして立ち止まる。

「どういうこと?」

マモルは立ち止まって振り向く。

「僕はその後、おなかの中で死んじゃったんだ」

「……」

僕は、混乱した。マモルさんは僕の兄弟なの?真理ちゃんだけじゃなかったの?

「びっくりさせちゃったかな。ごめんね。でも違うんだ。僕が死んじゃったのは、お母さんが転んだせいじゃないんだ。もともと僕の心臓は生まれるまで持たなかったんだ。だからお母さんにその事で自分を責めてほしくないんだ。それを伝えたくて僕はずっとここにいる」

「ここに?」

「うん」

「いつから?」

「わからない、でもハルはずっと気づいてたみたい。ハルは僕がわかるみたいだった」

「ワン!」

ハルが、そうだと言わんばかりに尾っぽを振る。

「そしてハルは死んだ後、僕のところに来てくれた。一緒に光がさすところに行こうって」

「ハルが?」

僕は、ハルをみる。ハルはいつだって家族を守ってる。こうやって僕が知らなかった家族だって守ってる。ハルは、ここに閉じこもっているマモルを一緒に天国に連れて行こうとしている?

僕の頭はフル稼働した。

「どうしたら、ママの悲しみの玉を取り出せるの?」

僕は、マモルに聞いた。

マモルは少し顎に手を置いて考えて、口を開いた。

「多分、お母さんが自分の後悔を話すことができたら、きっと悲しみの玉はどんどん小さくなる」

「でも、でもそれって、それってもしかしたら、マモルさんのことを忘れてしまうってことじゃないの?」

マモルは、少し目を細める。

「そうかもしれない。でもいいんだ。僕は、ずっと悲しかった。大好きなお母さんを悲しませてしまうことが、そしてね、その時僕も自由になるんだ。ハルと明るい光がさすところに行くんだ」

僕は、お兄さんの気持ちが半分分かって半分分からなかった。でも母さんが苦しんでいるなら、それはなくしてあげたいと思った。

「ねぇ、ここはきっと僕も長くはいれない場所なんだよね?ねぇ、僕はどうすればいい?」

マモルは、前をまたすたすた歩く。そして前を向きながら話す。

「この道をずーっとずーっと歩いていくと、僕を亡くしたばかりのお母さんに会えるんだ。お母さんには僕もハルもみえないけど、優太はきっとみえると思うし、話せると思う。だからお母さんに話して、僕が話したこと、お母さんが転んだせいで僕が死んじゃったんじゃないってこと」

マモルは、そして立ち止り、前に続く一本道を指さした。

「ここから僕はもう行けないんだ。ハルが案内するよ。さあ行って!」

僕は、マモルの前に立つ。

「もう、お兄さんとは会えない?」

マモルは、優しく微笑む。

「……僕達は兄弟だ。いつかまたどこかで必ず会える」

僕は、お兄さんに抱きついた。生まれていたら、きっとお兄ちゃんて呼んでたんだ。

「おにいちゃん・・・」

僕は、小さな声で言ってみた。

マモルはギュッと僕を抱きしめた。そしてその感覚がふっと消えた。


一本道を僕とハルはひたすら走った。道は空の上を海の上を橋のようにかかっており、僕達は、ただただ目の前をずんずん進んだ。

ふと目の前が明るくなって僕はいつもの公園にいた。


若い女の人がブランコにぽつんと座っている。

僕は、その女の人の横のブランコに座る。女の人は僕をみた。

「お兄ちゃんは小学生?」

女の人の目には涙の痕が残っていたが、少し笑顔になって僕に話しかける。

「はい」

「そう……」

女の人はそう言うとうつむいて涙をぬぐった。

「お姉さん、どうして泣いているの?」

女の人は手を止める。そしてそっと自分のおなかをなでる。

「転んじゃったのね。そうしたら赤ちゃん、いなくなっちゃったんだ。あと数か月で会えるはずだったのに」

僕は、どうしようかと迷いながら言った。

「赤ちゃんが死んじゃったのは、転んだからじゃないって、もともと心臓がもたなくて、そのせいだから、お母さん悲しまないでってマモルさんが。僕それを伝えるためにここにきました」

