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キモ異世界転生 〜立ちションかと思ったら、ちんちんでラーメンを啜ってる人でした〜  作者: 七宝


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シン・ドラゴン現る!

 次の瞬間、俺はガリガリ男に首を絞められていた。片手で。


「ぐっ⋯⋯どこにこんな力が⋯⋯」


「いや俺様は普通にガリガリだけどガリけどけど」


「じゃあ俺が弱いってのか⋯⋯」


「そうガリ」


「俺勇者なのに⋯⋯自信なくしちゃうな」


「では死ね。ガリ」


「そんな急に!? うぅ、苦しい! タスケテクレー! ヤメヤメロー! ジジイ、見てないで助けろぇエイッ!」


「ふむ⋯⋯」


 ジジイはそう言ってズボンとパンツを下ろして、なにかしらの麺を1本放った。


()でよ! ペニードラゴン!」


 そう唱えると、ジジイのしょぼくれたチンコが自我を持ったかのようにクネクネと動き始め、先っぽがカッチョイイドラゴンの顔になった。


『ギャオオオオオオ!!!!』


 力強いドラゴンの咆哮が木々を震わせる。


「どうじゃ、カッコイイじゃろ」


「カッコイイけどちょっとキモいし、首は依然として絞め続けられてるからもうヤバそ」


『チュルチュルチュル⋯⋯』


 地面の麺を啜るドラゴン。


『⋯⋯チュルンっ』


「戻れ! ペニードラゴン!」


 ジジイの声に呼応するように、ドラゴンは徐々に小さく、シワシワになっていき、元のしょぼくれたチンコに戻った。


「なんだったんだよ」


「エサの時間じゃった」


「では死ね」


「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」


 苦ちい⋯⋯俺は()ぬのか⋯⋯?


「ぐっ⋯⋯なんで殺されなきゃならないんだぁ⋯⋯」


「なんでだっけ?」


「へ?」


「なんで俺様たち、戦ってるガリか?」


「ワシらは戦いの星の元に生まれし存在⋯⋯戦う理由などなくとも、戦ってしまうのじゃ。じゃが、理由なく殺人犯になることもない。その手を離すのじゃ」


「ガリ」


 男がやっと手を離した。


「ガリて。寿司かよ」


 神さん、質問です!


『いきなり!?』


 いきなり。


『なに』


 ジジイはチートスキル持ってないんじゃなかったの?


『ないよ』


 じゃあさっきのアレなによ。


『チンコ』


 ドラゴンだったろ!


『知らん』


 そうか、あくまでアレはジジイのチンコだと。チートスキルではないと。じゃあこの世界はだいぶヤバいってことだな。すき家があったから元と近い世界かと思ってたけど、よく考えたらこいつら殺人に躊躇なさすぎだし、魔王いるって言ってたし、ヤバくて当たり前か。


 とゴニョゴニョ考えていると、辺りが暗くなってきた。


「もう5時?」


「5時?」


「寒さ的に5時くらいには暗くなり始める季節かなと思って」


「今は14時16分じゃな」


「じゃあなんでこんなに⋯⋯はっ!」


 上を見ると、巨大なナニかが浮いていた。こいつの陰になっていたから暗かったのか。だいぶ高いところにいるな⋯⋯龍っぽい?


「あれはシン・ドラゴンじゃな」


「シン・ドラゴン!? 強そう! シン・ゴジラ的な?」


「いや」


「罪のsin?」


「いや」


「じゃあなに!!!」


「それは⋯⋯あっ、こっち来た」


 シン・ドラゴンは俺たち目掛けて飛んできているようだった。


 ⋯⋯ん? なんか肌色っぽい? よく見ると毛生えてる⋯⋯?


 うわ、スネ毛みたいな感じで毛生えてるわ⋯⋯キモ⋯⋯


「すねを英語でシンと言うのじゃ」


「すねドラゴン⋯⋯?」


「そうじゃ、かっこ悪いじゃろ」


「うん、まあ。こんなに裸な龍見たことないから。トムジェリのトムの背中見た時と同じ気持ちになった」


「赤と白のシマシマのパンツ履いとるんじゃよな、確か」


「そう、後ろ姿完全にオッサンなの」


「そろそろ15時だから帰るガリね」


「もう44分経ったの!?」


「じゃあの、ガリ太郎」


「名前ガリ太郎なの!?」


「4グラムで生まれたらしいんじゃ」


「よくあそこまで大きくなれましたね」


「魔王が魔法で助けてくれたらしいんじゃ」


「魔王が!? なのに倒そうとしてるの?」


「そりゃそうじゃろう。魔王は倒すもんじゃろ。掃除機は掃除するもの、ゲーム屋はゲームする場所、うどん屋はうどん食う場所、魔王城は魔王が住んでる場所、魔王は倒すもの。リピートアフターミー」


「ゲーム屋はゲーム買うところだろ」


「リピアフ拒否られジジイなう」


「誰がジジイだ!」


「ワシがジジイじゃ!」


「ジジイがなんの用だ!」


「話が通じません」


「大丈夫?」


「大丈夫、先を急ごう」


「肌色のドラゴンいるけど大丈夫?」


「あ、大丈夫じゃないわ。倒さんと」


「ペニードラゴンで倒せる?」


「倒せる」


「頼もしい!」


「バトル開始!!!!!!!」


「今度はジジイが言うんだ」


「そろそろ飽きてきたからの、変化を加えねば。変化せぬものに未来などないのじゃ」


「文鎮って時代とともに変化してるのかな」


「コップはどうだろう」


「ガリガリ君は?」


「CoCo壱は?」


「犬は?」


「猫は?」


「ブロッコリーは?」


「墓は?」


「ゴライアスオオツノハナムグリは?」


「ティッシュは?」


「ペットボトルは?」


「あご勇は?」


「さすがにうるさすぎんかの?」


「サメは? マグロは? サーモンは? イカは? マグロは? ブリは? タチウオは? イワシは? コノシロは? タラは? ハゼは? ボラは? ポテチは? コイは? ウナギは? ナマズは? アユは? エイは? カニは? エビは? ホタテは?」


「温泉は?」


「ポテチだけ浮いとる⋯⋯って、なんの話じゃったかの?」


「確かダースベイダーの体臭を想像してみようってジジイが⋯⋯」


「そうじゃっけ?」


「そう。絶対にそう。命賭けるよ」


「そ、そこまで言うならまぁ⋯⋯」


「死んでやるよ!!!」


「どうしたんじゃもう!」


「寝ぐずりだと思ってよ」


「眠たいの!? シン・ドラゴン来てるのに!」


「何ドラゴンが来てても眠い時は眠いわ! 寝る! おやちゅみ!」

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