まさか⋯⋯そんな⋯⋯でも⋯⋯いやまさか⋯⋯そんなことって⋯⋯
「むむむむっ⋯⋯ハッ!」
神はなにやら念じながら目を瞑ったかと思うと、驚いたような顔で目を開けた。ってセリフだけで分かるか。わざわざ俺ザウルスが説明しなくティーも。あ、目瞑った。
「マジか⋯⋯」
またなにやら驚いている。
「まさかそんな⋯⋯でも⋯⋯えっ!? いやそんなまさか⋯⋯」
ずっと驚いてる。
「そんなはずがない⋯⋯だって⋯⋯でも実際に⋯⋯」
何が見えてるのか分からんけど、普通共有しん? ずっとひとりでワーキャーやってんじゃん。
「そんなことって⋯⋯まさか⋯⋯」
まさかって何回言うか数えてみようかな。
「上り坂、下り坂、まさか⋯⋯だって神様は⋯⋯」
俺の心を読んだ上でわざと言ってる? 煽られてるの?
「イヌ⋯⋯髪の毛⋯⋯庭⋯⋯」
何でも言えばいいと思ってんじゃん。
「神様が生きてました」
いきなり!?
んで生きてたの!?
「どういうことですか!? 死体は偽物だったということ!?」
「いえ、単純に死んだフリしてただけみたいです。さっき私が分身でお風呂を見に行きましたけど、普通に騙されちゃいましたね。そんだけ」
「9億年死んだフリしてたってこと?」
「そう」
「なんのために?」
「それは聞いてみないと分かんないけど、多分サボりたいとかそんな理由だと思う」
「それで9億年も!?」
「てことなんで、お風呂行きましょ」
「俺も!?」
「ヒマでしょ?」
「ヒマです」
「女性のお風呂を覗くのは初めてですか? 初めてですよね。全部知ってますから」
「神様って女性なの!? 覗かないのは普通だと思うんですけど、他の人はそんなに覗いてるんですか?」
「神様は女性なの。覗かないのは普通だよ。試してみたの」
「でも刃物刺さってて死んだみたいに見えるんでしょ? グロいのやだな⋯⋯」
「でもま、偽物って分かってるからいいじゃないですか」
「まぁ⋯⋯そうか」
「よし! そうと決まれば女湯レッツゴー!」
「ところであなたはどっちなんですか?」
「え?」
「性別」
「見てわかるでしょ。神に性別なんてありません」
「神にはないのに神様にはあるんだ」
「そうです。神様にあって私なないものはたくさんあります。チョコアレルギーとか」
「よくないものもあるんだ」
「女湯レッツゴー」
「あ、はい」




