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キモ異世界転生 〜立ちションかと思ったら、ちんちんでラーメンを啜ってる人でした〜  作者: 七宝


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14/24

まだまだ続くぞぉぉぉッ!!

 ゲボ飲んで元気100倍になったけど、やっぱ寂しいよな⋯⋯どんだけ歩いても誰にも会わない。可愛い子とかいないかな⋯⋯


 あ、


「ゴゴゴ⋯⋯ヨクキタ、ユウシャヨ」


 別のゴーレムがいる。


「ココヲトオルシカクガアルカドウカ、タメシテヤロウ」


 さっきのより堅物っぽい。ていうか、2連続ゴーレムかぁ⋯⋯。せっかくだから他のモンスターがよかったな。


「タメシテヤロウ」


 ああ、待ってる⋯⋯めんどくさ⋯⋯


「ココヲトオリタクザ、タクバ、ワタシヲタオシテユケ⋯⋯」


「ゴーレムも噛むんだ。んで一人称オデじゃないやつもいるのね」


「オマエラダッテソウダロ」


「そうだね、一人称ぽっくんのやつもいるもんね」


「ワカッタラサッサトワタシヲタオセ」


「マゾヒスト?」


「チャウ」


「チャウ!?」


「チガウ」


「違うのね」


 さて、さっきのゴーレムは元気100倍ゲボパワーで一撃で倒せたけど、こいつはどうだろうか。大きさは同じくらいに見えるし、重さも多分⋯⋯ていうか、顔も全部同じじゃん。量産型か? でも鳩とかも量産型じゃなくても全部同じ顔だしなぁ。


「サクセンヲネッテイルノカ」


「違うし、カタカナ読みにくいからやめてくれよ。別のゴーレムで普通に喋れるのは確認済みだからさ」


「ぽんたか⋯⋯我らのアイデンティティを手放すとは。一族の面汚しめ」


 さっきのゴーレムぽんたっていうんだ。


「勇者よ、さっさとかかってこい」


「それなんだけど、なんでみんな俺のこと見ただけで勇者って分かるの?」


「え、それはまぁ⋯⋯」


「まぁ?」


「なんといいますか⋯⋯」


「えっなに? なんでそんな歯切れ悪いの?」


「まぁ⋯⋯いいじゃん」


「よくねーよ!?」


「聞かない方がいいこともあるんだよ」


「俺が勇者って分かる理由の話してるんだよね?」


「うん」


「そんな言いたくないの?」


「まあ言ってもいいんだけど、傷つくよ」


「勇者なのに!? 勇者になるって良いことじゃないの!?」


「どうしても知りたいなら、ワタシヲタオシテミセロ⋯⋯」


「ゴーレムモードに戻った」


 2秒後


「ミゴトダユウシャヨ⋯⋯」


「早くおしえてくれよ」


「まぁ、それはだな⋯⋯」


「それもういいから」


「我ら魔族にはある伝承があるのだがな」


「ふむ」


「世界一キモい男現れし時、魔族に存亡の危機が訪れるであろう、というものだ」


「俺世界一キモいの?」


「キモい」


「そんなに?」


「超キモい」


「さっきまで気遣ってくれてたのに」


「もう言っちゃったから、もういいかなって。キモっ」


「そんな咄嗟に出る? 傷つくんだけど」


「ああっ、さっき殴られたところから勇者菌がぁ! ぐああ!」


「小学生?」


「がああああああああああ!」ボーン


 大爆発した。勇者菌のせい? いじめられてるのかと思った。


 それにしても、俺ってそんなにキモかったんだ。生前操縦されてたせいか、自分の顔のことなんて気にしたことなかったな⋯⋯名前もないし。


 もういい! ちぬ!


『勇者!?』


 俺は自分の顔にゲボパンチをお見舞いし、息絶えた。元気100倍のゲボパンチはそれはそれは強烈で、顔が完全に消し飛んで体だけになった。新しい顔が飛んでくるわけもなく、残された体は時間をかけて土に還るのであった。

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