第38.5話 「恋愛とは何か? ユキ式・ロジカル大解剖講座!」
◆ 放課後の教室、ユウトを捕まえて
ユキ「ねえ、ユウトくん。今、恋してる?」
ユウト「唐突すぎるだろ……」
ユキ「ううん、けっこう真剣。わたしね、あの密室ローテで思ったの。
“ドキドキ”とか“手が触れた”とか、そういうのだけで『恋だ』って決めちゃっていいのかな、って」
ユウト「……なんだそれ、哲学か?」
ユキ「ロジックだよ♡」
(にっこり笑うが、目がマジ)
◆ 恋愛フローチャート爆誕
ユキ「だから作ってみたの、『恋愛感情診断フローチャート』!」
\ドンッ/(ユキ特製・手描きのチャートが広げられる)
objectivec
コピーする
編集する
【問1】その人と話すと、嬉しい? → YES → 問2へ
【問2】その人と別の子が仲良くしてると、モヤる? → YES → 問3へ
【問3】その人が泣いてたら、抱きしめたくなる? → YES → 恋、確定♡
ユウト「……小学生でも分かるな、これ」
ユキ「うん! “分かる”って大事じゃん?」
◆ でも、ふざけてない。
ユキ「わたしね……恋って、
“理屈じゃない”ってみんな言うけど――理屈にできたら、もっと怖くなくなると思うんだ」
ユウト「……」
ユキ「気持ちに名前がついたら、ちゃんと向き合えるじゃん。
“好き”って言えたら、それはもう逃げないってことだから」
(それは、笑顔に隠された本気)
◆ ユウト、返す言葉を探しながら
ユウト「……じゃあ、ユキは今、自分の気持ちに名前つけられる?」
ユキ「うん」
(即答)
ユキ「“好き”だよ、ユウトくん。……これ、たぶん、ちゃんと恋」
(そして照れず、まっすぐに)
ユキ「でも急がない。恋ってね、並走する時間が一番楽しいんだよ」
◆ 風が吹く放課後の教室で
ユキ「――というわけで、今日の講義はここまでっ☆」
ユウト「勝手に始めて勝手に終わった……!」
(でもその胸の中には、
“ちゃんとした恋”が静かに根を張っていた)




