第51話 「彼氏体験:ユキ編 ~“ぽやっ”と恋の既成事実?~」
◆ 10:15 待ち合わせ場所にゆらゆら登場
ユウト「ユキ、遅れてるぞ!……あ、来た」
ユキ「ごめんね〜。道端の猫さんが、こっち来てくれて……つい」
(何も悪びれず、笑顔)
ユウト(心の声)「遅刻の理由が“猫と目が合ったから”……」
ユキ「でも、ユウトくんが待っててくれたから……今日はいい日、ってことで」
(ぽやっとしてるが、なぜかこっちが悪い気がしてくる……)
◆ 11:00 動物カフェでのんびりタイム
ユキ「このうさぎさん、ユウトくんのこと好きみたい〜」
ユウト「なんでだよ」
ユキ「ふふ、優しい人って、わかるんだよ。動物って、そういうの敏感だから」
(柔らかな声で、自然に近づく)
(ユウトの肩に頭を預け――)
ユキ「……うさぎさんといっしょに、なでなでしよっか」
ユウト(心の声)「距離……近っ!?」
◆ 13:00 商店街で食べ歩きしながら
ユキ「ん……このたい焼き、すっごく美味しいよ~。ユウトくんも、食べる?」
ユウト「え、じゃあ――」
(差し出されたたい焼きを食べようとした瞬間、ユキの指がユウトの唇に“偶然”タッチ)
ユキ「あ……ごめん。わたしの指、ついてた?」
ユウト「(むぐっ……!?)」
ユキ「ふふ……“間接キス”って、こういうことだよね……?」
(にこにこ。無邪気か、魔性か)
◆ 15:00 公園のベンチで、ふいに
ユキ「ねえ、ユウトくん。……手、つなぐのって、自然にすればバレないよね」
ユウト「バレないって、誰に!?」
ユキ「……恋のルール、的な?」
(とぼけた顔で、でもしっかりと指を絡めてきて――)
ユキ「“彼女ごっこ”なら、これもアリだよね?」
ユウト(心の声)「……ぜったい、確信犯だコレ」
◆ 17:30 別れ際のバス停前
ユキ「今日はありがとね、ユウトくん。
わたし、こういうの……すごく好き」
(ふわっと笑って、指先でユウトの手を“もう一度”なぞる)
ユキ「ね、今度は“ごっこ”じゃなくて、本物の恋人でも……いい、かな?」
(彼女のぽやっとした表情の奥で、何かが本気に変わっていた)




