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You love him.  作者: ずび
最終話 〜Scorning is catching〜
22/34

3.5 彼女らの会話

「あら、あなたさっきの……」

「……っす」

「ええっと」

「東って言います」

「あ、ありがとう、東さん。私は、柳沢、ね」

「…………」

「……」

「先輩、ですよね」

「え?」

「柳沢さんって、いっこ上っすよね?」

「そうだよ。三年生。貴方は二年生かしら」

「っす」

「そっかぁ……駿くんと、仲良いの?」

「駿くん?」

「あっ……堂島君の事」

「まぁ、それなりに。……先輩は、堂島先輩とは仲良いんすか?」

「どうして?」

「さっき、話してたし……駿くんって」

「うん。……幼馴染みなの。それで……元、恋人、かな。一応」

「……元って」

「私がね、告白したんだ。それから付き合ったんだけど……でも……上手くいかなかった。段々すれ違うようになっていって……私が耐えられなくなっちゃって。自分から告白したのにね。他の男の人に告白されて……気持ちがそっちにいっちゃったの」

「……それってまさか!」

「分かってる。私は、駿くんに酷いことしたって、分かってるの。でも、どうしようもなく、本当にどうしようもなく好きになっちゃって……。今でも私、駿くんには本当にごめんだけど、幸せだもの」

「………………」

「あっ……ご、ごめんなさい、急にこんな話。初対面なのに……」

「そ、そうじゃなくて!」

「え?」

「先輩はその人、ええっと今の彼氏さんから……もしかしてラブレターで告白されませんでしたか?」

「……うん、そう言えばそうだったかも知れないけど」

「…………」

「どうしたの、ええっと……東、さん?」

「いや……んでもないっす。すんません、変な事訊いちゃって。んじゃ、これで」

「え、あ……東さん」

「……なんすか」

「私が言う資格なんてないと思うけど……駿くんってちょっと自分勝手な所もあるけど、悪い人じゃないの。だから、仲良くしてあげてね……?」

「………………」

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