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英雄紹介 ボッチ転生4章

ボッチ転生4章の世界宗教司祭達の紹介です。

139話で言葉を発していた変人達になります。



・ウルスマ・フリーゲン

【不動山王】と呼ばれるエスペルム世界の王。山脈に囲まれた、と言うよりも山脈しかないが広大な領土を持つフリーゲン王国の王。現在は世界宗教の一つ“商教”の司祭としてアマンスフィー世界群の内の一つピアラムタ世界で布教活動をしている。不動王にして山王にして不動産王、そして国王。

険しく広大な山々に街道を造り、時に砦を造り、国土の山々を他国に売る事で巨万の富を貧しかった王国にもたらした国威よりも理を取った王。各国に売る事で均衡を生み出し、街道や関所の管理は全て買った国に負わせ、多文化との経済の要衝に変え、山々を知らず適応できない他国を自分達に依存させて自らの王国をエスペルム世界史上最も富んだ国とした。

山から動かずに領土を売り払い続けたにも関わらず戦を制し、経済を制した大王。ただ自国内では神聖なる先祖達が守った山々を売り渡した事で評価は二分し、内乱を避ける為に国を自ら出た。

その後は、金を神と主張する商教と出会い、恨まれても良い自分が全てに値段をつけ売り買いし、人々を幸福にもたらさそうと考え司祭として活動している。

ただ司祭、布教し導くと言う立場上、自分で何かを買ったりするのではなく誰かにさせるように仕向け活動している。例えば貸し付けたり、その値段があると説いたり、それで誰かに売れと説いたりする。

程度にもよるが、傍からは詐欺師や傲慢な貴族に見られる事が多い。


彼が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【売国王の富国強兵】である。




・ラトゥル・マンドラ

“大罪教”の司祭。大罪スキル〈傲慢〉の持ち主。かつては【合理と正義の聖女】と呼ばれた聖女にして賢者。魔王を討伐した勇者パーティの一員で、世界に絶対的な平和をもたらす為に絶対監視システム及び全自動懲罰システムを構築した。

そして徹底的な正義を敷く。一欠片の悪も許さない清らかな世界は確かに完成した。しかし人々は清らかな過ぎる世界に耐え切れず反乱を起こし、彼女対人類の魔王によるものよりも壮絶な戦が巻き起こる。

結局勝った彼女は今度こそ自らの正義を確信した。しかし、その時手に入ったのは大罪スキル〈傲慢〉。ラトゥルはそれを世界が自らの行いを正義ではなく大罪であると判断したと捉えた。そして正義であると微塵も疑わなかった事で聞いていなかった市井の声を聞き、自分が間違っていた、理想を力で押し付けていたと後悔する様に至る。

後悔したラトゥルが辿り着いた人々の救済の答えは抑制の反対である解放、感情の発露によるやり取りで構築される、それでも成り立つ心で交わる世界を真の理想と考えるようになる。

その結果、大罪教の司祭となった。悪を隠すのでは無く、七つの大罪を刺激し全ての悪を先にオープンにさせる事で、そこから先は良き方向にしか進めない様に仕向ける。

悪を曝させそれでも良いと説く、そのまま進めと説く為、傍から見たら悪魔っぽい。


彼女が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【合理と正義の果てに〜完璧聖女は悪の黒幕に転職しました〜】である。




・レムメネ・ヴォン・ベルシィーユ

“流水教”、通称トイレ教の司祭。キリクセール世界において【第二の知恵の実】と呼ばれる世界に大変革をもたらした天才デザイナー。

キリクセールで当時最も栄えていたニ大大国の皇太子と姫君の婚約パーティーで二人の衣装をデザインし、一夜にして世界中に自分のデザインを流行、もはや定着させた天才にして生活すらも変えた天災と称される。

レムメネがデザインするまでは、キリクセール世界中でマリー・アントワネットのようなドレスや男性用であっても普段、戦闘用の鎧問わず固められたスカートのようなものをはくスタイルであった。

これはかつてこの世界で大きくても成人男性の下半身程度のサイズで、突撃する習性を持つ魔獣が数世紀に渡り大量発生した影響で下半身を守る為に一般化されたものであったが、レムメネはもはやその様な魔獣はいないと、当時では革新的な魅せるズボン等を次々とデザインした。そして動きやすくデザイン性も優れていると絶大なまでの評判になる。

