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出会い
5分くらいして、男の私を抱きしめる腕が緩んだ。
私はとっさに男から離れた。
「ごめん、こんなつもりじゃなかったんだ。僕も自分自身を見失っていて、、、頼むから警察を呼ぶのだけは辞めてください。」
我に返った男は、ハッキリとした声で話せるようにはなったが、突いただけで今にも崩れ落ちそうな顔をしていた。
「私がもう少しそばにいます。」
考えるよりも先に言葉が出た。
男は目を大きく見開き驚いていた。
私自身も驚いていたが、それを必死に隠した。
なぜ隠したのか今でも分からない。
「この先に僕の車があるんだ。さすがにここは住宅地だし、このままじゃ不味いから、そこへいかないかな?どう見たって怪しいやつだし、嫌なら今すぐ逃げてもらって構わないよ。」
男はまるで自分を守るように腕を組み、私の顔を見ずに言った。
「逃げません、、、行きましょう」
なぜ、私は逃げなかったのだろうか
こんな見ず知らずの怪しい男から、、、、
二度目の投稿です。機械音痴なのでどうしていいのかさっぱりです、、、、