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人物伝〜怠惰な召喚師〜

【怠惰な召喚師】の登場人物紹介です。



・セイティネシア・ローラ・フォン・ハウネリーエ

数多の世界の永き時代に渡って語り継がれる大英雄【怠惰な召喚士】セイティハウネ。本名はセイティネシアであり、セイティハウネと言うのはハウネリーエの言葉で偉大を示す『ハウネ』が略名のセイティに付けられ呼ばれた尊称。遥かなる時間が経過した現代では本名はほぼ失伝しており、セイティハウネが本名であると一般には思われている。

ハウネリーエ王国の第一王女であり、王位継承第一位であったがあらゆる魔獣に忌避感を与え遠ざける魔王忌避の力を持って生まれた為、従魔で国が回っているハウネリーエ王国では災いになると追放された。彼女を讃える英雄譚では主にここから物語が始まる。

リゼルトアリス公爵家の嫡男であったクラウス・フォン・リゼルトアリスと婚約していたが、その婚約も追放に伴い婚約破棄となった。

公式記録である歴史書などでは罪を犯した為に追放されたとされているが、公式記録以外のすべての記録では彼女自らが追放される様に仕組んだと知られている。

追放の真実が周知の事実となっても公文書が改正され無かったのは、自分が仕組んだ事で王国の権威が下がるのを避けたかった為と本人が言ったと記録が複数残る。しかし実際はその時点でのセイティネシアの名声は絶大なものであり、寧ろ訂正しない方が問題である為にそれは考え難く、真意では王位を継承しない為に追放という公的記録を残したのでは無いかと言われている。

言わずと知れた【怠惰な召喚士】であり、従えずとも召喚魔法により絶大なる力を手にした大英雄。本人は力を得ても本意ではなく、通常の召喚士を目指し続けたとされるが、魔獣を避ける力も成長し続け魔獣を従える事に成功したとの記録は無い。

様々な伝承でも召喚士としてでは無く、絶大なる力を有する超人として語られる。大英雄へと至った経緯から【怠惰な召喚士】と呼ばれたが、強大な敵を討ち倒す場面で召喚術を使った例も少ない。

地位を捨てついて来た元婚約者クラウス・フォン・リゼルトアリスと結婚後はエドゥルガンド大要塞に住み続け、エドゥルガンド渓谷およびその先の忘れ去られた大地の強大な魔獣を駆逐し、後の大州の一つであるセイティハウネ州の基礎を築いた。




・クラウス・フォン・ハウネリーエ

大英雄セイティハウネの夫として知られる主夫。リゼルトアリス公爵公子であり嫡男。主夫の鑑として讃えられる事が多いが、当時のハウネリーエ王国で最強と呼ばれた騎士。

倒した魔獣の記録などから、ハウネリーエ王国のみならず当時世界でも屈指の、現代においても史上指折りの力を有していたと考えられているが、伴侶であるセイティネシアの知名度および力が大き過ぎる為にその力が注目される事は少ない。

セイティネシアと違う時代に生きていたとしても英雄として語り継がれたであろう人物であるが、セイティネシアと別に彼の英雄譚が語られる事は非常に稀有である。

ハウネリーエ王国の始祖、龍の祖たる王龍リーエテルムと人の子であるレビスハウネの再来とでも言える存在であり、いわゆる先祖返り。半神とでも言える存在であり、ハウネリーエ王国史上でも始祖以来の力を秘めていた。才能という面ではセイティネシアよりも数段上回っていたと考えられている。

しかし【怠惰な召喚士】となったセイティネシアが彼の力を大幅に上回る大英雄であった為に、英雄譚では英雄としてよりもセイティネシアの恋人として、そして伴侶として描かれる事が殆どである。




・ミラティネア・セレナ・フォン・ハウネリーエ

第二十八代ハウネリーエ王国女王。ハウネリーエ王国の女王としてよりも大英雄セイティハウネの妹として知られる。

セイティネシアの伝承が広まったのも彼女が半ば国家事業としてセイティネシアの記録を英雄譚や歌として広げたところが大きいと言われている。そのほぼ全ての編集に携わり、歴史書としても読まれる事の多い全八十巻のセイティネシア大全は彼女自身が書いた日記である。

ハウネリーエの君主としての功績は英雄譚の陰に隠れて一般の知名度が低いが、ハウネリーエ王国の版図を広げた君主としては歴代でも圧倒的一位であり、セイティネシア夫妻の切り拓いた魔境を人の住める地に開拓した開拓王として歴史家には知られている。それでも知名度が低いのは、姉を立て続けたからであると言われている。

