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堕天使の帰還


 ログアウトすると、私は空白の泉にいた。

 ネフティマが、私の帰りを静かに待っていた。


「パルトラさん、お帰り」

「心配かけたかな? ただいまです」


 無事であることを伝えると、ネフティマは私のぽっぺたをぷにっと触った。


 左と右、両方だ。


「観測、把握。東西南北、何処かしらのクラフトルームにいるタイミングで、ひとことほしかった」

「ネフティマちゃん、ごめんなしゃい……」


「いえ。新たな観測場所が誕生しそう」


 ネフティマが怒っているのかと思ったけど、そうでもないみたいだった。


 新たな観測場所というのが、よくわからない。

 ひょっとしたら何か良いことでもあったのかな?


「パルトラさん。魔界ダンジョンで、アマノハクに会えた?」

「残念ながら。気になる言葉がいくつか聞きましたけど、私以外には聞こえていなかったみたいです」

「そう……でも、もう繋がっている」


「繋がっている……何とかな?」


「ヴィトエール大陸」

「ヴィトエール大陸……? 地球にそんな地名なんてなかったような」

「異世界という認識で問題ない。ヴィトエール大陸には魔法が存在していて、精霊や魔神といった、地球とは異なる生物が住み着いていることを観測した」

「アマノハクは異世界転生でもしてたのかな」

「観測。合っているかも」

「そうなんだね」


「それと、シクスオ内でイベント発生。堕天使の帰還」

「堕天使の帰還ですか?」

「地球の暦で明日から一週間、パルトラさんを倒すとレアアイテムのドロップ確率が六倍になる」

「レアアイテムが六倍……えっ……?」


「観測した以上、パルトラさんに頑張ってもらうしかない」

「いーやーっ!」


 冒険者にいきなり襲われるのは嫌なのに、どうしてこんなことに……。


 もしたくさんの冒険者たちが私のダンジョンに押し寄せてくるというのなら、魔界ダンジョンで新たに手に入れたレアな素材を用いて、強いモンスターを作成するしかない。


 それはそれで、楽しくはなりそう。

 早速だけど、魔神の作成に挑戦してみようと思う。


お読みいただき、ありがとうございます!


これにて第5章は完結です。

次の新エピソードより第6章が始まりますので、何卒よろしくお願いします!


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