女の人はびっくりして顔を上げる。

「あなた、誰?どうしてこの子につけるはずの名前を知ってるの?」

僕は困ってしまう。

「僕はずっと先の未来から来たんです。マモルさんは立派なお兄さんになってて、ずっと僕やお姉さんのこと見守ってきてくれて……」

僕は、それだけ言うともうそこにはいてはいけない気がして立ち上がるともう一度来た道を探した。

道はない。

でもそこで、僕の記憶はぷっつり途絶えてしまった。


目が覚めた時、僕は自分の部屋のベッドの上にいた。

机にはハルと一緒に写った写真。時計は12時を示している。

僕は、ベッドから起き上がって、音をたてないように一階のリビングに降りた。


リビングでは、母さんが手元だけを明るく照らして細いペンではがきに絵を描いていた。母さんはもともと画家になりたくて美大を卒業していて、僕が幼稚園にに上がるぐらいからハガキに絵を描いて、お友達にあげたりしていた。その絵葉書の評判が良くて、ここ数年はカルチャーセンターで絵葉書の描き方の教室の先生をしている。

細かい作業中なのか、下を向いたまま、僕に声をかける。

「起きちゃった?」

「うん。えっと」

そう言って僕は、ふと母のハガキをみた。

シャボン玉が紫色の花の間を飛んでいる。

「悲しみの玉だ」

僕はポツリとそうつぶやいた。

「え?」

母さんは、手を止め顔を上げた。

そして僕は、気が付いた。

母さんの頬には目には見えない涙の筋がいくつもあることを。

母さんは、絵をかきながらずっとずっとマモルさんをおもって心の涙を流していたんだ。

僕は、母さんの向かいに座った。

「ねぇ、母さん、マモル兄ちゃんのこと話して」

僕は母さんに優しく言った。

母さんは、目を見開いてじっと僕をみた。

「母さん、信じないかもしれないけどね。僕ね、マモル兄ちゃんとハルに会ったんだ」

「……」

「そんな話信じられないよね?でもね、マモル兄ちゃん、ずっと僕達のそばにいたの。でね、母さんが自分が転んだせいでなくなったと悲しんでるのをずっとみてたの。本当は心臓が悪くて死んじゃっただけなのに、どうしてもそれを伝えられなくて。ずっとだよ。ハルは知ってたから死んだ後マモル兄ちゃんを迎えに行ったの。一緒に天国にいこうって」

突然母さんの目から大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちる。僕がみた涙の筋をつたって、さっき絵にかいていたようなきれいなビー玉がポロポロとこぼれ落ちる。そして頬からおちるとふわりとシャボン玉のように飛んでふっと消えていった。

「ハルがマモルと……?」

僕はうなづいた。

「うん、ハルとマモル兄ちゃんは一緒にいるよ」

お母さんは、突然僕をギュッと抱きしめた。

「公園であった少年はあなただったのね……」

お母さんは、僕の耳元でそっとそうつぶやいた。


「もう、マル!ちゃんと歩きなさい」

真理ちゃんが、マルのリードを軽く引っ張る。コロコロ太った丸い子犬が、駆け出そうとする。

「ほんとにハルそっくり、やんちゃだわ」

僕は笑う。

「だってハルの従妹だもん、マルおいで」

僕が声をかけるとマルは短い尻尾を振って飛んでくる。

僕はマルを抱き上げる。

柔らかいベージュの毛が僕の頬に触れる。

「あんまり抱っこしたら甘えん坊になっちゃうわよ」

真理がぶつくさ文句を言う。

「いいんだ。こいつは僕の妹だから」

僕はそういうとマルをギュッと抱きしめる。

真理ちゃんはやれやれという顔をして空を見上げてあっと声を上げる。

「ねぇ、優太みてみて。すっごく綺麗な虹がでてる!」

僕もマルと空を見上げる。

夕陽の空に七色の虹がかかっている。

クウン……マルが甘えたような声をだす。

「そっか、お前にも見えたか」

僕はそっとささやく。


僕は見た。

虹の上を楽しそうにかけていくマモルとハルを。

ハルの黄金の毛とマモルの薄茶色の毛は夕陽に照らされてきらきらと光っていた。

虹は二人が走り抜けると少しづつ薄くなり、夕陽の中に消えていった。






















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