表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙開発、始めました。~はやぶさよりも遠いところに~  作者: SCB


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/7

EP2 謁見

 今俺は、なぜか、VIPルーム的なところにいる。


 時は少しさかのぼる数分前、



「大変失礼しました。天羽さん、こちらにどうぞ。」


「ああ、わかった。でもなんで?」


「あなた宇宙開発機関の職員ですよね。しかもニホンの。」


「ああ、そうだがそれがどうした。」


「この世界で、日本の宇宙開発機関職員ていったら、今一番必要なポジションなんですよ。」


「なんとなく理解した。」



 つまりこの世界では、何かしらの要因で、宇宙開発をしなければならず、何かしらの要因で、日本の技術は世界一ということが伝わってしまったのだろうか。だから、俺はVIPルームに移されるということか。


 というのが、今までの経緯である。


 この世界になぜ俺が必要なのかは、まだ知らない。もし必要だと言われても断るつもりである。なぜなら、ゆっくり隠居生活をしたいからである。


 VIPルームでくつろぎながら紅茶を一口飲む。暇つぶしに、HⅡ-Aロケットの設計図を見る。こんな巨大なものよくこんな小さな島国で作れるな。


 あれ……。


 パソコンの充電、日本にいたとき80パーセントだったのに、なぜか今は100パーセントだ。


 これって、主人公補正ってやつじゃないか?ということはこの世界でも俺の相棒は、こいつ。すなわちメインPCってわけだ。こういう時は、相棒も進化していくもの。


 今確認できているのは自動充電くらいだろうか。


 にしても暇である。オフラインでできるアプリたくさん入れといてよかったものである。OSに標準搭載されているトランプで遊べるアプリで、ただ時間をつぶす。


 一時間ほどたったころ、黒ずくめの男たちが入ってきて



「天羽様お迎えに上がりました。」


 

 いや、俺は何に巻き込まれるんだこれから。



「あ、ああ、わかった。お願いする。」




 いや状況がよくわからない。でも郷に入れば郷に従え。まあついていけばいいのだろう。


 空港の玄関をくぐるといかにも。といった高級車が止まっていた。



「天羽様こちらに」



 と言われたので、素直に乗り込む。車内はThe 高級車という内装だった。


 まだこのとき彼は知らない。この後にあることを……。



 俺が運ばれてきたのは、京都にある二条城と瓜二つな城だった。周りのアメリカンな雰囲気の中に和が入ると違和感だなこれ。


 城の中に入ると、まずは控室に通され、身だしなみを整えるよう言われる。身だしなみと言っても、ただのスーツ姿なのだが……。


 たぶん俺は、この国のお偉いさんと話すことになるだろう。あれこれ失礼なこと言ったら、殺されないか?


 下手なことを言わなければ殺されることはないだろう。そんなことを考えているうちに身だしなみを整え終わる。


 そしてちょうどいいタイミングで、男たちが入ってくる。



「国王陛下がお待ちだ。行くぞ。」



 と言われる。そしちぇ半ば強引に、王の間と呼ばれる部屋に呼ばれる。


 さてどんな人がこの国の長なのだろうか。



 王の間についた俺は、、4回ノックをし、王のいる部屋に入る。中にいたのは、齢14前後の少年。


 開口一番、



「宇宙開発をしなければ、処刑する。宇宙開発をするなら免除する。死を選ぶか宙を選ぶかはお前次第だ。」



 と王は言った。



「やらせていただきます。」



 そういうしか選択肢がなかった。結局こっちの世界でも、俺は宇宙開発をする羽目になってしまった。


 今気づいたが、俺今クールビズスタイルなのだがダイジョブだろうか。まあ、王が起こっていないということはダイジョブだろう。



 王が、



「3年の期間をやる。その間に一人、いや一種以上の生物を宇宙に送り出せ。」



 ああ、この世界でも宇宙開発をしなければならないのか。いやしなければならないのだ。何故ならしなきゃ殺されるから。


 さてと、宇宙開発しないと殺されるわけだし。ほのぼの?宇宙開発始めますか。


 いや、あの少年本当に王なのか。王だったら摂政置いた方がいいと思うんだが……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