第85話 「ヒロイン連携 vs 悪魔すみれ――これは恋の決闘だ!」
◆魅了の檻から、ユウトを救え!
すみれ「お願い、ユウトくん……わたしを“好き”って言って」
彼女の瞳は揺れていた。
求める気持ちと、支配する衝動のあいだで。
だが――そこに割って入った3人の少女たちは、静かに怒りを燃やしていた。
イオリ「……ユウトに、強制された好意なんて、あなたが一番望んでないはずよ」
真昼「それは“すみれ”じゃない……!」
ユキ「やめようよ、これ以上、悲しくなるだけだよ……」
すみれ「――……邪魔、しないでよ」
周囲に広がる黒紫の魔力。
「感情を魅了へ変える力」が、暴走し始めていた。
◆三人の連携・その1:イオリの知性と結界
イオリ「“理性の盾”、展開――対魅了耐性、強化」
ユウトを中心に防壁が張られる。
すみれの視線がユウトから外れた。
すみれ「……知性だけで、私の想いに勝てると思ってるの?」
イオリ「思ってない。だから、仲間と一緒に来たのよ」
◆三人の連携・その2:真昼の突破力
真昼「……あんたにだけ、カッコつけさせない!」
真昼が一直線にすみれへ。
高速で魅了を回避しながら、懐に飛び込む。
真昼「もう一度だけ、バカになってよ。
あたしが、殴ってでも“すみれ”を取り戻すから!」
すみれ「――来ないでッ!」
魔力が真昼をはじき飛ばす――が、次の瞬間。
◆三人の連携・その3:ユキの癒しと共鳴
ユキ「……すみれちゃん、あったかかったよね? あの日の笑顔」
すみれ「……やめてよ、そんなの……もう、戻れないの……!」
ユキ「じゃあ、私たちで“新しく始めよう”よ。
悪魔でも、人間でも――すみれちゃんは、すみれちゃんだから」
ユキの手から、淡い光があふれる。
“感情共鳴”の力――優しい想いで、すみれの心を包み込む。
◆すみれ、崩れる魔力と感情
すみれ「なんで、みんなそんな顔するの……!?
私がユウトくんのこと、好きなのは本当なのに……!」
魔力がバラバラと崩れていく。
涙がこぼれる。
魅了ではなく――“本物の想い”が、すみれの中にある。
ユウト(これが、すみれの……)
◆すみれ、崩れ落ちる――
すみれ「ユウトくんが、誰かに取られちゃうのが怖かったの……
だから……だから、魔力が、勝手に――!」
イオリ「わかってる。わかってるけど、
――その力は、あなた自身を壊すのよ」
真昼「そんなの、すみれじゃないよ。
あんたは“恋を知った普通の女の子”でしょ」
ユキ「ちゃんと、帰ってこよう?」
すみれの瞳から、ゆっくりと黒い光が抜けていく。
◆終章:静かな決着、そして…
ユウトは、そっとすみれの手を取った。
ユウト「……帰ろう、すみれ。
もう一人で“戦う”必要はない」
すみれ「……ユウトくん……私……っ」
すみれ、静かに気を失う。
イオリが受け止めると、彼女の表情は安堵していた。




