第28話 「論破と恋破――イオリ、“知性全開”口撃開始」
◆ 開幕:冷たい宣戦布告
黒ノ宮メイ「……では、そろそろユウトに選ばせてあげましょうか。
感情に流され、壊れるか。
それとも“無”という安寧に堕ちるか」
(静かに微笑み、手を差し出すメイ)
ユウト「(な、なんだこの無言の圧力……)」
その時――
イオリ「待って」
(イオリが、すっと一歩前に出る)
イオリ「あなたにだけは、ユウトは渡さない。
……理由が必要なら、理詰めで全て提示してあげるわ」
◆ 論理口撃:イオリvs黒ノ宮メイ
メイ「論理? 恋に理屈を持ち込んで、勝てるとでも?」
イオリ「勝ち負けではない。
“正しい関係”を成立させるために必要な工程よ」
(イオリ、タブレットを開く)
【第1項:ユウトにとって“害”か“益”か】
イオリ「ユウトは繊細な精神を持つ。
現在のヒロインたちによるアプローチが、彼にとって負荷になっているのは事実。
――しかし」
(タブレットにグラフが表示される)
イオリ「“負荷”=“悪”ではない。
適切な成長を促す刺激でもある。
貴女の“無”による介入は、回復ではなく“停止”」
メイ「……ふむ」
【第2項:“恋愛”の定義とメイの矛盾】
イオリ「さらに言うなら、貴女がユウトを“恋愛から救う”と称しながら、
“自分の手に落とす”という行為自体が、極めて矛盾的行動」
(静かに歩み寄るイオリ)
イオリ「“誰にも恋させない”と言いながら、“自分が彼に触れる”。
それはただの“恋愛否定を装った独占欲”よ」
(周囲の空気が変わる)
【第3項:“感情”をも含んだ論理的結論】
イオリ「……そして最後に。
私は論理の人間で、感情は二の次だった。
でも――ユウトと関わって、変わったの。
“恋愛は非合理だが、無価値ではない”」
(イオリの手が、そっとユウトの肩に触れる)
イオリ「だからこそ、私は言える。
私は――この不完全な恋の中で、彼と生きたい。
“完璧な無”よりも、揺れる今を選ぶ」
◆ 黒ノ宮メイ、揺らぐ
メイ「……面白いこと、言うのね」
(初めて、彼女の目にわずかな“迷い”が見える)
メイ「あなたは、私とは正反対の存在。
でも――“知性を以て、恋を肯定した者”……」
イオリ「さあ、次は貴女の番。
論理で反論できるなら、してみなさい」
◆ ラストシーン:知性の勝利?
ユウト「イオリ……なんか……すげえよ」
イオリ「当然よ。私は、“恋する知性”だから」
(少しだけ、誇らしげに笑う)
他のヒロインたちも、静かに感心し始める。
アリサ「……あたしらのアピール、感情的すぎたのかもね」
ユキ「でも……言葉って、武器になるんだね」
真昼「じゃあ次は、“心で勝負”しよっか」
リリカ「私、負けないもんっ!」




