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君がいた普通の日々  作者: Science8
第二章 5月:初めての交流

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第四話 次の日の期待

 次の日の朝。

 目が覚めたとき、ふと思った。


――今日も図書室に行ったら、星影さんに会えるかな?


 そんな期待が胸の奥にひっそりと芽生えていて、僕はまた朝早く家を出た。


 最近、星影さんを見ていて気づいたことがある。

 週四日は朝から学校に来て、途中で帰ることがあっても、木曜日だけは昼から来るか休むことが多い。


――今日は水曜日だから、たぶんいるだろ。


 そう考えながら駅から歩き、図書室へ向かった。

 けれど、そこには誰もいなかった。


――さすがに毎日来るわけじゃないか。


 少しだけ肩が落ちたが、気を取り直して窓際の席で勉強を始めた。


 それから数分ほど経ったころ。

 図書室のドアが静かに開く音がした。


 僕は気にせずノートに向かっていたが、気配が近づいてきて、声がした。


「あれ? 岡部くん?」


 一瞬誰かわからなかった。

 けれど振り返って顔を見た瞬間、それが星影さんだとすぐにわかった。


「星影さん?」


 僕がそう答えると、彼女は昨日よりも少し柔らかい表情で、


「おはよう」


 と言った。


「おはよ~」


 彼女は僕の机に視線を落としながら聞いてきた。


「今日も教室から逃げてきたの?」


「まぁ……そう、だね」


 曖昧に答えたのは、理由が一つじゃなかったからだ。

 朝の騒がしい教室が苦手というのもある。

 でも、今日ここに来た一番の理由は――


――星影さんに会えるかな?って、思ったからなんだけど。


 心の中でつぶやいたつもりだった。

 なのに。


「えっ?」


 星影さんが驚いたように僕を見つめていた。


 僕は息を飲んだ。


「もしかして……今の、聞こえてた?」


「……うん」


 彼女はほんのわずかに頬を赤くして、小さくうなずいた。

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