婚姻した王配リオンはクラウスの弟であり、次期リゼルトアリス公爵と目されており、当時嫁を取る立場であると考えられていたが、姉を姉と呼ぶのは自分一人しか許せない事から彼と婚姻したという逸話が残っているが、真相は定かで無い。

しかし、その実績と記録から彼女が姉のセイティネシアを非常に好いていたのは間違えないと考えられている。




・リオン・フォン・リゼルトアリス

ハウネリーエ王国王配。リゼルトアリス公爵。第二十八代ハウネリーエ王国女王ミラティネアの夫。クラウス・フォン・リゼルトアリスの弟として知られる。

兄のクラウス出奔後にリゼルトアリス公爵嫡子という扱いとなり、後に正式にリゼルトアリス公爵となった。しかしミラティネア女王に見初められ婚姻。最上級貴族であり王国と同じ程の歴史あるリゼルトアリス公爵家が無くす事は出来ないという判断で、王配でありながらリゼルトアリス公爵で有り続けた。この前例が後に、ハウネリーエ王国の王侯貴族が複数の爵位を所持を可能とする制度のきっかけとなった。

英雄譚の時代から、このリゼルトアリス公爵リオンの誕生は、彼等の子である王女サラネティア・フォン・リゼルトアリスと後に彼女と婚姻する事になるセイティネシアとクラウスの英雄嫡子ギルフィア・ソーマ・フォン・ハウネリーエの立場を入れ替える、即ちセイティネシアの系譜こそが正当であると示す為のミラティネアの策略であったと噂されている。

その証拠として君主であるミラティネア王女の子らが全員王家のハウネリーエ姓ではなくリゼルトアリス姓を名乗った事は当時としても有り得ない事であり、ギルフィアに本来王族にしか許されないセカンドネームを与えたのはミラティネアである為、太古より多くの学者がこの説を唱えている。

これらの通説では、ミラティネアにとって都合が良かった為に婚姻したとされる事も多いが、セイティネシアの追放事件でもセイティネシアを庇い続けた敬愛を示し続けた為、ミラティネアが恋したとの伝承も残されており、夫婦仲は良好であったとされる。




・ロトテルム八世

第二十七代ハウネリーエ王国国王。大英雄セイティハウネの父として知られているがフルネームは残されていない。

通説では、ミラティネアが主導してセイティネシアの記録を作り過ぎた為、資料に埋もれて彼の記録を含めハウネリーエ王国の書物が忘れ去られたと言われている。

ミラティネアの書いた記録の中でも、父や国王、先代王とあるのみでフルネームは不明。有力な説ではロトテルム・アズ・フォン・ハウネリーエとされているが、確認されている最古の資料が三百年後に書かれたものである為、真偽は不明。

業績も僅かな断片しか残っていない。




・セイティネシア生母

セイティネシア王国王妃。ロトテルム八世の妻。正室。ロトテルム八世と同じく記録が殆ど残っていない。彼女をロトテルム八世はネリーと呼ぶ記録が多く残っているが、愛称なのかネリーで全てなのか定かで無い。

祖父母のもとへセイティネシアが赴いた項から、アリステア辺境伯家の出であると考えられている。しかし、ザザムント王国に連なる出自であるとの説も有力視されている。




・ミラティネア生母?

存在説と非存在説が決着していないハウネリーエ王国国王ロトテルム八世の側室。ロトテルム八世に側室がいたのは確かであるが、ミラティネアの生母かどうかは分かっていない。

名はリリアと呼ばれていた事は判明している。

信頼のおける記録に、セイティネシアとミラティネアが異母兄弟という確かな記述は無いが、ハウネリーエ王国王家は龍の血をひいている為に寿命は長いが子が極端に産まれにくいとされており、異母姉妹であった確率が極めて高いとされる。

また祖父母の家がアリステア辺境伯家とザザムント王国と二つ存在している事、母についての記述で容姿の説明が二通り存在している事から、この説が唱えられている。

しかしセイティネシアが子沢山であった事、何より姉妹中が極めて良好である事から同母姉妹であるとの説も有力であるが、一方でセイティネシアが子沢山であった記述に合わせて父王は妻一人に対して子一人と対比される事が多く、異母姉妹であったとの説が若干有力視されている。




