EP4.5
私は家のベットでのようとしていた。しかし何か、胸がざわつく。
――どこかで、魔力がこれから大きく揺れる。そう直感した。
意識を集中させると、11人の作業着、スーツ交じりの集団が浮かび上がった。顔までは霧がかかったようにわからない。ただ、何かこの家に関係あることだけはわかった。
一人はJ〇〇Aのポロシャツを着ていた。J○○A何かどこかで聞いたことがある響きだ。
その集団は、犬を高さ15メートルほどの円筒形状の先端部に犬を入れる。まるで鋼鉄の棺のようだ。
そして、間もなく円筒状の物体が、虹色の炎を上げ宙へと飛んでいく。
その時私は確かに冷や汗をかいた。
何故なら……。
私は、はっと目を覚ます。しかしそこは、いつもの自分のお部屋。ぬいぐるみも家具も動いてさえいない。
私はすぐにメイドを呼ぶ。もちろん、一番信頼できるあの人を。
「どうされましたか。お嬢様」
「少し変な夢を見ちゃって。11人の集団が、犬を円筒状のものに入れ、空へと飛ばしていたの。」
「お嬢様、それは……。」
私の意識はそこでフッと、遠ざかる。
意識を失う前、私の周りにはほんのりと虹色の光が――淡く舞っていた。




