イデアと耳
それっぽい“だけ”のタイトルで失礼します。
どうも、作者のジァイヤンです。特に緊急でもないんですが緊急で動画を回しております。
何が緊急なのかと申しますとですね、なんと私、こちらの連載の存在をすっかり忘れておりまして、なんならこれまでのお話も丸々忘れておりまして、これどうやって続き書けばええんですか状態になっておりましてですねアアアーーーーヒマ!
エスカレーター長すぎて1人なろう作家ごっこやってたけどつまらなすぎ!!! あと5000倍くらい残ってるし!!!! 天国まで何日かかるんだよ!!!
もういい! 飛び降ります!!!
「あの」
「はい」
「脳内で何やってるか知らんけど、はよ帰って」
「あ、はい」
とりあえず湯から出よう。
「えっ聞き分け良すぎない?」
「じゃ、帰りますね!」
「マジ? こんなあっさり帰ってくれるの?」
「うん!」
「アアアタメ口ィーーーーー!!!」
「そっちは変わってないんかい」
「ギャアアアアアアアア!!!!!」
うるさいから早く帰ろう。裸だし濡れてるけど、このビルのおかしさに比べたら豆だろうからね。
自動ドアなんだ。
ウィーン⋯⋯
あ、吉野家ある。⋯⋯ん? 神吉野家って書いてない? 隣は神マック⋯⋯そうか、ここは神たちが住んでるところなのか! じゃあ俺全く移動してないってこと? ていうかこの場所って地獄の下の階だったんだ。天国と地獄の中間ぐらいのイメージだったわ。まさか地獄より下とは。
腹減ったなぁ。チーズ牛丼食べたいな。吉野家にもあるけど、チーズ牛丼はすき家の方が美味いんだよなぁ。でもこの町すき家ないんだよなぁ。
まぁ、歩こう。神飲食店だらけの町だからなんか肩身狭いけど⋯⋯ん?
耳が歩いてる。耳だよな? 人間の⋯⋯
「なに見とるんや」
耳が喋った!?
「お前、なんで裸なんだ?」
「いやあなたも裸でしょ」
「耳が裸じゃない人なんている?」
「いないけど、あなたは耳が裸の人じゃなくて、裸の耳だから」
「⋯⋯?」
「だから、人は服着ててもヘッドホンとかしてなければ基本耳は裸だけど、全裸じゃないじゃん? だけど、耳だけの奴が耳裸にしてたらそれはもう全裸なんだよ」
「哲学の話?」
「違う! とにかくお前は全裸なんだ! 分かったかこの全裸マンめ!」
「全裸マンはお前だろ」
「そうだった」
「じゃあな」
「いや、じゃあなじゃなくて」
「バイビー?」
「じゃなくて! なんで耳が歩いて喋ってんのって!」
「耳は歩いたり喋ったりしてはいけないと?」
「いけない」
「なぜ!」
「足と口の立場がなくなるから!」
「じゃあ足と口にも耳の機能を付与してあげたらいいんじゃない?」
「そんなことしたら人間がキモ阿修羅のキモキメラになっちゃうよ」
「なに言ってんだよ」
「人間の部位それぞれに人間の機能が備わったら、それが一堂に会した時とんでもないことになるって言ってんの」
「そうですか」
「そうです」
「じゃ」
「じゃなくて!」
「はぁ!? どうしろってんだよ!」
「歩くな! 喋るな!」
「なんてこと言うんだ」
「耳が歩いて喋ってたらダメだっつってんの!」
「そんなこと言ったらフンコロガシが神様やってるのもおかしいってことになるよ」
「フンコロガシ?」
「知らんの?」
「神様はカブトムシだよ」
「嘘やん。カブトムシはツノがあってカッコイイやつだよ」
「メスはあんな感じなんだよ」
「そうなんだ。なんかチンコの有無みたいだね」
「そう言われればそうだな」
「逆のやつっていないのかな。ライオンもオスがタテガミあるしなぁ」
「ハンミョウかなんかがメスの方がデカかった気がする」
「ハンミョウかぁ」
「ハンミョウじゃテンション上がんない?」
「上がんない」
「だよなぁ」
「あの人です!」
後ろから知らないおばさんの声がしたので振り返ると、後ろに知らないおばさんがいた。そして「神」の帽子を被った警官がいた。
「あの人裸なんです!」
「見れば分かります!」
なんかシュールなやりとりだな。
「捕まえてきます!」
警官が走り出した。
ってナレーションしてる場合じゃないじゃん! 俺捕まるじゃん!
「あばよ、ビショビショ全裸マン」
「くそー! 耳は耳で捕まれよ! 全裸マンよりおかしな存在だろ!」
「逮捕します」
耳の耳たぶに手錠をぶっ刺した。「耳の耳たぶ」って初めて言いました。「口の歯」と同じぐらい言わないもんね。
「痛っ」
確かに痛そう。ピアスみたいになってるもんね。
「署まで来てもらうぞ」
「ううぅ⋯⋯」
耳が泣きながら連れていかれた。
⋯⋯俺は?




