第69話(ユークの森へ2/往路1/自覚)
[六十九]
恥ずかしさでどうしようもなくなり、丸くなったままでいたら、みんな朝食を終わらせしまい、寝床を片付け出発の準備を始めたようである。聞こえてくる音が変化したことで、アスピスはそれを感じ取る。
しかし、エルンストやフォルトゥーナに合わせる顔がないとばかりに、身動きを取れないでいたら、エルンストが諦めたように、アスピスに毛布を掛けると、それで包みこむようにして、抱いたまま立ち上がり、アスピスが使っていた防水シートを片付け始めたようである。
「エルンスト、アスピスはどうですか?」
「しばらくすれば、元に戻るだろうから。このまま連れていくことにした」
「そうですか。前みたいに思い出してしまったんでしょうか」
「そんなところだろ」
以前、ギルドからの依頼を受けた際、行きの最終日にアスピスが拒絶反応を起こしてしまったときみたいに、今回も夢を見てなにかを思い出してしまったのだろうかと、レイスはかなり心配をしてくれているようだ。
「2人の朝食は、いつでも食べられるようしまってありますので。それから、エルンストの寝床は片しておきましたから」
「悪いな、レイス」
「いいえ。とんでもない。じゃあ、2人は先に馬車に乗っていてください。火の始末など終えたら、俺たちもいきますので。今日の御者は俺がやりますから」
アネモス、よろしくお願いします。と、レイスはアネモスに向け語り掛けると、そのまま踵を返して、野営地の中心となる焚火や、洗面器やピッチャーが置かれている台を片付けに戻って行ってしまった。
その様子を音で聞きながら、アスピスは心の中で何度も謝罪を繰り返す。
旅の途中で、こんな醜態を晒す羽目に陥るなんて、すごく恥ずかしいことだということくらいは分かるのだ。ただ、自分をコントロールできないのである。
「とにかく、許しが出たから馬車に行くぞ」
エルンストは抱いているアスピスに向けてそれだけ言うと、責めることはせずに馬車へと向かって歩き始めたようである。そして、しばらくすると、馬車に着いたようで、踏み台を踏みしめる音の次に、木の上を歩く音が響き始める。
そして、どこへ座り込んだのか、どしりと振動が伝わってくると、エルンストは再び膝の上にアスピスを乗せて、毛布の上から背中を撫でてきた。
「嘘をつかせちゃって、ごめんなさい」
「嘘じゃねぇだろ。まぁ、夢を見たわけじゃねぇけど、最悪なことを思い出したことには違いねぇんだしさ」
責めることなく、穏やかな声で告げられてくるエルンストに、アスピスはとても複雑な心境になっていく。
確かに、それもあるのだが。最大の原因は、己の恋心に気づいてしまったところなのだ。気持ちとしては、好きになってはいけない人を好きになってしまったような、そんな心境である。
(甘えすぎちゃったのが、原因なんだろうな)
和らかな睦言とともに甘やかしてくれるのをいいことに。
いっそこのことを伝えてしまった方が、楽なのかもしれない。けれども、それはしたくないし、できないと思えた。
(これ以上、あたしに縛り付けるなんてできないよ)
エルンストだけじゃない、レイスもカロエも、好きなように生きていられたはずの10年間のほとんどを、アスピスのことを思い、費やしてくれてきたのだ。
切っ掛けはいかにしろ、10年の間に、自分の幸せを見つけてくれたルーキスみたいに、みんなもそれぞれ自分なりの幸せを見つけて欲しいと、アスピスは本心から願っていた。
それが、葛藤の原因でもあるにもかかわらず。アスピスにとって、アスピスに存在することのない10年とは、自分の使い魔たちに幸せになってもらうはずの時間であったのだ。
(いっそ。最初から、告白なんてされたりしないで。エルンストとフォルトゥーナが結婚でもしてくれていたらよかったのに……)
そしたら、目覚めと共に2人を祝福して、それで終わっていたはずである。少なくとも、こんなみっともない感情に捕らわれることなんてなかったのに。
(こんなことなら、いっそのこと目覚めたりしなければよかった――)
そうしたら、みんなアスピスを待つのを諦め、それぞれの幸福を選んで進んでくれたはずである。
そんなことを真剣に考えていたら、不意に毛布がはがされ、強引に顔を仰向けに上げさせられると、怒った顔のエルンストと視線がかち合った。
「お前、今、なんて言った」
「え?」
「ふざけたこと言っただろ。目覚めなければ良かった、だと?」
憤慨するように言い放たれた台詞を耳に、アスピスは真っ青になっていく。
(もしかして、声に出して言っちゃってたとか?)
