第70話 「一時休戦? それとも恋の共闘?――悪魔退治ミッション、始動!」
◆“悪魔化”騒動の翌日
ユウトは放課後、校舎裏の秘密の通路を通って、霊的管理機構の臨時拠点へ向かっていた。
そこには、懐かしい顔――“虎の穴課”からの緊急依頼が届いていたのだ。
所長代理(タヌキ顔)「やぁユウトくん。恋に学園に大変そうだけど、たまには働いてね☆」
ユウト「こっちの心の修羅場が落ち着いたと思ったら、悪魔かよ……」
◆ヒロインたちも同行!?
だが、拠点の裏でこそこそと話す声が。
真昼「え、ミッションって聞いたら、行くに決まってるよね?」
ユキ「ユウトくんが危険なら、助けないと……!」
イオリ「私の知識と構成術式があれば、サポートは問題ないわ」
そして――
すみれ「……今回は、あたしも戦う。ちゃんと“自分の気持ち”を見つめるために」
◆ターゲット:廃校に現れた“疑似悪魔”
任務は簡潔。「廃校に潜伏する疑似悪魔を排除せよ」
ただし、今回は精神的影響を及ぼす“感情干渉型”。すみれの事件とも関連が疑われていた。
真昼「って、これ完全に“恋愛感情”をエサにしてるタイプじゃん!」
イオリ「……つまり我々の誰かが、感情的に飲み込まれればアウトということ」
すみれ「負けない。今度は絶対、暴走しない」
(真剣な眼差しに、ユウトが少しだけ安心する)
◆実戦開始――感情がゆらぐ空間で
廃校に入った途端、空気が重くなった。
“好き”
“欲しい”
“あの人の心が欲しい”
無数の囁きが、耳に、胸に、脳に突き刺さる。
ユキ「わ……わたし、ユウトくんに……ひ、膝枕……したい、かも……?」
真昼「ちょっ、それは戦闘中でしょ!!」
すみれ「ダメ……また、あたしの中に黒い感情が……っ!」
イオリ「冷静になりなさい。心は“感情”だけで成り立つものじゃない。記憶と、意志もあるわ!」
(イオリの術式がすみれを守り、ユキが奇跡の「癒しスマイル」で真昼を冷静にさせる)
◆ユウトの一撃、決意の咆哮!
ユウト「こんなものに、オレたちの恋心が飲み込まれてたまるかよ――ッ!」
ユウトの手に宿る“感情精霊の刃”が、悪魔を斬る。
その刹那、空気が一変する。
――静寂。
悪魔は消え、囁きは止んだ。
◆その帰り道、すみれがそっと口にする
すみれ「ねえ……やっぱり、わたしはあんたが好きだよ。ユウトくん」
ユウト「すみれ……」
すみれ「でも、もう無理には奪わない。ちゃんと、自分の気持ちで、堂々と恋するから」
(そこへ現れる真昼、ユキ、そしてイオリ)
真昼「その気持ちは、ちゃんと受け取ってやるよ。だって……わたしも、絶対に譲る気ないから」
ユキ「えへへ……“好き”って、競争なのかな?」
イオリ「ふふ、むしろこれは“知的な選抜戦”と呼ぶべきね」




