第30話 「クッキーは恋の邪魔をする? ――天然最強理論、発動」
◆ オープニング:屋上、5cm前
真昼「……お願い。これだけ、させて?」
(目を閉じ、そっと唇を近づける)
ユウト「(えっ、ま、待て……マジでキスされる!?)」
(唇の距離、5cm)
その瞬間――
???「ユウトくーん! 今日のクッキーできたよー!」
(風に乗って現れる、ヒラヒラのスカートと笑顔)
真昼「……っ⁉」
◆ ユキ、空気を読まず登場
ユキ「ほら、バターたっぷりでね、焼きたて~♪」
(手に持ったクッキーを差し出すユキ。真昼の目の前に)
真昼「……いま、この空気見えないの!?」
ユキ「えっ? 空気? 天気のこと?」
(無垢な微笑み。完全なる破壊)
イオリ「(……さすがユキさん。想像以上の兵器……)」
アリサ「天然って……最強じゃねーか……」
リリカ「ある意味、最も手強いのってこの子なのかも……」
◆ 一時撤退・戦場リセット
結果として、真昼のキス未遂はクッキーの香りと笑顔によって無効化。
屋上の空気は一気にほのぼのムードに。
ユウト「……ユキ、ありがとう。いろんな意味で」
ユキ「えっへへ~。もっと食べる?」
(その場に座り込んで、みんなでクッキーを食べ始める)
アリサ「……なんか、戦う気が失せた」
イオリ「少し……休戦ね。次に備えて」
真昼「(……タイミング悪いけど、逆にユウトに強引すぎたかも)」
◆ 文化祭、そして恋の計画始動
その翌日、教室で――
担任「よし、次のイベントは文化祭だな! クラスで何をやるか決めるぞー!」
(教室がざわつく)
生徒A「やっぱメイド喫茶?」
生徒B「お化け屋敷もよくね?」
そのとき――
ユキ「恋する占いカフェがいいと思うよー!」
全員「恋する……えっ!?」
ユキ「好きな人と一緒に来て、相性診断とかするの。
あとで“告白チャンスの時間”も作るんだって。
楽しそうでしょ~?」
(教室が一気に恋バナモードに)
担任「……よし、それでいいんじゃね?」
◆ それぞれの恋心、動き出す
放課後――
アリサ「……っしゃ。なら、ユウトを“恋するカフェ”に呼び出して告白だな!」
イオリ「本番は“相性診断”……理論的に私が勝つ可能性は高い。問題ない」
リリカ「わ、私も……その……一緒に回ったり、したい……な……」
真昼「(文化祭……ふふ、舞台は整った。
今度こそ、絶対に“誰にも邪魔させない”)」
黒ノ宮メイ「……“文化祭”ね。恋愛を混乱させるには最適の舞台。
“恋をぶっ壊す装置”の試作機、間に合うかしら?」
ユウト「(え……俺、文化祭で……告白される流れ、確定……?)」