だとして、どの辺からだろうか。
非常にまずいと思いながら、エルンストから目を外せずにいたら、エルンストが急にものすごく悲し気な表情を浮かべると、アスピスを抱きしめてきた。
「なんで、そんなこと考えるんだよ。やっと目覚めたってぇのに。なにが足りないんだ?」
「足りなくなんてないよ。多すぎるくらいだもん」
「だったら、頼むから、そんなこと言ったりするなよな。今だって、お前が他の年の近い奴に取られるんじゃないかって心配でたまらねぇってのに。これ以上離れたら、俺がお前を手に入れるチャンスが失われちまうじゃねぇか」
「ねぇ、エルンスト。別に責任を感じる必要なんてないんだよ。ルーキスみたいに、みんなそれぞれ、自分の幸せを掴んでくれていいんだよ」
嘘ではなくて、本心である。
ただ、想定外にエルンストを好きになってしまっただけのことなのだ。でも、それも諦めればいいだけのことである。時間はかかるだろうが、22歳となったエルンストが、12歳の子供なんかに縛られ成長するのを待っているより、目の前にある幸せを掴んでくれる方がずっと健全的だろう。
だから。
「フォルトゥーナを幸せにしてあげて」
そして、エルンストにも、フォルトゥーナと幸せになってほしい。フォルトゥーナにならきっとそれができるはずだから。
アスピスにとって、10年前には2つ年下だったフォルトゥーナは、本当に大好きな姉弟子なのだ。常識がまったく身についていなかったアスピスに、人間としての生活の基本中の基本を1年間かけて、辛抱強く丁寧に教え込んでくれたのもフォルトゥーナなのである。そして、10年経った今でも、大好きなエルンストを奪おうとしているアスピスのことを、それでも妹のように可愛がってくれているのである。
だから、お願いします。と、告げようとしたアスピスに、エルンストはアスピスの言葉のすべてを奪い取るように、口づけを落としてきた。
「俺は、お前が良いって何度も言ってきたはずだ。それなのに、お前以外の奴を押し付けてきてどうしろっていう気だよ。そういうのは、無理だからな」
きっぱりと言い切り、エルンストはアスピスを睨みつけてくる。
けれども、アスピスの顔を見た途端、エルンストの顔が驚きに変わっていく。これまでにない、アスピスが顔を真っ赤にしていて困惑している表情を見て、エルンストはちょっぴり対応に戸惑っていた。
「なんつー顔すっかな」
「見なきゃいいでしょ」
今までそんなことなかったのに、口づけされたと自覚した瞬間、頬が一気に上気してしまったことに、アスピス自身も慌てているのだ。そして、エルンストから視線を外し、顔を隠そうとしたところを、エルンストの手がそれを阻止してしまう。
「あんま可愛い反応されると、1回じゃ足りなくなるだろ」
「可愛くなんてないから! っていうか、手を離してよ」
「そしたら、顔を隠すだろ」
エルンストはそう言うと、小さく苦笑する。
「あのな。何度も言ってきたはずだけどさ。俺が惚れてるのは、お前なんだよ。だから、他の奴を押し付けてくるような真似は二度とするな。本気で怒りたくなっから」
「だって、絶対その方が――」
エルンストにとっても幸せのはずだ。と、告げようとしたのだが、射抜くような強い視線が向けられてきて、アスピスは言葉を飲み込んだ。
「俺が望むのは、アスピスが成人するのを待って、結婚をして、それでお前と、ルーキスたちのように、普通の家庭を持つことだ。それ以上でもそれ以下でもそれ以外でもない」
「本当に、あたしで後悔しないの?」
アスピスは不審気に問いかけると、エルンストがおかしそうに笑ってみせた。
