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異世界ディフェンダー  作者: にゃっち
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1話 勇者降臨

ここは、何処だ!

薄暗い地下室に座っている

目の前に猫背で薄汚れた爺さんが手に魔法ランプをもち

「勇者様、ようこそおいで下さいました、こちらへどうぞ」


俺は確か癌、ステージ4、あと数日の命と宣告されたところまで覚えいる。

もう死んでしまったのか。

それとも実はまだ死んでなくて夢でも見ているのだろうか・・・


転生したショックからかなり衰弱しており

立とうとしたが立てずに両脇を、爺さんと年のころ12,3歳の

身なりがきれいで白いローブを纏った男の子に抱えられ地下道を歩いて行った。

抱えられた自分の体を見ると、死ぬ前、やせ細ってぼろ雑巾のような体だったが、

元気な時の体に戻っていた。


すると爺さんは、「私の名はハルムストデキンズ、そして従者のファスト」

この国の賢者をしております。


「け、賢者!マジか!!すごいな」思わず声が出てしまった。


「一週間前、国王、ハルムスト・カーンが戦死、王妃レエべナルは身投げ、王族はすべて毒により自害してしまいました。

現在この世界にいる残された人間はこの城と王都のみになり

6000人ほどしかおりません。20年前まで人類は世界中で繁栄していましたがこの10年で全人類魔物に殺されました。


ど、、、、

どうか、、、

勇者様、、、、

賢者は泣き崩れ、薄暗い石畳の廊下に三人で崩れた。



階段を登りきると、長い廊下に出て、

どうやらお城のような大きな建物の中にいることが確認できた

そしてそのままドアを開け中に入るととても大きな空間に出た

そこには玉座があり、王の間だ、王が謁見する場所だとすぐに分かった。


入った途端、部屋の中には甲冑をつけた人や司祭、

貴族のような恰好をしている人が

ガヤガヤ話しており、扉を開けたこちらを見るや否や全員どよめいた

中にはひざまずいてこちらに向かってお祈りをしている人までいた。


賢者に「勇者様、お名前は」そう聞かれ吉田輝と答える。勇者テル様こちらにと言われ

広い部屋の中ほどに大きなテーブルがありテーブルの真ん中に座らされる。

すると部屋の中にいた全員がテーブルにつき数えてみたら23人ほどいた。

すると賢者の爺さんが、「ただいま勇者様が顕現しました。」

おおー!!という声と拍手が響きわたる。

数人の年配の人は体をゆすり、嗚咽までしていた。


ここは、いったい・・・


そうすると目の前にいた、一番ガタイが良く重そうで

傷だらけの甲冑を着込んだ人物が


「私はこの国を守るキッシンジャー将軍である!

勇者殿には申し訳ないが休んでいる時間はあまり残されておらん。

魔物の大群がエスト大陸最大の砦、バレスタイン、ムーストン砦を落とし更に北上、こちらへ総攻撃をかけてくる。

どうか、勇者殿、我々にお力をお貸しください。


机にその重い甲冑を着込んだ両手で大きな音をたてながら手をつきこうべを垂れた。


え、えーーーと、、、                                        

                                                                                                 

全員が俺に注目している。

 

賢者デキンズ「異世界の勇者様は皆、大いなる力を持っておるが

知識の秀でたものが稀にいると聞く

勇者テル様、その知識をもって我々にご指導願いたい。」

                                                 

知識っつても、俺、普通だしなー、いや底辺か・・・


就職してもうまくいかなかったし・・・


それでも親があまり文句も言わず家に居させてくれたのはよかったな

でもそれから病気して迷惑かけまくりだし


あーあーー

親孝行なんにもできなかったな・・・

                                                

すると賢者デキンズがこれを、と言ってよれよれの羊皮紙のようなものを渡してくれた。                

ステータスと唱えて下され、と言われステータスと言うとその羊皮紙に文字が浮かび上がった。       


おおーー!!

羊皮紙が光り、周りの人が少しざわめく

ーーーーーーーーーー

吉田輝 (男)(勇者)

lv 8

HP77

MP23

AGE22(不老)

STR15

AGI8

VIT38

DEX44

ING30

LUK88


召喚されし者

ラストマン

勇者の加護++


属性  無し

スキル 無し

ーーーーーーーーーー


不老か・・・

LUK88って末広がりとか!


勇者の加護はプラスでも勇者として召喚されたんだから当たり前だしな~

だけどこのラストマンってなんだ・・・


最後の男!


あっ!

人類最後って言ってるし、もう終わりじゃんこれ!


他は特に何かすごいわけでもなく、このステータスを見て

魔物と戦えるのすらわからなく、がっかりしたのは自分自身だった。


すると将軍の横にいる綺麗な服を着て

シャンとした背の高い男が(国富神官モーザ)

「勇者殿、もはや人類は駆逐され残すはこの城と城下町、ハルムスト王国のみとなりました、

国王陛下並びに王家一族全員死去、

数年に一度召喚され、15人いた勇者様も残るはハゼル様だけとなり

現在ハゼル様は前線ムーストン砦崩壊の際、大怪我をなさり、ただいま療養中で意識も戻らずもう・・・


今まで何とか魔物を退いていましたが、近年魔物の進行が激増

勇者もみな討ち死にし、もう我々も終わりと言う所で、、あなた様、テル様が、、降臨なさいました。」


 手の震えが止まらない様子だ


「我々の打つ手もすべて水の泡になり・・・

もう・・・

何とぞ、何とぞお救いを・・・・」


震えを抑えるかのように拳を両手で強く握り、そう言った。


周りはしばらくはすすり泣く声くらいで静かだった。


いやーーまいったなーー、これ、絶対絶命だなーー、

考えても特に何も思い浮かばないけど


俺の人生、アニメ、漫画。映画、ゲームくらいだし

なんか映画とか漫画のまんまでピンチとか・・・


何とかやるしかここで生き残る道はないのか~

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