第27話 「彼女はすべてを終わらせに来た――“恋愛狩り”の少女、黒ノ宮メイ」
◆ プロローグ:嵐の予感
深夜2時。
ユウトの部屋では、未だヒロインたちがにらみ合っていた。
イオリ「論理的にいえば、ユウトが誰かを“選ばず”に逃げることは最も――」
アリサ「もう! 論理とかどうでもいいの! ユウトが苦しんでるのが問題でしょ!」
リリカ「ねえ、もうお開きにしよ? ね? みんなで一緒に寝ようよ〜!」
ユキ「その誘導、絶対狙ってるでしょ!? その“添い寝作戦”は甘えすぎ!」
真昼「ふふ、やっぱりこうなるよね。
“誰か”が仕切らないと、この恋は壊れるだけ――」
バンッ!!
玄関が、何の前触れもなく開いた。
◆ 黒ノ宮メイ、登場
「……静かにしなさい。ここは、私の獲物の部屋」
黒いドレスの少女が、ヒールの音を響かせて歩いてくる。
少女「名乗る必要はないけど、言っておくわ。
“黒ノ宮メイ”。“恋愛依存症排除プログラム”代表。」
全員「「「は?」」」
メイ「――見ていられなかったの。
この泥沼の恋愛劇場、私の手で“狩り尽くす”時が来たって」
(瞳は冷たく、感情が感じられない)
◆ ヒロインたち vs メイの「恋愛狩り宣言」
イオリ「情報不足。何者か明らかにしなさい」
メイ「貴方の知識には、“私はまだ登録されていない”。
だって私は**“物語の裏から来た存在”**だから」
アリサ「……何その厨二。怖いんだけど」
メイ「貴方たちは、恋愛という名の暴力で“1人の少年”を追い詰めた。
だから私は、貴方たち全員に宣告する。
――失恋刑に処す」
真昼「ふふ……面白いこと言うね。
じゃあ、あなたがユウトくんを幸せにできるっていうの?」
メイ「違うわ。
私は“恋愛”なんて興味ない。
ただ――この無法地帯をリセットするの。
その手段として、ユウトの心を一度、完全に奪うだけ」
◆ ユウトに接近するメイ
メイ「ユウト。あなたの苦しみ、分かるわ」
(メイがそっと膝をつき、ユウトの手を取る)
メイ「あなたは、傷ついてる。“愛される”という名の呪いに。
……なら、私が一度、全部を無にしてあげる」
ユウト「お、俺をどうする気なんだ……?」
メイ「何もしない。
でも――**私の手を取った瞬間、彼女たちは全員“ゲームから降ろされる”**わ」
(その言葉に、空気が凍りつく)
◆ 各ヒロインの揺れ動き
イオリ(……このままじゃ、“彼”が本当に壊れる)
アリサ(……なんなのよあの女。
でも、“全部終わらせる”って……私たちは、終わらせたいの?)
リリカ(……ユウトが笑えなくなるくらいなら、私は……)
真昼(ユウトくんの幸せって、“私たちの恋”じゃなかったの?)
ユキ(ねえ……“選ばれない”って、こういうこと?)
● ラストシーン:選択
メイ「ユウト。決めなさい。
このまま修羅場に飲まれて心が壊れるか――
それとも、“私と無の中”に堕ちるか」
(沈黙)
ユウト「俺は……!」
(次回へ続く)