「やっと、本音を吐いたな。後悔する訳ねぇだろ、それが俺が選んだ幸せの形だ。だから安心して、ゆっくりでいいから成長してくれ。じゃねぇと、キスひとつするにも罪悪感を感じなくちゃならねぇんだから」
「……」
さっき告げられた台詞は、何だったのだろうか。そう思いつつ、エルンストの台詞に若干の疑問を感じつつ、思わず見つめていたら、エルンストに心外そうに見返されてしまう。
「お前には分からないだろうけど、かなり勇気だしてキスしてんだぞ」
「嘘つかないでよ。いつも気軽にしてくるくせに。それにさっきだって馬鹿なこと言ったじゃん」
未だに冷めない頬の熱を感じつつ、『1回じゃ足りない』と告げたばかりのその口でなにを言う気だと、アスピスは言い返す。
しかし、エルンストは困ったように告げてきた。
「あのな。そりゃ、好きな奴にキスがしたいのが普通だろ。でも、お前って年齢よりずっと小さく見えてる自覚ねぇだろ。育った環境が悪かったから、発育が悪いのは当然なんだけどな。でも、そんなお前に手を出そうなんてしている自分を省みると、なんか、悪さしている気がしてくんだよ」
「そうだったんだ?」
想定外な告白にアスピスはちょっと驚く。そもそも、考えたこともなかったのだが、自分は平均よりも幼く見えるらしいという事実に初めて気づかされ、かなりショックを受けてしまう。そんなアスピスの心情も知らずに、エルンストは、先ほどとは逆の台詞を告げてきた。
「そうだったんだよ。ったく、頼むから、罪悪感を覚えないで済むくらいには、せめて年相応くらいには成長してくれ」
「さっき、ゆっくりでいいって言ったばかりじゃん」
「まぁ、見た目もだけどよ。精神面の話だよ、精神面の。それから、どこかの恋愛小説脳な奴みたいには絶対なるなよな」
エルンストが命令口調で告げてくる台詞に、アスピスは不本意そうな顔をする。このころになると、徐々に頬から熱が取れていくのを感じて、ほっとしながら、エルンストに言い返した。
「そこまで酷くないでしょ」
「いや。けっこう重度だからな。真面目にそれは勘弁だからな」
エルンストが笑いながら告げた台詞に、アスピスが失礼すぎると拳を振り上げる。それと同時に、2人の左手の薬指に嵌められた指輪が再び進化するが、それには2人とも気づかず、アスピスがその拳を振り下ろそうとしたところで、片付けを終えたみんなが馬車の方へと集まってきた。
「あ! アスピスが復活してるぞ」
「あぁ、よかった。この間大変だったって聞いてたから、心配しちゃったわ」
「その様子なら大丈夫そうだな」
「これなら、問題ないですね。赤道なので馬車の中で食事も摂れるでしょうから。じゃあ、みんな乗ってください。アネモス、今日もお願いしますね」
みんな口々に、アスピスが復活していることにホッとしてくれていることが伝わってきて、内心で申し訳ないことをしてしまったと反省する。
「みんな、ごめんなさい」
「なにいっているのよ。シェリスが言っていたわ、何年も経った今でも、幸せになった今でも、時々過去の恐怖に襲われるときがあるって。そういうとき、ルーキスが怖くなくなるまでずっと抱きしめていてくれるそうよ。10年経っているとはいっても、アスピスの記憶上では未だ抜け出したばかりなのだもの、怖くなって当然よ。そういう時はね、誰でもいいから、傍にいる人に甘えなさい」
フォルトゥーナは優しい笑みでそう言うと、アスピスの頭を数度撫で、みんなが座ったのを確認すると、馬車の中央に置くのにちょうどいいテーブルを、少し奥の方へ置いた。
「さ、いま、スープを温めてあげるから。2人は朝食を摂らないとね」
「動かしても大丈夫ですか?」
