第81話 「悪魔の恋は、すべてを虜にする」
◆放課後・校内――“覚醒したすみれ”の一手
放課後の廊下。
すみれの周囲にいた男子たちが、ぽーっとした表情で彼女を見つめている。
男子A「……すみれちゃんって、こんなに綺麗だったっけ……?」
男子B「話しかけられただけで、ちょっと頭がぼーっと……」
すみれは優しく微笑みながら、意図的に肩を寄せ、視線を合わせる。
すみれ「ねえ……ユウトくん、どこにいるか知ってる?」
その問いかけに、男子たちは我先にと情報を出し始める――。
――“魅了”。それは、感情の制御を外してしまう“悪魔の恋術”。
すみれの微笑みは甘く、しかしぞっとするほど冷たい。
◆屋上・ユウトの元にて
すみれ「やっと見つけた……」
ふわりと風に乗って現れたすみれ。
ユウトの顔を見て、くすりと微笑む。
ユウト「すみれ……? なんか、今日……本当に変だよ」
すみれは静かに近づき、耳元で囁く。
すみれ「……ユウトくんだけは、私から離れないで」
その瞬間――ユウトの視界が一瞬、霞む。
心の奥に、不思議な甘さと焦燥が同時に広がっていく。
◆イオリ・真昼・ユキ、異常を感知!
イオリ(……来たわね、“感情波の干渉”……!)
真昼「これ、やばいよ……すみれちゃん、本気で“悪魔の術”使ってる……!」
ユキ「……すみれちゃんが、すみれちゃんじゃないみたい……!」
3人は急ぎ屋上へと駆け上がる!
◆屋上・三人のヒロイン、緊急連携!
ユウトが魅了に引き込まれかけた――そのとき!
イオリ「“知覚遮断・対悪魔結界”展開!」
真昼「ユウト、目覚ましてっ!」
ユキ「……だいじょうぶ。ユウトくんは、誰にも渡さないよ」
すみれ「――……邪魔しないで?」
すみれが手をかざすと、彼女の背中から一瞬、黒く揺らめく羽根のようなものが現れる。
悪魔の象徴――“恋に堕ちた者”の印。
イオリ「これは……完全に“覚醒段階”に入ってる。恋の執着が、悪魔の力を増幅させてるのよ!」
◆バトル・“魅了” vs “理性”!
すみれ「ねえ、わたしの気持ちがいけないの? 本気になっちゃいけないの……?」
イオリ「気持ちは否定しない。でも、それが他者を壊すなら、止めるしかない!」
真昼「ユウトがすみれちゃんの“道具”になるなんて、そんなの見過ごせない!」
ユキ「……やさしく、抱きしめてあげたい。でも、ここで負けたら、私も、恋を失う」
3人のヒロインが、すみれの“感情攻撃”と“誘惑の囁き”に真正面から立ち向かう!
◆そしてユウトは――
視界のぼやける中、ユウトの心に浮かぶのは、
**「すみれの笑顔」**だった。
だが、その笑顔の後ろに――涙をこらえていた彼女の姿がよぎる。
ユウト(すみれ……本当は、こんなふうに誰かを支配したいんじゃない……)
「――すみれっ!! 目を覚ませッ!」
その叫びが、闇の中に届くか――。




