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33話 翌日自宅にて 22


 質問に対する公子サマからのご回答。

 その1、公子サマが日本に来たときに会って食事をしたりする。

 その2、メールで互いの日常を毎日連絡しあう。


 ……。

 その1は分かります。

 誰かと一緒にお喋りしながらおいしい物を食べるのはとっても楽しいですよね。

 その2は……親しい友達と「元気?今何してる?」とか「こんなことがあったの!」とかメール連絡をすることもあるけれど、毎日じゃないですよね?

 と疑問に思ったものの、要は私の生活スタイル――食事や睡眠など――を知って、他の女性に試してもらいたいと説明されれば、それはそれで納得しました。


「体質改善なんてそんなすぐにできるもんじゃないだろ。ず~っとなんて続けられんのか?」

って祥くんは(私を心配して?)言ってくれたけど、これまでずっとその‘病気’のせいで辛い思いをしてきた公子サマのことを考えると、毎日の報告くらい「別にそれくらい」って思えます。

 それに、公子サマからも「たいへん申し訳ございません」オーラが感じられ。

 ……ひょっとして昨晩の耳垂れ大型犬の再臨? あうぅ、尚更嫌だなんて言えません。


 それはまぁ良いんですけれど。

 それよりも気になるのが、セパシウスさん。

 公子サマが‘友人’について説明し始めたときに何か言おうとしてその右手に遮られていたのだけれけど、それでも言いつのろうとしたせいか、今やがっちり公子サマの右手に口を押さえ込まれてしまっているのです。――いやいや、口というより顔の半分でしょうか?公子サマは身長がお高いせいか手も大きい感じですし。

 公子サマの涼しいお顔――感心します!――とは対照的に、公子サマの手を外そうと顔を赤くして頑張っていらしたセパシウスさん。なんだか顔色が青から紫っぽくなってきているように見えるのは気のせいでしょうか?

 ……って、大きな手が口と鼻と塞いでる!?息ができてませんよ!!

「公子サマっ!セ、セ、セパシウスさんの息止めてますっ!!」

慌てて叫んだ私の声に、ようやく気づいたらしい公子サマがパッと手を離す。テーブルに突っ伏して大きく喘ぐセパシウスさん。間に合ったようでほっとしました。


『~~,~~~~~~~~~~~~~~~?』

「それで、引き受けていただけますでしょうか?」

 セパシウスさんに向いていた視線が引き戻されます。

 ユーリくんも本当に動じませんねぇ。酸素を取り込むのに喘ぎすぎたのか今度はゲホゲホ咳きこむセパシウスさんに目もくれません。

 ‘友人依頼’への返事を求められているのは分かるのだけれど。

 ………すみません、セパシウスさんの顔色が気になって、最後のほう聞いていませんでした。

「最初の二つは分かりましたけれど……」

 ちらりと祥くんを見ると、

「……めに来いってよ」

ボソリと言われる。

「へ?」祥くん、もっとはっきり言ってくれないとよく聞こえませんよ?

 来いって何しに?どこへ?


 またまた首を傾げる私の頭の上にハテナマークがいっぱい浮いていたのだろう。

『~~,~~~~~~~~~~~,~~~~~~~~~~~~~~~?』

「いつか、貴女の準備ができたら、クロウシェン公国に来て頂けますか?」

 公子サマが優しい笑顔と共にもう一度言ってくださった。

 あぁ、遊びに来てってことですね?


『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』

「両親やきょうだい達にも紹介したいと思っています」

 まぁ、公子サマの‘症状’が出ないレアケースですしね。協力者を見せておきたいのは当然でしょう。

 思わずコクコクと頷く。

「公子サマの事情はよく分かりました。本当に私でお力になれるのか分かりませんけれど、精一杯協力させていただきます」

 そう言った私に。

『-------!?』

「…本当でございますか」

 セパシウスさんがテーブルに身を乗り出して、私の手をガッシと握り締めました。


 ……ご生還&復活、おめでとうございます。



 


 一ヶ月も間があいてしまいました。

 大変申し訳ございません。

 というかこんなばっかりで本当に申し訳ございません(平身低頭)。

 コンスタントに投稿されている方が羨ましゅうございます。


 ‘翌日自宅にて’はここまでです(な…長かった…)。

 次回は‘公子サマの(ささやかな)逆襲(裏タイトル)’の予定なのですが……

 ……予定どおりにいかなかったらすみません。




【以下、一ヶ月もあいた説明(読み飛ばし推奨)】


 所用があって外出し、気力が尽きて書けなかった一週目はともかくとして。

 二週目は本置き場に積んであった小説の山が雪崩れて復旧作業に時間と労力を費やし。

(↑おとん、だから貴方は立ち入り禁止だって!そのメタボな腹が支えるに決まってるじゃん<泣>)

 更には夏風邪を引いて寝込むこと二週間(咳と鼻水で体力ゲージごっそり持ってかれましたねぇ<遠い目>)。

 …いやもぉ呪われてるとしか思えないような一ヶ月でございました。

 微熱が下がらず「もぉこれ微熱じゃなくて平熱が5分上がったとかじゃないのかしらウフフゥ」とか……。

 夏風邪、さりげなく流行っているみたい(しかも異常にしつこい)ですので、皆様どうかご自愛ください。



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