「えぇ。お願い。赤道だから、振動の心配もないから大丈夫よ」
「では、出発しますね」
レイスは宣言すると、アネモスへ走り出すようお願いする。
そしてアスピスはエルンストに抱き起こされ、イスに座らせられる。
嘘をついたのは、エルンストだが。あの場合機転を利かせてくれた訳なので、この場合アスピスが反省すべきなのだろうか。
(みんな、ごめんなさい。全然そんなのじゃなかったんだけど……)
まさか真実を述べる訳にもいかず、アスピスは、エルンストと共に、フォルトゥーナが用意してくれた朝食を、みんなが見守る中、食べ始めた。
温泉で有名なハイセグヴェレの村を通り越し、馬車は順調に進んでいく。そして、その後に1回野営をすると、翌日は夜まで馬車を走らせて、到着したウラガーン村に寄ることにした。
宿泊場所は、以前利用した入浴用の温泉付きの宿屋で、部屋は大部屋しか空いていないということで、6人部屋を借りることになった。しかも、以前泊った部屋と同じ部屋であった。
正直、アスピス的には良い思い出のない部屋である。
でも、そんなことを口にすることはできないと黙っていたら、ルーファスが「あの時は大変だったよなぁ」と振り返るよう呟いた。
「ギルドからの依頼で、貴族のお嬢様を、結婚相手のところまで連れて行ったってやつね」
「そう。それ! 金を払うんだから好き放題させろって感じのお嬢様でさ、遠慮って言葉は知らないみたいだったな」
「大変だったわね。私は仕事で付き合えなかったけど。シェリスが慣れないメイド役をしたとか言って、笑っていたわ」
フォルトゥーナはそう告げると、話を切り上げるようにして、みんなに向けて口を開く。
「とにかく、食堂へ行きましょう。お風呂にはそれから入りに行きましょうね、アスピス」
「うん」
フォルトゥーナに対して、引け目を覚えて、態度がどこかぎこちなくなってしまうのを必死に取り繕い、アスピスは大きく頷く。
「ちょっと待ってください、アネモスに食事と水を上げますから。そうしたら、行きましょう」
レイスはそう言うと、大きなトレイの上に大きなスープ皿を2つ乗せ、ひとつには肉を山盛りに、もうひとつには水を入れて、アネモスの前に差し出した。
「ちょっと、食事に行ってきますので、アネモスはここで休んでいてください」
「わかった。行ってっ来るがいい」
アネモスはそう告げると、出された食事を早速食べだした。
それを見て、みんなは食堂へ向かうことにし、部屋の外へと出ると、1階に下りて行き、受付の前を通り過ぎ、外へ出ると周囲を見回す。そして明かりが灯っている数件の店の中の1件を選ぶと、中へ入って行く。
中は、冒険者と村人が半々くらいで、そのほとんどが飲みに入っている感じである。
「なににいたしましょうか?」
店の者が注文を聞きにテーブルの傍に来ると、ルーキスが逆に聞き返す。
「うまいもんが食いたいんだけど。おすすめってなに?」
「魔牛と豆のスープに、ここの手作りパン。それに、鳥の香草焼きがおすすめですよ」
「じゃあ、それにサラダを加えて、人数分お願いするよ。飲み物は――」
「ワインがお勧めですよ。炭酸入りも作れて、人気があります」
「ジュースにも炭酸入れられる?」
「はい」
「それだったら、ワインを炭酸入りで5つと、オレンジジュースを炭酸入りで1つ頼むよ」
「わかりました。しばらくお待ちください」
王都などの出先で摂る食事とは異なり、旅先の村などでは、メニュー表がない訳ではないようだが、基本口頭でのやりとりで決めるらしく、手慣れた感じでルーキスが注文してくれる。
それに対して、だれも口を出すことはせず、お任せ状態といったところみたいである。