しかしそれは悲劇ももたらした。何故なら、それまでトイレはそのスカートの中で済ませていたから。スカートで済ませられる為、片付けやすい様に出す場所自体がある程度存在していてもトイレは存在せず、デザインしたズボンそのものもレムメネはデザインは出来たが仕組み等の開発は出来なかったので従来の固定具を用いており脱ぎ難いままであると言うとんでもなく致命的な欠点が存在していた。

そして、当然の様に絵どころか文章に残すのも憚れるあらゆる下の悲劇が世界中で起きた……。

美を広げる筈だったのに醜を撒き散らした事を悔いたレムメネは、トイレを広める為にトイレ教に入信し、救済活動を行う様になった。


彼(彼女)が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【メルド・レヴォリュシオン=トワレット・ア・ラ・モード】である。




・リューク・アゼルガルム・ヌル・アイベルハーツ

“喜劇教”の司祭。【狂喜の借金皇帝】と呼ばれるギルメルハーツ世界の英雄。元アイベルハーツの皇子。形だけの皇帝。もう笑うしかないを狂気のレベルで続けた結果、絶望の人生のみならず人類の絶望すらも振り払った。

アイベルハーツ帝国は財政破綻の限りを尽くし事実上崩壊、そんな時に皇太子であった彼は形だけの皇帝となった。しかし規格外レベルの財政破綻の上に皇帝崩御となれば混乱が大きくなり過ぎる為、公には皇太子のままとなり、アイベルハーツ帝国が大陸を統一して数百年経った停滞と衰退が続いても争いの無い帝国であった為、処刑等はそちらの方が深刻な事態になると免れた。代わりに元からだが実権等は何も無い名だけの皇帝。

そんな彼には処刑や民衆への情報を遮断し大乱からのリンチを避ける代わりに、莫大過ぎる借金の返済の義務が課された。それは勿論、代々の宝物を売り払うだけでは到底足りず、事業を展開する訳でもなく、彼にしか出来ない方法でであった。

その返済方法とは皇族の特殊な血。唯一の皇族でもあった彼の血は帝国で最も高貴なだけでなく魔法的な意味でも絶大な効力を秘めていた。建国神話にある神の血を引いていると言われるのが事実だと思われる程に。

その為、血を抜き売り払い、時に臓器を売り払い、子種を売り払い、尻を差し出し身を売り払った。そして皇族の血が無ければ使えないアーティファクトの使用を求められた。国宝の神剣を用いて地獄のような危険地帯に向かった。

彼の子が各有力者達の家に生まれ始めると、あからさまに超危危険地帯に赴く様になる。しかしそこで潰れず、彼は笑い続けた。もうどうとでもなれと、もうやってやると、振り切れた彼は死を恐れぬ戦士となって生き延び続けた。

そして突如現れた世界の脅威である魔王すらも討ち滅ぼし、何と一人で大陸統一国家の莫大な借金を返済しきった。

その後は圧倒的な功績から誰もが真の皇帝にと望んだが、もはや肉体労働の方が性に合うと帝国を去った。そしてどんな絶望も乗り越えられると、笑っていられると喜劇教の司祭となった。

しかし本気で相当な状態でも深刻に思わないので、かなり強引な導きを行ったりする。


彼が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【借金皇帝の返済記〜笑っていなければやっていられないと笑い続けていたら、感覚が完全に麻痺りました〜】である。




・サイネリア・ティア・サイネス

“調教”の宣教師(トレーナー)。あまりに厳しいスパルタ教育をこれも愛だと教え続けられて、何故か痛みこそ愛だと目覚めてしまった魔法貴族の御令嬢。感覚共有魔法など精神魔法の使い手。

感覚魔法の適正がかわれ、花嫁修業で行った先で幸せな感覚などを共有し、罪人などの厚生を行う仕事を任される。当初教会側は得意な分野で軽くお手伝いしてもらうと考えただけであったが、彼女は罪人を大きく後悔させる事に成功する。そして本格的に修業なのに給与まで出て任される様になる。

実際は愛の感覚、痛み等を罪人に善意で与え、違う意味で後悔させたのだが、傷を伴わない拷問、制限の無い拷問によって次々と罪人を厚生、と言うよりも二度と悪事を働きここに来ることがあってはならないと調教する事に成功した。それも次々と。

そして罪を犯した貴族が送られる修道院での再教育まで任される事になる。その頃には自分の体験や感覚そのものを他者に与えられる様になり、無限の拷問を行うと共に彼女が目覚めた痛みの快感まで与える様になり、色々な意味で調教する様になる。