・リュシュアガン帝国のセルシア皇太后

ロトテルム八世の祖母。通常の人族よりも長命であった事から、元々はハウネリーエ王国王家に連なる人物であると考えられている。

リュシュアガン帝国はこの時代、同大陸で最も有力な国であったとされるが、セイティネシア伝説の始まりから約百年後に滅びている為、詳しい記録は残っていない。

かの時代の吟遊詩などでは、リュシュアガン帝国は魔獣忌避の加護を持つ一人の聖王から始まったとされており、セイティネシアの力はセルシア皇太后を通しての隔世遺伝ではないかとの説が当時から言われている。




・レルトゥアン王国のサキュラ第二王女

セイティネシアの友人。レルトゥアン王国はリュシュアガン帝国崩壊の四年後に滅びている為、詳しい記録は残っていない。

ゼルアスタ侯爵アルモスという人物と婚姻した。

度々セイティネシアのもとを訪れたという。




・ウルガニア公国のエルマ王妃

セイティネシアの友人。ウルガニア公国は英雄譚の始まりから約二百年後に滅んだ為、詳しい記録は残っていない。

王妃になってからも何度もセイティネシアのもとを訪れたという。




・グルームベルト公爵テカリボウズ

セイティネシア排斥派の筆頭であったと伝わる人物。当時ハウネリーエ王国で五指に入る強大な召喚術師であったと伝わる。

セイティネシア排斥派の筆頭であった為、ミラティネアに嫌われており日記ではグルームベルトのテカリ坊主として記述されている。

本名は不明。




・グルームベルト公爵バーコードハゲ

テカリ坊主の子でグルームベルト公爵家を継いだ人物。

セイティネシア排斥路線も継ぎ、ミラティネアからは嫌われバーコードハゲの名で記述されている。

本名は不明。




・グルームベルト公爵セイリテキニムリ

バーコードハゲの子でグルームベルト公爵家を継いだ。

セイティネシアの同級生で積極的にセイティネシアを排除しようとしていたらしく、同年代随一の美少年であったらしいがミラティネアから生理的に嫌われていた。

ミラティネアに求婚してしたが、当然拒絶されている。

本名は不明。日記では年代が経つとワカハゲに名が変わる。




・王龍リーエテルム

神話の龍。創世の神々の一柱であり、世界の誕生と共に誕生した。龍の王、王龍神。

創世の神々の中で最も強大な力を有していたが、それ故に堕ちた創世神、魔獣神ティガバキアが力に溺れ生じた魔王との戦いで誰よりも激しく戦い、没した。




・魔王

その名のみでも絶大な魔を宿す為、名は伝わっていない。力ある存在を創造する事に取り憑かれた魔獣神ティガバキアの最高傑作。創造主であるティガバキアすらも喰らい、真に神代最強の存在となった魔獣の王にして魔の王。

創世の七大神の魔獣神、王龍神、王獣神、王人神、王樹神、王魚神、王鳥神の全てを討滅した。

しかし七大神との戦いで深く傷付き、七大神の子である、正確には愛深き王人神と六柱の大神との子である七人の人類王、七人王より討伐された。




・龍人王レビスハウネ

ハウネリーエ王国の初代国王。ハウネリーエ王国では単に始祖と呼ばれる。七人王の中で最も力を持っていた神代の英雄。

強大な個としての性質が強い龍は絶対数が少なかった為、他の七人王の子孫と比べると血が薄まり、子孫は龍人族では無く龍の力を継承した人族となった。

ハウネリーエ王国を千年治めた後に寿命で没する。




・プラチナムドラゴンロード

ハウネリーエ王国の守護竜。リーエテルムが遣わした他の神で言うところの天使に相当する存在。

厳密には生物では無い為、顕現には力を必要とし、普段は霊峰で眠りについている。契約が必要なのは契約者の力もなければ力を発揮出来ない為であり、契約者の力量によってその力は天地の差がある。始祖レビスハウネのもとではリーエテルムに匹敵する力を発揮したと神話にある。




・大魔将

魔王の側近。中でも大魔将は複数の神で挑みやっと力が拮抗する災禍であったとされる。最も被害を出していない大魔将でも一体で万の神兵を葬り、十の神を滅ぼしたとされる。

が、セイティハウネ夫妻に呆気なく倒された為、その力の真偽は議論される。しかし当時人類側の最大戦力とも言えたプラチナムドラゴンロードが敗れた事から、最大級の脅威であった事は間違いない。

