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プロローグ 転生したら人生スペランカーモード

俺はどこにでもいるような引きこもりで、今日は正月で無理やり外に連れ出されていた。

そんな不機嫌そうにムスッとした顔を作っているのは、現在高校生(通信制学校)に通っている篠原颯太(しのはらそうた)十七歳。

(なんで正月の集まりなんてあるんだよ。めんどいな⋯)

颯太が心の中で愚痴りながらもちに手を伸ばした。

そして、悲劇を起きる。

颯太はよく噛まずもちを飲み込んだその結果もちが喉に詰まった。

(え!?呼吸が出来ない⋯まだ、ゲームのイベントしてないのに⋯)

遺言がゲームとは終わっている。

篠原颯太、十七歳死亡!

死因 もちが喉に詰まって酸欠

誰が見てもあまりにもしょうもない死に方である。


そんな彼が次目覚めたら、知らない天井だった。

(病院かな。ん?声が出ない)

手を伸ばしてみてもいつもは見えるのに見えなかった。そして、颯太は異変に気がついた。

俺赤ちゃんになってね?

全く動けないのもその証拠だろう。

なんとか脱出を試みていると部屋に誰かが入ってきた。


「おぉ、可愛らしい」


「でしょう?」


と入ってきた男は俺を持ち上げてこういった。

「お前の名前はアルグレイド・ユナ・アイデールだ」

と名前をくれた。きっとこの人たちは俺の両親にあたる人なのだろう。

二人が俺のことを可愛がっていると部屋の扉が勢いよく開かれ衝撃の事実が舞い込んだ。


「陛下今すぐにご子息を下ろして差し上げて下さい!」

陛下ということはこの人は国王なのだろうか?

それにしても、その声はやけに必死だった。


「いつもはもっと冷静で頼れるお前がここまで取り乱すとはどうしたのだ」

「それが神殿からのステータス表なのですがそのステータスが⋯」

「ステータスがどうしたのだ」

「ステータスに呪いが表示されました⋯」

国王はその男の肩を勢いよくつかみ

「どんな呪いなのだ!」

と鬼の形相でそう言った。

「それがちょっとしたことでも死んでしまいます」

「というと?」

「段差を踏み外しただけで逝去する可能性があります」

えぇぇー!なにそれ、ゲームのスペランカーモードかよっ


その言葉を聞いて王妃と思われ母親は頭を抱えてふらついた。

「ただ、ご子息様のステータス数値がそのおそらく表示限界を超えているのかおかしな表示が」

この世界にはどうやらステータスが見れるらしい。

もしかしたらと思って心の中でステータスと唱えると青い画面が出てきた。

どこに表示されたのは404notfoundの文字だった。

(は?これってPCとかのエラーコードだよね。人に出てて良いものなのか⋯)

そしてステータス画面を進めているとスキルという欄が見つかった。

少し興味があったので覗いてみるとそこには

(な、なんじゃこりゃー!)

剣術レベル10、魔術レベル10⋯他にも家事レベル10や

対話術レベル10などと幅広くスキルを持っていた。

戦闘系は宝の持ち腐れだなと思いながら欄を進めていくと一つだけレベルがついていないスキルがあった。


(神の寵愛?なんだこれこんなもんくれるなら呪い消してくれよ⋯)


このときスキルの効果をみていなかったが、今後このスキルに救われることをまだアルグレイドは知らない。

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