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君がいた普通の日々  作者: Science8
第一章 4月:新学期が始まって

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第二話 物静かな女の子と放課後の話

自分の席について周りを眺めていると、クラスの端の席に座っている女の子が目に入った。

彼女はマスクをしていて、ほとんど喋らない。どこか物静かで、近寄りがたい雰囲気をまとっていた。


彼女を見た瞬間、僕はふと思った。

――あんな子、うちの学年にいたっけ?


気になって、隣にいた友人に聞いてみることにした。


「なぁ、端の席にいるあの子、知ってる?」


「あぁ、あの子はたしか……星影さん?だった気がする」

「去年クラス一緒だったけど、入学してからあんまり学校来てなかったんだよ。だから違うクラスだったお前は知らないかもな」


「へぇ、うちの学校にもそんな子いたんだ」


そんな話をしていると――


「HR始めるから席つけー!」


担任が教室に入ってきた。

そのままホームルームが始まり、始業式や教科書の受け取りなどを済ませているうちに、いつの間にか帰りのSTが終わっていた。


鞄をまとめていると、後ろの席から声が飛んできた。


「おーい、桜一郎! 今日暇?」


「特に予定はないけど、どうした?」


「だったらカラオケ行かね?」


「いいけど、今日財布持ってきてねーわ」


「だったらとりあえず金貸すから、明日倍にして返せよ~」


「じゃあ行かないわ」


「嘘だって! 普通に一倍でいいから!」


「よっしゃ、来た~!」


功介が嬉しそうに笑いながら教室を出ていく。

僕も苦笑いしながらその後を追いかけ、廊下へと出た。


そのとき、何気なく教室の中を振り返る。

――けれど、さっきまでそこにいた彼女の姿は、もうどこにもなかった。

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