第90話 「これは“恋の分解”よ――あなたたち、理解してる?」 (ルシア:個別ヒロイン攻略スタート)
◆プロローグ:静かなる宣戦布告
放課後の図書室。
本を読みふけるイオリの前に、ひとりの少女が立つ。
ルシア「ねえ、イオリさん。――あなたの“恋”、本当にそれでいいの?」
イオリ「……唐突ですね。目的は何ですか?」
ルシア「観察。分析。そして、再構築。
あなたの“理論武装された愛情”は、どこか矛盾してるのよ。気づいてる?」
イオリの瞳がわずかに揺れる。
◆ルシア×イオリ:知性VS感情の観測戦
ルシア「たとえば。“なぜユウトなの?”って自分に問うたこと、ある?」
イオリ「……理論的整合性。成長変数。対話効率。家庭環境との補完性……」
ルシア「ね? ぜんぶ“相手”の分析ばかり。
あなた、“自分”の感情を定義してないのよ。それって恋じゃなくて、計画じゃない?」
イオリ「…………」
ルシア「それとも、“計画”でしか人を愛せないの?
それならその“脆さ”を、わたしが証明してみせる」
ルシアは本を閉じ、イオリの頬に指を触れる。
ルシア「たとえば今、わたしがユウトを奪ったら、
あなた、どこまで“論理的に狂える”かしら?」
イオリ「…………ッ」
◆ルシア×真昼:陽気さの奥に眠る執着
翌日、ルシアは体育倉庫で真昼と二人きりに。
ルシア「ねえ真昼さん、“笑顔で誤魔化す恋”って、いつまで続くの?」
真昼「……誤魔化してないよ?」
ルシア「ほんとに? キス寸前で止めたの、3回よね?
それって“失敗”じゃなくて、“自制”の仮面じゃない?」
真昼「…………」
ルシア「もっと言えば、
“怖い”んでしょ?恋に全てを委ねることが。
友達も、ユウトとの関係も、“今ある幸せ”を壊すのが。」
真昼の笑顔が、わずかに凍りつく。
ルシア「じゃあ、壊してみせる。あなたの“ぬるい理性”を、ね」
◆ルシア×ユキ:ぽやぽやの仮面の裏側へ
その日の帰り道、公園でぽつんと座るユキの隣に、ルシアが腰を下ろす。
ルシア「ねえ、ユキさん。
あなた、どこまで“天然”を演じてるの?」
ユキ「……んふふ、どうかな〜?」
ルシア「恋に見せかけた“無垢の仮面”。
でも本当は誰よりも独占欲が強くて、
誰にも見せたくないって思ってるんでしょう?ユウトの全部」
ユキ「…………」
ルシア「でもね、それって、いちばん危険な恋よ。
だって“無意識の欲望”が、いちばん暴走するから――」
ユキの手が、自分の胸元をそっと握る。
ユキ(……なんでこの子、こんなに……見透かしてくるの)
◆ラストシーン:囁くルシア
ルシア(さあ、“あなたたちの恋”を暴いてあげる。
その不安定さを、“わたしの観測”で崩壊させて――)
ルシア(――“ユウトの心”を手に入れる準備は、できてるから)
その瞳は冷たく、艶やかに笑っていた。




