第99話 「影、放たれる――ヒロイン連携 VS すみれの内なる悪魔」 ――「“恋”だけじゃ、止まらない」
◆Aパート:崩壊前の静寂
校舎裏、夕焼けの中。
すみれはひとり、ゆっくりと笑っていた。
すみれ(……ううん、違う……これは、私の笑いじゃない)
???「ようやく、あなたの心は“歪んだ”のよ。これで私も自由になれる」
次の瞬間、すみれの背後から黒い影が飛び出した――
歪んだ少女の姿を模した“影の分身体”。
そして、無人の校舎に異音と異変が走る。
◆Bパート:非常招集ヒロイン連携
イオリは、校舎の異常気流を察知すると同時に、仲間に連絡を入れた。
イオリ「始まったわ。“影”が実体を持って、学園に干渉を始めた」
駆けつける真昼。手には“スピリットナックル”を装着。
ユキは小型の結界護符を胸元から取り出していた。
真昼「さあ来なさい、“悪魔ちゃん”。ユウトにちょっかい出すのは……あたしが許さない」
ユキ「うん……わたしだって、すみれちゃんを失いたくない」
◆Cパート:校舎崩壊の兆しと“影”の出現
突如、校舎3階の窓ガラスが爆ぜる。
空気が歪み、見上げれば――そこにいた。
髪をなびかせ、どこかすみれに似た“影の少女”が浮かんでいた。
「名乗る必要はない。ただ、私は“すみれの中にあった想い”だ」
「“誰かの一番になれない”という感情が、私を育てた――」
その言葉に、ヒロインたちの表情が一瞬、揺らぐ。
イオリ(……これは、“感情干渉型の具現存在”。接触するだけで心を削られる)
◆Dパート:ヒロイン連携発動!
第一陣――イオリによる“論理結界”展開。影の干渉波をデータ解析し、範囲限定の遮断結界を構築。
イオリ「数式通りに行けば、これで5分間は行動を制限できる!」
第二陣――真昼が前線に突撃。
闘志全開で“影のすみれ”に拳を叩き込む!
真昼「そんな中二病みたいな理由でユウト奪おうなんて、百年早いんだよッ!」
だが、影は“すみれの本心”を映す存在。
攻撃のたびに、真昼たちの“迷い”を突いて反撃する。
影「あなたたちも、分かってるでしょう? ユウトくんは、私を一度も“選んで”ないって」
◆Eパート:ユキの光
真昼が倒れかけたとき、ユキがそっと手を差し伸べる。
ユキ「……たとえ“選ばれてなくても”、その人を好きな気持ちは、嘘じゃないんだよ」
「それが“私たち”――恋をしてる者の、いちばんの強さだと思うの」
その瞬間、ユキの結界護符が白く光り、影の動きが止まる――!
◆Fパート:すみれの叫び
背後から、すみれが苦悶の表情で駆け寄ってくる。
すみれ「やめて……お願い、もうやめてッ!!」
「私は……“みんなと一緒にいたい”だけなのに……!」
その叫びが、影に一瞬のひびを入れる。
影「感情の矛盾こそが、私の糧……お前が否定しようと、私は消えない」




