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01話 フェア会場にて 1

 初の連載挑戦です。(R15は念のため。)

 ファンタジー専門のつもりでしたが、皆様の恋愛小説に感化されてこの作品が生まれました。

 作者は妄想系ですので、あまりリアリティを追求しないでいただけるとありがたいです。

 完結まで頑張りますが、不定期&ノロノロ更新になると思います。

 また、きりの良いところで切るつもりですので、一話あたりの長さも不定になる見込みです。

 どうぞよろしくお願いします。


 場所は某政令市の総合展示場。

 時はゴールデンウィークの最終日。

 さらに今日は輸入品フェアの最終日。

 輸入品フェアというのはその名の通り輸入雑貨や食品などの業者がブース出展して商品を販売する展示会である。


 私、佐原清香(さはらさやか)も出展者の一人。といっても扱っているのは輸入品ではないけれど。

 三年くらいまえからフェア会場内に癒しコーナーとして、アロマやマッサージ、占い、美容などを集めたスペースが設けられるようになった。10分千円からのマッサージのコーナーとか特に人気かな。私も最初の時に10分間のタイ式マッサージ試してみました☆


 私は昨年からこのコーナーに出展している。扱っているのは自家栽培のハーブや自家製のハーブティー。あと、受託で友人の作ったハーブ入り石鹸やオイルなど。

 経費等を差し引きするとぎりぎり赤字にならないかというところ。でも、同じコーナーに出展している人からマル得情報をもらったりとか、趣味が似ている人も多いので友だち作りの場になったりしている。いわゆる「プライスレス」な部分を目的に出展しているわけです。


 只今午後4時20分。最終日の今日は5時までなので、お客さんの姿もあまりない。その少なくなったお客さんも、最後の投げ売りを行っているブースに行っているから、この癒しコーナーにはお客の姿はほとんど無かった。

 気の早いところは片づけに入っているようだけど、私のところは休憩タイム。

 持ってきた品はほとんど売れて、残っているのはテーブルに並んでいる分だけ。これなら5時になってから箱に詰めても時間はかからない。折りたたみのテーブルやイスは会場の備品で、決まった返却場所に持っていけばいい。ポップとか道具を入れてもたぶん一箱に収まるはずだし、収まらないようだったら受託分以外のもの――私が作った分――はバイトの綾ちゃんやご近所さんにあげちゃってもいい。

 どちらかというと、今回のフェアで自分用に買った品の方が多いかもというくらい――だっていろいろ素敵なものがあったんだもの!――で、そちらはとっくに荷造り済み。

 というわけで、ピッチャーにローズウォーター――薔薇水――を作ってバイトをお願いした綾ちゃんとお隣の恭子さんにオススメしてみました。あ、恭子さんのブースはマッサージのコーナーだったんだけど、もう店じまいしてるのです。


 この薔薇水は香水や化粧品などに使われているもの――こちらが主流?――ではなくて、れっきとしたドリンク。

 台湾で買ってきたもので、瓶に入った一見柔らかいジャムに見えるものを水に溶かして飲むのです。瓶の表示を見ると薔薇の花のエキス、蜂蜜、麦芽その他が材料らしい。色は薔薇色(恭子さんは「ネットでペルシャ産の‘飲むローズウォーター’っていうのを見たことあるけど、あっちは透明だったわね」って言ってました。機会があれば飲み比べてみたいかも)。芳醇だけど香水ほど強くない柔らかな薔薇の香りに、香りがそのまま味になったようなやさしい甘さ。も〜うクセになってしまう一品なのです。

 作り方がわかるなら自分で作りたいな〜。あ〜、でも薔薇の花びらがいっぱい要りそう。う〜ん。


 ちなみに台湾で見つけたドリンクはただ今絶賛マイブーム。

 美人氷果茶は粉を水またはお湯で溶いて飲むものだけれどハイビスカスとリンゴのほのかな酸味と甘みがこれまた美味しい。私は冬にホットで作って気分によって蜂蜜を足して飲むのが好き。

 それに仙草(炭入り)ドリンクは最初ちょっと独特の苦みが感じられて失敗かな?と思ったけれど、二杯目からは気にならなくなってこれまたグー。ウィキペディアで調べてみたら仙草は漢方でも使われたりするそうで、香港やシンガポールでは暑気あたりに効果があるデザートとしてゼリーにしたものが人気だとか。たしかに少しとろっとしてるし、寒天入れて固めてミルクとかかけたら美味しそう。


 ともあれピッチャーにまとめて作って氷で冷たくした薔薇水は綾ちゃんにも恭子さんにも大好評。自分の好きなものが他の人にも気に入ってもらえると嬉しくてたまらない。

 こうして美味しいものを飲んで、今回の収穫やお互いのオススメ情報などを三人でおしゃべりしながら、まったりと終了時間を待っている時のことだった。


 公子サマが出なくてすみません(汗)。


 正式名称は知りませんが、‘薔薇水のもと’は実在します。本当に美味しいです。でも、バラのジャムを水に溶かしても同じ味にはならないそうです(試した友人の言)。

 美人氷果茶と仙草(炭入り)ドリンクも実在します。

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