また、大戦の傷が癒えていない状態で侵攻してきたとの説や、大魔将は称号に過ぎず大戦時とは別個体であるとの説も提唱されて来たが、考古学が発展してゆく中で大魔将が同一名でありかつ能力も神話で同一のものが確認出来た為、この説は否定されている。同時に神代の記録に有った傷も確認されていない為、同一存在かつ同等の力を有していた可能性が高いと現代では考えられている。





《用語解説》

・ハウネリーエ王国

リーエ世界にて神暦400年頃から神暦換算で5000年まで存在していた王国。龍の顎と呼ばれる山脈に囲まれた盆地に存在していた。

険しい山脈に囲まれた国ではあるが閉鎖的な国では無く、国民は子供から老人まで従魔を従えている国であり、従魔に乗り移動する事で盛んに国外との交流が行われていた。

王龍神の子、龍人王レビスハウネが築いた国であり、国民も神代の龍の血を引いていおり従魔を従える力は生物の頂点たる龍の血に起因していたとされる。一方で龍の血を引いてこそいるが、建国時の国民の割合としては苦難の時代に強き龍人王に庇護を求め集まって来た人族が大部分を占めており、血が薄まった事で二千年頃から国民は全員人族になったとされる。しかし完全な人族とも言い難く、特に龍の血を濃く引く王族は寿命が長くその代わりに子が出来にくかったとされる。

従魔の力で国外との交流を行った国家であるが、人にとって往来が難しい地に存在していた為、入国者は少なく従魔の扱いが不得意な者が国民とならず、それにより従魔史上主義という世界的に珍しい思想が根付いたと考えられている。

現在では龍人王により建国された従魔の国としてよりも、大英雄セイティハウネが誕生した国として知られている。また、ミラティネア一世の治世にセイティハウネの活躍から従魔以外の国力を伸ばす事業が各部門で行われ、従魔以外の分野でも発展する事となった。

一方で、セイティハウネを慕い、また憧れた者達、ミラティネア一世を筆頭とする人々が従魔をセイティネシアの近くに連れて行く試みを行い続け成功する。そしてこれが従魔をより統制する、負荷に抗う事で従魔術をより高みへ上げる修練となる事を発見し、従魔術も高める事となった。

この従魔術および国力強化が成功を収め過ぎた為、神歴五千年頃には国民の力の向上に伴い龍の力が引き出された事で王族の様に国民も長寿化および出生率低下、それにより極度の少子高齢化に悩まされる様になる。神歴五千年の節目に、国が破綻した訳でも無いが国終いする事となる。

しかしその後、周辺国は歴史の荒波に呑まれ続け、魔獣などの影響で物理的に滅亡の危機に何度も晒されていた為、庇護を求める人々が旧ハウネリーエ王国に集まった為、君臨して庇護するが統治しないハウネリーエ連邦となる。




・エドゥルガンド渓谷

ハウネリーエ王国と忘れ去られた大地ヴァームヘルムの間にある広大な渓谷。神代の終わり、魔王と人類の決戦の地。元々は世界を別つ程の巨大な山脈であったが決戦で砕け抉られ渓谷となった。

決戦の影響によって世界で三指に入る高魔力地帯である。この影響で、セイティネシアの時代まで龍人王すらも開発を諦めた魔獣の楽園、破滅的な土地であったがセイティネシアによって切り拓かれた。

この渓谷が解放された事により先の魔族の支配地も解放され、人類の領域が倍以上に広がるきっかけとなった。また新領域へ向かう移住者達が立ち寄る玄関口としてハウネリーエ王国が発展するきっかけとなる。




・リュシュアガン帝国

セイティネシアの産まれた時代、ハウネリーエ王国周辺で最も広大な版図を有し、人口を有していた当時の大国。王人王の興した国であると帝国の歴史書にはあるが真偽は不明。王人王が興したと自国の歴史書に記される国は複数有り、大半は偽りである考えられており、王人王の存在自体も疑われている。

後にエドゥルガンド渓谷の先の土地を狙いハウネリーエ王国に宣戦布告、戦力の八割を3日の内に喪い完全敗北する。ハウネリーエ王国に莫大な賠償金を請求され、更には新領域由来の未知の病が拡散、戦争から六年後に滅亡する。

