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異世界行っても最強でした  作者: コトキ
プロローグ
3/6

再開


意識が遠のいていくのを久しぶりにかんじた利久はその原因である幾何学模様の何かを見ていたが意識を手放す。


どのくらい意識がなくなっていたか分からないが利久は意識を取り戻す。

周りには同じクラスのみんなが倒れているが最初に目が覚めたらしい。


不可解な事がおきているのを確認すると周りの観察を始める。


(ここはどこだ?どれぐらい意識をなくしてた?それにあの幾何学模様はなんだ?)


利久は今ある現状で最善の行動をする為に周りを観察するが白一色の世界で特に何もないのを確認すると思考を止める。


(まぁ周りに何も無いのなら考えても仕方ないか。それに皆んなが起きたらなにかしらあるだろうしな。)


利久がそんな事を考えているとクラスの皆んなが起き始める。2番目に起きたのは琴葉であったが周りを確認すると利久の姿を視認する。そして一直線に利久に向かって歩いていく。


「神崎君、ここがどこだか分かる?」


琴葉は他のクラスメイトには絶対に使わない優しい声色で利久に聞く。


「いや、流石に分からないかな。それになにかしらあるんだろうけど多分皆んなが起きてからじゃないかな。」


利久が自分の憶測を琴葉に伝えると、琴葉は納得して他のクラスメイトが起きるのを利久の隣で待つ。


しばらくしてある程度起きてきた人たちが集まり話をはじめる。

ここはどこだ!など叫んでいた人もいたが今は固まり話し合っている。


不可解な事がおきているのにあまりパニックにならず話している姿を見て利久は感心していたが真ん中にいる人物を見てなるほどなと納得していた。


話し合いをしている真ん中には悠人がいたからだ。しかし、話し合いをしている悠人はしきりに誰かを探しているような挙動があるのを確認すると利久は隣の琴葉に声をかける。


「中川さん、渡部君が探してるよ。行かなくていいの?」


すると琴葉は心底嫌そうな顔をして答える。


「あんな見え見えな下心丸出しの奴なんか放っておいて大丈夫だよ。」


利久はその答えを聞き確かにと思うと同時にそんな顔するんだと思っていたら、こちらを見ている悠人と目が合う。


一瞬見下した目線を送られたが隣の琴葉を見てびっくりし、その後は額に青筋を立てながらこちらに向かってくる。


ちょうど利久と琴葉が立っていた位置の目の前で止まると利久を無視して琴葉に声をかける。


「中川さん、向こうでみんなで話し合っているから一緒に行こう!」


満面の笑みで声を掛けているのを隣で見ながら利久は心の中でこの顔で誰でも惚れるなんて思っていそうだなと考えていると、琴葉がよそ行きの声色で返事をする。


「ごめんなさい。向こうに行っても有意義な話し合いはできなそうなので私は神崎君と一緒にいます。」


琴葉の答えを聞いた利久は、なんでそんなにあからさまに俺の名前を出すかな〜絶対こっちに突っかかってくるよ〜なんて思っていたら案の定悠人から声が掛けられる。


「神崎君、君はなんの権利があって中川さんを拘束しているのかな?中川さんだって嫌に決まっているじゃないか!」


何言われるのかな〜なんて考えていたら見当違いな事を言い始めたのでびっくりしていたらまたも見当違いな事を言い出した。


「君みたいな奴よりも僕たちと一緒にいたいと思っているのにいつも君がイジメられてるから優しい中川さんが君みたいな奴をみていなきゃいけなくなるじゃないか!」


利久は悠人の言い分を聞いて自己中だなぁ〜と思い隣にいる琴葉をちらっとみてみると俯いて肩がプルプルと揺れていた。

これはもうすぐキレるなと思い自分から離れようとした時一足早く琴葉がキレた。


「渡部君、私の注意を引くのは別に構わないけど神崎君を助けるふりしてアピールするのは見ていて気持ち悪いし、イジメている主犯が渡部君って事も分かっているから。神崎君から気にしないように言われていたけど我慢の限界だよ!あなたより神崎君の方が100倍かっこいいに決まってるじゃない!今まで我慢してきた分は無かったことにしてあげるけど今のは許せない!………渡部君ちょっと歯を食いしばって!」


そう言いながら琴葉は自分の右手を握りしめる。そして殴ろうとしていた時、何処からともなく声が聞こえてきた。


『この度はご迷惑をお掛けして申し訳御座いません。今からあなた方が置かれている状況をお伝えいたします。』


すると皆んなが声の発信源である地点に振り向く。そこには2人の女性がいた。

1人は黒髪黒目でおっとりした雰囲気の女性

もう1人は銀髪金眼の元気そうな雰囲気の小学生高学年ぐらいのロリっ子だった。


2人を見た時、利久は驚いた。フラッシュバックするように思い出したのだ。

正確には黒髪黒目の女性を見てだが。


そして声を掛けた張本人である黒髪黒目の女性も驚いていた。何故あの子がここにいるのか分からなかったためだ。

その女性が思考しようとした時1人の男子生徒が声をあげる。


「ここはどこであなた方は誰なんでしょうか?」


その声をあげたのは利久の目の前にいて先ほどまで殴られる寸前だった悠人であった。


『ここは次元の狭間みたいな所で、私たちは女神です。』


その問いに簡潔に答える女神は、この後の用事を思い出したかのように矢継ぎ早に今の状況を説明し始める。


『あなた達は異世界に勇者として召喚されます。拒否権はありません。』


するとそれを聞いていた隣のロリっ子が反応する。


『その説明だと流石にわからないんじゃないかなぁ〜』


『確かにそうですね。すいません、考える事があるので後の説明は任していいですか?』


隣のロリっ子に伝えると返事も聞かないで思考に沈む。


『はぁ…仕方ないかぁ〜じゃあ僕が説明するよ〜』





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