人の生死さえ神に間違われるこんな世の中じゃ
「xxxxよ、お前はワシの手違いで死んじゃった、めんごめんご♪」
はぁ!?突然真っ白い空間に呼び出されたかと思ったら、突然なんだよ!
いきなりすぎんだろ…ふざけんなオイ!髭面の爺わけわかんねぇよ!
「ワシは神様じゃよ、爺さんの姿をとっておるのは、おぬしらの言う神らしさかのぉ~」
何だコイツ、俺の思考が読めんのか。
考えてる事に返事した気がするぞ。
「無論、ワシは人間程度の考えておる事ならお見通しじゃよ、何せ神じゃし」
マジかよ、うさんくせぇ…神とかネットにごろごろしてんぞ。
この前も最近のアニメの薄い本(性的なもの)をアップロードしてくれた神とかいたしさぁ~。
「ばか者!ワシをそんなもんと一緒にするでない!ワシは本物の神なのじゃ!
…こほん、ちと話がズレたがまぁ良い…別に信じなかろうともワシはワシのすることをするだけじゃ」
神様のすることだ?いや、待てよ…俺知ってるぞ。
確かこういうときチート能力っていう、凄い強いパワーをもらって別の世界に転生できるんだよな?
「うむ、大雑把に説明するとそれじゃな…今回はワシの手違いでお前を死なせてしまったからのう…
何かほしい能力があれば、色々と面倒をみてやるし生まれ変われる世界も選ばせてやるとしよう!」
ははっ、スッゲー…神様大判振る舞いじゃねぇか、ちょっと待ってくれよ…えーっと。
まずアニメとか漫画の世界は駄目だな…ゼロの使い魔の世界もなぁ…なんか違う
ハンターハンターとか俺読んだことないし、ここはやっぱ剣と魔法の普通のファンタジー世界が良いな。
んで生まれは平民だけど、飯とか美味くて風呂とかきちんと入れて病気の類があんまりない環境が良い、奴隷スタートとかは間違ってもナシだぜ。
「ほうほう…なんじゃか裕福な世界になりそうじゃのう……本当にそこでよいのか?」
あぁ…下手に原作がある世界だと、原作で起こった事件とかにも巻き込まれちまうし。
チート能力を持って、世界を旅する冒険者とかになるのも悪くないだろ。
勿論、俺のチート能力の方も俺が決めていいんだよな?
「うむ…当然じゃ、ほれほれ何でも好きに言うてみい?」
よーし、それなら俺の身体は物凄い美系にしてくれ…そんでもって、ご飯を食べてもあんまり太らない体質にして。
身体能力も人より何倍も強いけど、訓練したらそうなれる程度でいいや最初から強すぎて力の扱い方とか知らなくて苦労しても困るし。
ただ魔法の世界だから魔力量はぶっちぎりで最強にしてくれよ、んでもってオリジナルの魔法とか作れるようなのが良い。
そうだ!さっき飯とか風呂は決めたけど産まれる場所も治安が良くて、両親は仲はしっかりしててくれ。
ついでに妹でもいれば最高なんだけど、できねぇの?
「ほっほっほ…朝飯前じゃのう…しかしなんじゃ、そんなもんでええのか?もっと欲張るかとおもっとったよ」
俺は面倒ごととか嫌いだし、あんまり強くされすぎても困るだろ?
面倒といえばあれだ…赤ん坊の頃に母ちゃんに下の世話とかされるのもいやだし、ある程度成長したら俺の記憶が戻るようにしてくれよ。
そんでそのときにチート能力も解禁するって感じで頼むわ……。
「りょーかいじゃ、それじゃあ要望はそれで終わりかの?」
とりあえずそんなもんかな…んじゃ、頼んだぜ爺さん。
「うむ!ワシに任せておれ…では行くぞ、xxxxよ…新しい人生を楽しんでくるのじゃぞ~」
へへ、こんな若いのに死んでどうしようかと悩んだけどまさか俺がWebSSの主人公みたいになるなんてな!
よーし!チート能力でハーレムを作ったりして楽しむぞぉ!
「のう婆さんやぁ…ゲホ、ゲホ わし…思い出したんじゃ…」
『なんだい爺、まだ生きてたのかい』
「げっほ、げほ!うるさいわい…げほ!実はワシのう、この世界の人間じゃなかったんじゃよ」
『あらやだ!くだばる前にボケちまったのかい、ああやだやだ、これだからアンタって奴は駄目なんだよ!』
「嘘じゃないんじゃ…ゲホ、死ぬ前にのう…神様に…神様に……なんじゃったかのう……」
『アタシが知るわけないでしょ!今日の粥を作ってやったから、とっとと食って寝るんだよ!』
「げほ……いつもすまんのう…」
『そう思うんなら、とっとと死んであたしを楽にしておくれ!』
「ううむ、チート能力があれば…チート…はて…?チートってなんじゃった…か?」
コンセプトは
「うっかりミスで人一人殺しちゃう神様が、転生の時に間違わないはずがない」
です
成長したら記憶と能力を手に入れるはずだった主人公が、神様のミスで天に召される直前まで、それらを取り戻す事はありませんでしたとさ