その後帝国の土地には様々な国が興っては興亡を繰り返す事となった。




・レルトゥアン王国

王神龍の配下であった龍の血を引く王家が治めた王国。ハウネリーエ王国とは地理的にも心的にも近かったとされる。

ハウネリーエ王国の様に従魔の力を重視する文化であったが、ハウネリーエ王国とは異なり開けた土地にあり集まって来た人族の割合が多く、王侯貴族以外は従魔を中の上程度にしか扱えなかったとされる。

開けた土地にあった為に同時代のハウネリーエ王国よりも国土も人口も多かった。文献によっては大国に分類される。

リュシュアガン帝国崩壊に伴う難民の増加、崩壊に導いた感染症の大量流入により滅びる。




・ウルガニア公国

かつてウルガニア山地に存在した小国。建国時などの記録は残っていない。ハウネリーエ王国の文献によると、山の多い国という繋がりから隣接はしていないものの活発に交流し合う友好国であったとされる。ハウネリーエ王国の記録から遡れるのはセイティハウネの時代から三百年程前であり、若い国であったとの考えが一般的。

従魔を従える国であったとされるが、これは龍に由来する国であるからでは無く、縁を結んだハウネリーエ王国由来の力であると考えられている。

ウルガニア山地の火山噴火により滅亡する。火山噴火は事前に予知されていた為、当時の王太后が実家のハウネリーエ王家を頼り、国民はハウネリーエ王国へ避難し領地が広がり余裕のあったハウネリーエ王国にそのまま定住する事となった。これがハウネリーエ連邦誕生のきっかけの一つとなったとされる。




・ザザムント王国

ハウネリーエ王国の隣国。通称ミラティネアの属国。正史からは省かれているが、英雄の名声から再び次期国王とされるようになったセイティネシアを失脚させミラティネアの即位を完全なものにしようと暗躍した為、ミラティネアを憤怒させ従魔が全てミラティネアに服従してしまい国ごと服従したとされる。

ハウネリーエ女王であるミラティネア一世を憤怒させた為、正式に服従を申し出るも断られ続け、実現したのは百年後。リュシュアガン帝国が侵攻しようとした進路上にある為、仕方なく属国にしたと言われている。




・ハウネリーエ連邦

解散したハウネリーエ王国の超越者達を頼った人々が集まり過ぎた為に造られた国家。国土は大州セイティネシア州の全てとハウネリーエ王国及び周辺地方。

現在、ハウネリーエ連邦の首都は旧ハウネリーエ王国領であり、最高位は連邦王、しかし連邦王の地位は永く空位であり、代わりに全権代理と呼ばれる地位の者が国を治めている。

首都にはセイティネシアやクラウス、その子らである英雄を讃える広大な霊廟があるが、建物と英雄譚の刻まれたレリーフが有るのみで、像も墓標も存在しない。実は霊廟ではないとする学説も唱えられており、空白の玉座と共に世界七不思議に数えられている。



本編7周年を何も書いていないのでモブ達の物語か英雄譚(ライトサーガ)でリクエストが有れば感想欄に【】内のタイトルを送っていただければ、挑戦したいと思います。

例:第二十三話の・アリーゼ・フォン・セイティハウネ・ツングルであれば

【怠惰な召喚士~ダンジョンマスターです。ただし創る専門です。~】など、【】で囲んであるのがタイトルです。

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〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉
これです。

本編
〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~
【ユートピアの記憶】シリーズ全作における本編です。他世界の物語を観測し、その舞台は全世界に及びます。基本的に本編以外の物語の主人公は本編におけるモブです。

モブ達の物語
クリスマス転生~俺のチートは〈リア充爆発〉でした~
裸体美術部部長イタルが主人公です。

モブ達の物語
孤高の世界最強~ボッチすぎて【世界最強】(称号だけ)を手に入れた俺は余計ボッチを極める~
裸体美術部のボッチが主人公です。

モブ達の物語
不屈の勇者の奴隷帝国〜知らずの内に呪い返しで召喚国全体を奴隷化していた勇者は、自在に人を動かすカリスマであると自称する〜
新しき不屈の勇者が主人公です。

モブ達の物語(短編)
魔女の魔女狩り〜異端者による異端審問は大虐殺〜
風紀委員のメービスが主人公です。

英雄譚(短編)
怠惰な召喚士〜従魔がテイムできないからと冤罪を着せられ婚約破棄された私は騎士と追放先で無双する。恋愛? ざまぁ? いえ、英雄譚です〜
シリーズにおける史実、英雄になった人物が主人公の英雄譚《ライトサーガ》です。

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