中でも婚約者がいるにも関わらず浮気した騎士団長の子息を厚生させ、さらに痛みを喜びと捉える様になった事で痛みを恐れる事が無くなり戦士としての実力を数段階向上させた事で、厚生のみならず兵士の訓練まで任される様になる。そして特殊な性癖の持ち主を増殖させた……。

その後、彼女が軍事力増強のカギだと知った敵国に暗殺者を送り込まれたが、お得意の調教魔法で撃退&ゲット、敵を討ち倒す事で精神魔法の技能のみならず経験値まで獲得して英雄の一人にまで成り上がった。

そして痛みが愛だと共有される国を生み出し、それが平和だった為にそれが愛だと信じて疑わず、善意でそれを自国のみならず世界に広げようと活動するようになった。


彼女が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【愛の力で世界平和を!!〜愛とは何か? もちろん痛みです!〜】である。




・リメッサ・スワン・ラ・シモンファーヌ

“腐人会”の宣教師。婚約者である王太子に婚約破棄された悪役令嬢。冤罪で断罪され婚約破棄されるも、逆に断罪し勝利した経歴を持つ。悪役令嬢であるが異世界人や転生者では無い。

隣接する異世界から隣接する影響でゲーム化された運命を知る桃色髪のヒロイン令嬢が異世界転生(てんしょう)者に。そこでハーレムルートをヒロイン令嬢が進もうとするも私利私欲からルートを逸脱し過ぎた為にリメッサが悪役に墜ちる事も無く、普通に婚約者である王太子達を断罪した。

そして逸脱ヒロインと関わるうちに運命の流れが滅茶苦茶になり、その運命の最も大きな支点となったリメッサにその運命知識が流れ、未来を知るようになる。

そしてそれは断罪から逃れる為に日頃の行いを変える、のではなく彼女自身の価値観を変えた。何故なら、そのゲーム知識にはBLルートが存在していたから。その知識にドハマリし、選民思想や王太子への執着などが諸々消えた。

しかし桃色ヒロインのせいでそのルートが正式に完成する事は無かった。そもそもそのルートがこの世界の運命では無く、ゲームの人気から途中で付け足されたただの創作で有る事を彼女は知らなかった。しかしそれを知らない彼女は、ボーイズでラブな可能性があると信じて疑わず様々な行動を開始する。

そして何と、王太子達の断罪後、即ちゲームであれば終わった後も行い続け、何と成功させてしまったある意味不可能を可能にする超有能な貴腐人。知略以外にも隠形や幻影魔法、果ては薬学知識や魔法工学知識まで身に着けた。

腐屈の精神の結果、跡継ぎ問題解消の為の男性妊娠魔法薬ハラメールやANL4Q、誘導の為にドッキングによるステータス共有機能付き魔法兵器レンK2といった腐の遺産を開発した。技術的に普通に世界屈指、史上屈指レベルだが他の事に対しては力を発揮しない。

現在は、あらゆる世界に腐人を増やし、ボーイズでラブを生み出す活動を行っている。


彼女が主人公の英雄譚(ライトサーガ)のタイトルは、【悪役令嬢な私は運命を捻じ曲げる〜断罪からの処刑を回避する為? いえ、BLルートを実現させる為です〜】である。



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設定集
〈モブ達の物語〉あるいは〈真性の英雄譚〉もしくは〈世界解説〉
これです。

本編
〈田舎者の嫁探し〉あるいは〈超越者の創世〉~種族的に嫁が見つからなかったので産んでもらいます~
【ユートピアの記憶】シリーズ全作における本編です。他世界の物語を観測し、その舞台は全世界に及びます。基本的に本編以外の物語の主人公は本編におけるモブです。

モブ達の物語
クリスマス転生~俺のチートは〈リア充爆発〉でした~
裸体美術部部長イタルが主人公です。

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孤高の世界最強~ボッチすぎて【世界最強】(称号だけ)を手に入れた俺は余計ボッチを極める~
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不屈の勇者の奴隷帝国〜知らずの内に呪い返しで召喚国全体を奴隷化していた勇者は、自在に人を動かすカリスマであると自称する〜
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モブ達の物語(短編)
魔女の魔女狩り〜異端者による異端審問は大虐殺〜
風紀委員のメービスが主人公です。

英雄譚(短編)
怠惰な召喚士〜従魔がテイムできないからと冤罪を着せられ婚約破棄された私は騎士と追放先で無双する。恋愛? ざまぁ? いえ、英雄譚です〜
シリーズにおける史実、英雄になった人物が主人公の英雄譚《ライトサーガ》です。

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