第13話「氷の記憶、凍てついた心――そして現れた王子」
◆ 心の領域・ユキステージ
リリカとの戦いを制し、次に向かうのは――
静寂な雪原に浮かぶ、図書館のような空間。
「ここが、ユキの心の領域……」
空は灰色。雪が静かに降り積もっている。
ユウトが一歩足を踏み入れたとき、
その背中に、柔らかく冷たい声が届いた。
「……来たのね、ユウト。ずっと待ってた」
そこには、ユキがいた。
だけどその隣には、もう一人――完璧な美男子が立っていた。
◆ 現れた圧倒的ライバル、“氷結の王子”グレイ
「紹介するわ。彼は――グレイ=ヴァン=スノウフィールド。
かつて私が……“最初に心を動かした相手”」
グレイは、銀髪に氷のような瞳。
ユキと同じ“氷系精霊術”の使い手で、魔力も桁違い。
ノワール曰く、“過去にユキの心に深く入り込んだ存在”を具現化した存在。
だがその人格は、本物と変わらぬほど鮮明で――まるで、今も生きているようだった。
◆ ライバル宣言
グレイ「君が“ユウト”か。ふむ、凡庸な見た目だが……
彼女が気に入るというなら、それなりに魅力はあるのだろう」
ユウト「……ッ!」
グレイ「でもね、彼女の心は、まだ過去の“誓い”に縛られている。
僕との契約を覚えていないのかい、ユキ?」
ユキ「……やめて、グレイ。私は、もう……」
グレイ「でも“忘れた”だけで、“無かったこと”にはならないよ」
◆ 恋と誓いの三角戦
ユウト「ユキ……お前、本当にグレイが好きだったのか?」
ユキ「わからない……でも、あの人といたとき、私は確かに笑ってた」
リリカ(遠くから観戦中)「え!? これ本気ヤバい展開じゃない!?」
セレス(実況中)「恋の修羅場、第二幕です……!」
ユキの心は揺れていた。
過去の自分が愛したグレイ。
そして、今の自分が信じたいユウト。
◆ 告白、凍てつく勇気
グレイ「ユキ。君は僕と“未来を共に歩む”と、そう誓った。
それを捨てるというのなら――“この記憶”ごと、君を凍らせる」
ユウト「させないッ!!」
グレイ「来るか、少年――ならば、見せてもらおう。“君の恋”の強さを」
ユキ「待って!! ……私は、もう逃げない」
「私が……今、一番そばにいたいのは――ユウト、あなただから!!」
◆ 恋心が力に変わる
ユキの心の氷が砕け、白銀の光がユウトに降り注ぐ。
《スノーハート・リンク》発動!
ユウト「うおおおおお!!」
ユキ「私の想い……受け取って!」
二人の魔力が融合し、氷の結晶が巨大な翼となる。
ユウト「《雪原の誓い・ホワイトノヴァ》!!」
グレイ「……フフ、まいったな。君はもう、“僕の知っていた彼女”ではないらしい。
ならば潔く、敗北を受け入れよう」
氷の王子は微笑みながら、雪と共に消えていった――。
◆ 勝利のあとで
戦いの後、ユキは静かに微笑んだ。
「私、やっと決心がついたの。私は、過去に生きない。
今、あなたと向き合いたいの」
ユウト「……ありがとう。俺も、守るよ。何があっても」
そして二人は――手を、そっとつないだ。
(※ここで手をつなぐまでで、キスは温存。恋のバランス保つために)
● 次回予告風
二人の絆が深まる一方、
第三戦は――再びノワール本人が動き出す!
次なる標的は、感情爆発型ヒロイン・セレス!
だが、彼女にはまだ語られていない**“ある秘密”**があった……
次回、第14話
「おまえの笑顔、ぜんぶウソだった――セレスの隠した本音」
仮面のヒロインと、ゆれる心の行方は――




