一話 死んだら生きてた
アルグレイドは四歳になった。
生まれたときのこともあり三歳まで誰かしら監視がついていた。その代わりに部屋にいる時間は増え、この世界の知識を蓄えることができた。
まず、俺⋯僕の父と母についてだ。
父の名前はアルバート・ユナ・アイデールこの国の国王だ。母はレイラ・ユナ・アイデールこの国の第一王妃。そして、嬉しいことに弟が生まれた。母は違って第二王妃の子供だが嬉しいことには変わりない。
名前はイレール・ユナ・アイデールだ。
会うことは出来ないけれどいつか会ってみたい。
家族の話はこれぐらいにしておいて。
僕は魔術について学ぶこともできた。
理由?それは身を守る手段が欲しかったていうのは建前でロマンを求めただけだ。
誰もが一回は憧れる魔術だぞ。やらないわけないじゃないか。
まああとは僕は死んでも死なないことだった。
これは三歳のときのことだ。
三歳になった僕は普通に立てるようになって話もできるようになっていた。
初めて立った日は周りからコケるんじゃないかとヒヤヒヤしていたらしい。
僕は毎日一歩一歩に気を使いながら生活をしていた。
けれど人間気は緩むものだ。
ある日アルグレイドはベットから起き上がって身支度を済まそうとベットから飛び降りた。
その時事件は起きた。
グキッと足をくじいたのだ。
その瞬間アルグレイドの意識は遠くなった。
(三年生きれただけよかったのかもな⋯ああごめんなさい)そう心で思った次の瞬間アルグレイドはベットの上にいた。
「あれ俺死んだんじゃ⋯」
アルグレイドはその時にスキル欄が光っているのに気がついた。
「これって神の寵愛スキルまさかこれが?」
どうやらこのスキルには時間をやり直す力があるようだった。
アルグレイドは今回はゆっくりとベットから降り身支度を済ませた。
(今さっきの死亡でわかったことは二つ、本当に僕はちょっとしたことで死ぬこと。二つ目は死んでもやり直せること)
こんなしょうもない死に方もうごめんだ。俺はこのスキルを使って老衰死するまで生き残ってやる!
その日アルグレイドは父に直談判しに行った。
「父上!」
「アル!体は大丈夫なのか?」
「大丈夫です。今日は父上にお願いがあってここに来ました」
アルバードは持っていた筆を置いて真剣に話を聞く姿勢を取った。
「言ってみるといい」
「私に魔法の訓練をさせて下さい!」
「駄目だ危険すぎるそれに」
こうなるのは知っていただが今回は違う!
実はこの会話四回目である。
一回目は部屋の段差につまずいて死亡。二回は駄目だったショックで死亡。三回目は部屋から出る時にドアにぶつかって死亡した。
はっきり言って全部しょうもない。
そんなこともあり次言うことはわかっている。
「『それは僕の命が危険になる』でしょうか?」
一言一句ぴったり当ててやってぜ。
「なぜ次に言おうとしたことが分かったのだ」
「それは言えません。ですが王族としての責務を果たすため自分の身は自分で守れなくてはいけないのです。それに魔法が使えない王子がいては王家の名前に泥を塗ることになります」
これが俺の考えた王家の名前に泥を塗れない作戦だ。これなら、父上も文句は言えまい。
「駄目だ」
なにィィー!
「それでも駄目なのだ。私は誇りより命を大切にして欲しい。アルグレイドお前には生きて欲しいのだ」
ぐぬぬなら最終奥義だ。
「父上これをご覧になって下さい!」
そう言って、展開したのは自分のステータスだった。
「これは⋯」
「僕のスキル欄ですこれを見ても駄目だというのですか」
アルグレイドのスキルは前代未聞の百個以上。しかも、一つを除いて全てレベル10なのだ。
「これでもだめですか⋯」
そしてここに息子のお願いの顔をレイズだ。
これで折れない父親はまずいない。
「はぁわかった。ただし、複数人の護衛を付けるように」
「ありがとうございます!」
そして今に至る。
「流石に剣術を習いたいと言った時にはカンカンに怒られたけどね⋯」
そういえば、今日から魔法の先生が来るらしい。
「楽しみだな」
アルグレイドは窓から外を見渡していた。
アルグレイド死亡カウント
死亡回数 5回