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迷宮の飢えた群れ

作者: 火川蓮
掲載日:2026/03/15

適当に思い付いた話です

連載作品には関係しません

迷宮の深部。静かな空間に、小さなざわめきが混じる。


「最近、魔物の数が増えすぎた…食料が足りなくなるかもしれない」


ダンジョンコアは淡く光を放ちながら、迷宮内を見渡す。普段は安定している通路や部屋も、今は魔物たちの気配でざわつき始めていた。

小さなゴブリンたちが餌場を奪い合い、通路を押し合いながら進む。


「このままでは秩序が崩れる」


コアは微かに魔力を流し、通路の光を少しずつ変えて誘導してみる。だが、飢えた群れの勢いは強く、勝手に部屋から部屋へと押し寄せていく。


床を踏み鳴らし、壁にぶつかり、時折小さな悲鳴も混じる。魔物同士が衝突し、通路が渋滞する。コアは息をつくわけでもなく、ただ観察する。必要なら介入すればいい――しかし全てを制御することはできない。迷宮は生き物だ。動きたいときに動く。それだけだ。

やがて混乱はピークに達する。ゴブリンの小さな群れが、偶然により大型魔物の群れと衝突し、さらに騒ぎが拡大する。倒れる魔物、飛び散る魔力の残滓、慌てふためく小さなクリーチャーたち。迷宮の中は一時的な戦場と化した。


コアは小さく魔力を振り分け、危険な衝突を避けるための微調整を行う。通路をわずかに変化させ、食料ポイントを一部拡張して、少しずつ秩序を回復させていく。魔物たちは勝手に動き回るが、全体の混乱は徐々に収まる。倒れた者たちは立ち上がり、荒れた部屋も徐々に落ち着きを取り戻す。

最後に、コアは静かに呟く。


「これで、少しは落ち着いただろう…次は、もっと気をつけよう」


迷宮内は再び静寂に包まれた。飢えた群れも、平穏を取り戻す。光は柔らかく、通路を照らす。生き物のように呼吸する迷宮。その意思は、今日も確かに存在していた。

読んでくれた方ありがとうございます

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