プロローグ
昔、魔王が世界を支配していた。
永遠に続く地獄であったと言われている。
そんな地獄を救うものが現れた。
それが勇者だ。
勇者は仲間とともに世界を救うための旅に出た。
そして、一年の旅の末。
魔王城にたどり着いた勇者とその仲間たちは、魔王と戦った。
そして激闘の後、魔王を封印した。
こうして世界は平和になった。でも、これは一時的なものだ。
これから魔王は蘇るかもしれない。あくまで、封印だからだ。しかし、そんなときにはまた勇者が現れて我々を救ってくれる。
魔王の封印と共に消えた、世界のどこかにある聖剣を持った勇者が……
「ここから、今私達の暮らす国が出来上がっていくの。そして今の王様の先祖は勇者なの」
「……」
「あ、あら?どうしたの?」
「か、かっこいいっ!俺、こんな英雄になりたい!」
「あらあら。それもいいわね〜」
「あ〜信じてないな!」
ぼくはベッドの上で跳ねた。
「うんん。信じてるわよ?」
「うそだ〜」
「さあさあ、そんなことより寝ましょう?」
「うわ〜話をそらしたぁ〜」
ぼくはちょっと頬を膨らませた。
「おやすみ」
「うん!おやすみ!」
けど、初めてほんとに憧れてなりたいと思ったことだった。
それからぼくは時間さえあれば、近くの森で聖剣を探した。この森にあるということ保証はない。けれども、何もしないよりかはいいと思った。
もう少ししたら、僕は青年と言われるような年になる。
そんなときに見つけた。不気味な洞窟だ。
いつもならこんなところ無視する。ただ、この日なぜか僕は、入って何があるのか探索するべきだと。そう言われてる気がした。
「暗いし、狭いな……」
そして見つけた。聖剣だ。
これは見間違うわけがない。こんな神聖な空気をまとうものは聖剣しかないだろう。
でも洞窟の入り口からはむしろ不気味な雰囲気のほうが強かった。
その差に困惑しながらも、聖剣に触れた。
問題なく触れる。
けど、抜こうとしても全く抜けない。
そして僕は諦めた。
もう、夢を見るのはやめようと。いい加減、現実を見ようと。
だってそうだろう?
そろそろ働くことを考えなくてはならないのだから。
そうして少年は夢を諦めた。
いや、過ぎた夢は、はたして夢というのだろうか?
それはただの、無茶だったり、馬鹿と呼ばれるようなものではないか?
でも、代わりに叶えられる夢を考えるようになった。
これからは、まともな人間になろうと。
子供のままでいるのはやめようと。そう、決めたのだ。
ーーーーー
懐かしい。久しぶりに幼い時の記憶が蘇ってきた。
今になってこんな夢を見るなんて……そう思いながらベッドから起き上がる。
少年だった彼は今、青年となった。
そんな彼は鍛冶師になっていた。
しかも、独学で。さらにいうと、名も知られていない。
けど、そんな彼にも一つすごいと言える事があった。彼は、世界で……3番目の鍛治師だったのだ! ボクから見て、だけどね♪
1番じゃないのかと思うだろう。ボクもそう思う。
ま、まぁ、3番目も十分すごいから。ラノベを読み続けると、ちょっとそこらへんの感覚がおかしくなっちゃうね。1番か最下位、もしくは普通。そうじゃないと、なんだか微妙に感じてしまう。読みすぎだな〜
え? ……お前の感覚がおかしい?
……否定できないかも。
っま、彼はそれだけすごい存在だってことだよ♪
と、いうわけで、ここまで語っていたのは! このボク、〇〇だよ!
……あれ?名前が読めない? あはは〜翻訳魔法がおかしくなったのかな?
っま、いいや! ここまですごぉーーーく暗そうな内容だったけど……この物語は暗くないっ!
むしろ明るいよ!? ……多分。
まあとにかく、この物語を最後まで読んでいってね!
あ、ちなみに自分はしばらくはお別れ!
でもいいんだ。本来、死んだものはそのまま消えるべきなんだ。
だけど……今回くらいはね?
いや、もう一回くらいは……?
ないな。うん。ないない。
……おっと! ごめんごめん! 独り言が漏れちゃってたね!
じゃあ、今度こそ!
この物語を。この旅の物語とその終わりまでを読んでいってね!
きっと面白い結末になるよ!
彼からは……そんなオーラを感じるんだ♪