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キモ異世界転生 〜立ちションかと思ったら、ちんちんでラーメンを啜ってる人でした〜  作者: 七宝


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10/13

(^ω^)

 あれから、幾許かの時が過ぎた。


 森の深奥は変わらぬ闇と湿気に満ちていた。土は泥濘(ぬかる)み、靴底が粘つく音を立てる。雨は止んだものの、木々の葉から(したた)る水が首筋を伝い、肌を震わせる。


 名を持たぬというだけで、追い払われた。

 世間は冷たく、容赦ない。


 しかし、思い返せば俺はこれまで「俺」としか名乗らずに生きてきた。かつての家族や友たちも、俺を「お前」や「おい」と呼んでいた。


 此れに違和感を抱かなかったことこそが、俺が操り人形だったことの証左にほかならないのだと、思い⋯⋯俺は⋯⋯


 はぁ。


 胸に虚無が広がる。


 腹が減り、喉が渇き、冷えが骨まで染みる。疲れで全身が痛み、眠気が誘う。


 だが、このまま眠りに落ちれば、死が訪れるやもしれぬ。


 木の根元にしゃがみ、膝を抱え込んでいると、再び声が響いた。


「オイ」


 その男はいつの間にか目の前に立っていた。驚いて顔を上げると、そこには(^ω^)←完全にこれと同じ顔があった。


( ^ω^)オイゆーてんねんけど


 返事をする気力もなかった。


( ^ω^)おいテメェ、オレ様のこと無視する気か?


「すまない⋯⋯力が出ないんだ」


 絞り出した声は、自分でも驚くほど弱々しいものだった。


( ^ω^)そか! じゃあな!


 男は去っていった。


 なんだったんだ。


 あんな顔の人間が存在するなんて⋯⋯

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