第50話 「彼氏体験:真昼編 ~ナチュラル接近戦、極まる~」
◆ 10:00 「……あっ、おはよ~」
待ち合わせの駅前。
真昼は、いつもの制服ではなく――
ちょっとだけ“女の子”を意識したカジュアル服で、微笑んでいた。
ユウト「なんか……雰囲気、違うな」
真昼「んー? そーお? ……今日、ちょっとだけ“彼女モード”ってやつ?」
(恥ずかしそうに、でも一歩前へ)
◆ 10:30 “テーマは、のんびり”
真昼「デートってさ、ガツガツ予定詰めるより、なんとなーく散歩して、
おしゃべりして、笑ったりするのが好き」
ユウト「……それ、ただの真昼の日常じゃ」
真昼「えへへ、でも――それでも“楽しい”って思ってくれたら、うれしいなぁって」
(自然すぎて、逆に心に刺さる)
◆ 12:00 歩いてたら見つけた、小さなパン屋で昼食
真昼「このクリームパン、めっちゃ美味しいよ。……あーん、する?」
ユウト「ええっ!? いや、さすがにそれは……!」
真昼「……ダメ? “彼女体験”中なのに?」
(満面の笑みで、すごく近い。照れた顔でパンを差し出す)
ユウト「……ずるいな、真昼って」
◆ 14:00 公園の芝生にごろん
真昼「ねえユウト。付き合ったらさ――
ずっとこうやって、並んで昼寝とか、できるのかな」
ユウト「……真昼は、ほんとに自然体すぎるっていうか」
真昼「ふふ、それ、褒めてる?」
(ふわっと風に髪がなびく。隣にいるのが当たり前みたいな距離)
◆ 夕暮れ、帰り道の信号待ち
真昼「……ねえユウト。今日、ありがと。
すっごく楽しかった」
(信号が青になる直前、そっと袖をつかんで)
真昼「でもさ――今日だけじゃ足りないかも。
“ずっと”だったら……どうする?」
(その一言が、冗談じゃないことを、彼はすぐに悟る)




