第19話「感情暴走領域、そして知は恋を解体する」
◆ 嵐のあとに、冷たい微笑み
暴走した魔力はようやく鎮まり、
アリサ・エルゼ・リリカ・ユキの全員が“告白未遂”という名の玉砕を果たした、翌日――
ユウト「……俺、最近いつ死んでもおかしくない気がする」
そんな疲弊した彼の前に、
一人の少女が現れる。
???「やはり。あなたの“精神変異値”は、想定より加速しているわね」
ユウト「は? だれ?」
???「――蓮見イオリ。
統合魔学研究機構・特級観測官。
あなたの“恋愛関係”を、解析・分類しに来たの」
(知的メガネ+黒髪ショート+薄い笑みの超分析系女子)
◆ 新ヒロイン・蓮見イオリ、投入
アリサ「ちょっと待って。誰よこの女……?」
イオリ「自己紹介が遅れましたね。久遠アリサ、あなたの研究データ、わたしも拝見してるわ。
感情制御系魔術、なかなか未熟。特に“恋愛”関連は壊滅的ね」
アリサ「は?」
ユキ「やばい……新手の“口撃型ヒロイン”来た……!」
◆ イオリ、ヒロインたちの恋心を全解体
イオリ「まずリリカ・スカイフォール。恋愛感情と依存欲求の区別が曖昧ね」
リリカ「えっ!? 依存って言われた!?」
イオリ「ユキ・カグラザカ。好意の“演算的最適化”が効きすぎてて、恋心というより“効率重視”」
ユキ「否定は……できません」
イオリ「そして、エルゼ・グランディール。正義と感情の二項対立から抜けきれていない。
恋愛というより、自己矛盾の代償行為」
エルゼ「なっ……分析しすぎだろ、貴様!!」
ユウト「え、君……全部それ本気で言ってる?」
イオリ「当然。データの裏付けもある。ついでにあなた自身の“恋愛対象選定アルゴリズム”も狂ってるけど、今は後回し」
◆ 修羅場再点火
アリサ「そんな理屈で、私たちの気持ちを分類しないで」
イオリ「……分類しないなら、どうするの? 感情に振り回されて、彼を苦しめ続ける?」
ユウト「いやまあ、正直ちょっとしんどいです……」
ヒロインズ「ごめんユウト!!(大合唱)」
◆ そして――イオリの爆弾発言
イオリ「でも一番の問題は……
わたしも、彼のことを面白いと思ってしまったこと」
(ヒロインズ、全員フリーズ)
アリサ「今なんつった……?」
イオリ「“面白い”は、最初のトリガーにすぎないわ。
観察すればするほど、あなたの感情は……わたしの仮説を破壊する」
イオリ、ユウトに一歩近づく。
イオリ「このまま行けば、わたしもきっと――恋に堕ちる。
それも、論理じゃ説明できない“バグ”として、ね」
● 次回予告風
新たな火種は、知的にして最凶。
分析不能の恋が、さらに修羅場に拍車をかける。
次回、第20話
「感情解体少女イオリ、解析不可能な恋を知る」
暴走ヒロインたち vs 冷徹な知性――
だが知もまた、恋の渦に巻き込まれる運命だった。




