第16話「紅き宣戦、そして彼女は“正義”を名乗った」
◆ “正義”を名乗る少女、来襲
研究室に現れたその少女は、堂々と名乗った。
???「わたしの名はエルゼ=グランディール。
聖騎士学園・特位正義騎士候補生。使命はただ一つ――
“悪魔の芽を、この手で摘むこと”」
ユウト「悪魔の……芽? 俺が?」
エルゼ「その通り。君は危険因子。その存在が、世界を汚す」
(真紅の魔力が咆哮する!)
アリサ「――待ちなさい」
(※背後からガチギレ魔力発動)
◆ アリサ、感情制御・解除
アリサの冷たい目が、燃え上がる。
アリサ「ちょっとユウトに触れようとしただけで“汚れ”呼ばわり?
ふざけないでよ、こっちは観察対象を愛してるのよ」
ユウト「愛って言っちゃった!? 今!?」
アリサ「ユウトは、わたしのものよ。研究対象で、制御対象で、……恋人候補なの!!」
(周囲の測定器、全部爆発)
リリカ「やべー! アリサがデレ通り越してヒートしてる!!」
ユキ「久遠アリサ、恋愛暴走モード突入……!」
◆ 独占欲、形になる
アリサの周囲に、禍々しくも美しい黒炎が立ちのぼる。
その魔力は――「恋情」を核にした新たな魔法属性。
名付けて《感情制御・第六式:恋縛結界》
エルゼ「っ、重い……この魔力、狂ってる!?」
アリサ「ユウトは、誰にも渡さない。
あなたが“正義”だろうが、“世界の理”だろうが、
わたしの気持ちは、上書きできないわ」
ユウト(これもう好きとかいう次元じゃない気がする……でも――)
ユウト「……それでも、アリサの気持ち、俺は嫌いじゃない」
アリサ「……そ、そう。じゃあ、もう付き合っ――」
(※爆音)
◆ エルゼの宣戦布告
エルゼ「なるほど。これは“正義”では対処できない。なら――
恋の戦場で、君を倒す。久遠アリサ」
エルゼが魔力の剣を構え、言い放つ。
「わたしもユウトを、好きになる。
……その上で、君を超える。それが、“私の正義”だ」
アリサ「……っ!!」
(アリサの目が、完全に戦闘モードに切り替わった)
● 次回予告風
恋心をめぐる、宣戦布告。
正義の聖騎士 vs 感情を知った天才魔術師――戦いは、心も体も限界へ。
次回、第17話
「ラブクラッシュ・ラビリンス――選ばれるのは、誰の気持ちか」
そして、ユウトが知る。
“悪魔化”が進んでいるのは――彼だけではなかった。




