第76話 「恋の告白タイムアタック、文化祭編!」
◆文化祭・午前の部:準備開場からの“距離詰め合戦”
開幕直後、クラスの「異世界カフェ」は大盛況。
だが――本番は“裏”で動いていた。
【ユキ】:「ふわっと計画・昼休み直前に自然告白」
給仕役のユキは、ユウトのそばを“ぽやっと”キープしつつ、
ユキ「……ねぇユウトくん、“今日”って、特別じゃない?」
ユウト「文化祭だからな」
ユキ「うん、でも……文化祭“だから”、伝えたいこと、あるんだ」
(じわじわ包囲する“ふわ甘告白”の気配)
【真昼】:「強行突破計画・午後の中庭で“二人きり”演出!」
真昼「ちょっと! トラブル発生! 中庭のオブジェ確認して!」
(※真昼が仕込んだ“嘘の呼び出し”)
ユウト「え、俺が?」
真昼「そう、君じゃないとダメ」
(言い切るその笑顔――“文化祭フィナーレのキス”狙い)
【イオリ】:「論理的ベストタイミング告白・閉会式直前!」
イオリ「告白という行為における“印象定着率”は、イベント終盤が最適」
(※分析による「一番記憶に残る瞬間」)
イオリ「だから私は、最終時間を選ぶ。あなたの心に“最大値”を刻むために」
◆そして、すみれ
すみれは誰にも告白計画を話していない。
だが、彼女の心の奥では――黒い影が息を吹き返そうとしていた。
『好きになればなるほど、苦しくなる。だったら――』
昼のざわめきの中、すみれはひとり、保健室のベッドに腰掛ける。
手の甲に、黒い模様が浮かびかけていた。