そして、しばらくすると、どれも皿に大盛りの状態で、それぞれの席の前に注文した品々が並べられていった。
冒険者などが相手であるため大食漢が多いようで、冒険者を相手にするような食堂は大抵大盛りなのは、これまでの経験上分かってはいたが、アスピスは目の前に並んだ料理を見て頭痛を覚えてしまう。
正直、スープとパン。それも半分もなくていいと言いたい量である。今回は、フォルトゥーナも持て余しそうであった。
それでも、料理から漂って来る香りは、お勧めだけあって、いい匂いがしていた。
「そんじゃ、いただきまーす」
待ちきれない。そんな様子で、カロエが食べだしたのを切っ掛けに、それぞれが口々にいただきますと言いながら、食事を開始した。
それからは、しばらく沈黙が続いてしまう。食事をする音だけが響いていた。
レイスは、香草焼きが気に入ったようで、店員を捕まえてなんの香草を使っているのか聞き出していた。
(そのうち、夕飯かなんかに出てくるな)
レイスの様子から、アスピスは正直な感想を抱きつつ、無理ない範囲で食事を済ませると。オレンジジュースを口にする。すると、はじけるような感触が口の中いっぱいに広がっていくことに、驚いてしまう。
「炭酸入りって、面白いだろ」
「うん」
「たまに取り扱っている店があるんだ」
ルーキスは笑って説明してくれながら、パンを頬張る。そして大きなグラスに入ったワインを口に入れる。
「んー。この感触が面白くてやめられねぇんだよな」
「ルーキスって、炭酸入りの飲み物好きよね」
フォルトゥーナが笑いながら告げると、ルーキスは「もちろん!」と応じつつ、食事を進める。
男性陣的には量は問題ないようであった。アスピスとフォルトゥーナを除いて、残している者はだれもいなかった。細身のレイスもちゃんときれいに食べ終えていた。
「お2人はそれで、大丈夫なんですか?」
「えぇ。申し訳ないけど、もうお腹いっぱいよ」
「あたしも」
アスピスがフォルトゥーナに同意するよう口を開くと、エルンストが軽く睨んできた。
「お前は、食べなさすぎだ」
「だって、本当にお腹がいっぱいなんだもん」
「ったく。だからガリガリなんだ」
ぼそりと呟くエルンストに、アスピスは思わず机の下でケリを入れてしまう。
一応、肉が付かないことを気にしているのだ。それを、女性に対して平然と口にするデリカシーのなさに抗議する意味で、蹴ったのだが、エルンストは全然痛がることをしてくれなかった。
その後、会計を済ませ、宿屋に戻ると少し休んで入浴用の温泉にフォルトゥーナと向かい、背中を流し合って出てくると、冒険用の装備品は一度アイテムボックスにしまって、普段着の方に着替えて、部屋に戻る。その頃には、男性陣も温泉から戻って来ていて、みんなラフな服装になっていた。
そして、この日はそれぞれ適当に選んだベッドで眠りに就くことにした。
そんな中、アスピスは少々悶々としてしまう。
(一応、エルンストとは両想いになったってことで、いいのかな?)
その辺の確認を全然取れていないことに、ふと、アスピスは疑問を抱く。
(それとも、これまで通りってことだったりして)
それもあり得そうだと、アスピスは考える。
(まぁ、いいか。想定外だったけど、気持ちは伝えられたみたいだし)
あとは、エルンストが考えてくれるだろう。そう思い、アスピスはゆっくりと眠りに落ちていく。そして、そんなアスピスの様子を、隣のベッドから眺め見ていたエルンストが、アスピスが寝たことを確認したことで、ホッとするようにして、自分も眠ることにしたのであった。
誤字脱字多発中。少しずつ直していきます。すみません。




