表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
退魔師だけど悪魔になりました (AI小説)  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/108

第92話 「……この“気持ち”に、名前を与えていいのなら」

◆Aパート:ヒロインたちの“自己定義”

◆真昼の夜

部屋のベッドで横になる真昼。

スマホには「ユウト/未送信メッセージ」が点滅している。


真昼(“好き”って……言えば済むのに。

なのに、ユウトくんの顔が浮かぶと……怖くなるの、なんでだろ)


彼女は笑顔の仮面をそっと外し、自問する。


真昼(わたしが求めてるのって、“好き”なの? それとも、“必要とされたい”だけ?)


◆ユキの夜

ユキは机に向かい、恋愛相談サイトの文章を熟読している。


ユキ「えへへ……“好き”って、なにかはっきりわかるわけじゃないけど……

“この人の近くにいたい”って感じ、あるもんね」


でもページの最後の一文を読んで、ユキの笑顔が一瞬だけ曇る。


『あなたの「好き」が、相手にとっての「重荷」になることもある』


ユキ(……だったら、わたしの“好き”は、まだ見せちゃダメなのかな)


◆すみれの夜(悪魔のささやきVer)

ベランダに出て夜風を浴びるすみれ。

その耳に、再び低い“囁き”が入り込む。


??「お前はもう気づいている。“ユウトを奪え”と、心が叫んでいることに――」


すみれ「……黙ってよ。わたしは……そんな風に“恋”したくない」


??「では、見てみよ。他の者たちが、どれだけお前より早く動くかを――」


手すりを握る手が、わずかに震えていた。


◆Bパート:イオリ、理性の崩壊に抗う

イオリは生徒会室。資料に目を通しながらも、思考が浮ついている。


イオリ(……“恋”という感情は、合理的思考にとっては最大のノイズ。

だが……私はもう、排除するだけでは処理できなくなっている)


ノートに箇条書きが続く。


「ユウトの微笑で心拍数が上昇」


「ルシアといる時の彼の安心した表情に対しての反応:不快」


「視線を逸らされると、なぜか……痛い」


イオリ「……これは、恋愛感情の定義と合致する。……私が、“彼を好いている”可能性は――」


ふと、扉が開く。


ユウト「……イオリ?」


イオリ「――っ!?」


イオリは咄嗟にノートを閉じる。

だがその表情は、明らかに“動揺”を隠しきれていない。


◆Cパート:イオリ、ついに言いかける

ユウト「……さっき、校門のとこでルシアが言ってたんだけど、

『イオリが最近様子おかしい』ってさ。……大丈夫?」


イオリ「…………」


しばらく黙った後、イオリは立ち上がる。


イオリ「私は……その……。

ユウト、私は、あなたに……」


心臓が高鳴る。冷たい手が震える。

それでも、彼女は“言葉”を探そうとする。


イオリ「“好き”……なのかもしれません、私」


教室の時計が、静かに針を刻む。

静寂の中で、イオリは目をそらしながら、言葉を継ごうとする。


イオリ「でも、それを言うときっと、私の知性は……“壊れる”んです。

あなたが、笑ったり、困った顔をしたりするだけで、もう“論理”が立たなくなるから――」


ユウト「……イオリ、それでも――」


イオリ「それでも、構わないと思った。

あなたに、“私の気持ち”を知ってもらえるなら……」


だが――その瞬間、

廊下から足音と声が響く。


??「ユウトくん! いるー!?」


真昼の声。続いて、ユキの影。


一瞬の静寂の中、イオリは笑って言う。


イオリ「また、あとにしましょうか。……“私たち”、きっとまだ終わらないから」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