hip hopを語ろう
波物語騒動について書いたエッセイにて、筆者は20年来に渡るヘッズ(ヒップホップのファン)だと書いたんですが、まぁ、実際にはここ10年位はシーンのチェックもしてないにわかになっていたりするものの、ヒップホップが大好きなのは変わりません。
まあ、なのでヒップホップについて少しばかり語ろうかなって話しです。
さて、皆さんの思うヒップホップって何でしょうか(-ω- ?)
ラッパーがyoyo言ってる(古い)
DJがスクラッチしてキュッキュツ言わしてる
ブレイカーが頭でクルクル回ってる
こんな感じでしょうか(-ω- ?)
どれも正解です(笑)
ヒップホップには構成する要素が5つあります。
トラックメイクを行うDJ
ラッパーやシンガーなどの歌い手
ブレイカーなどのダンサー
そして、グラフティを行う絵描き
更に私を含むワナビーたるヘッズたちです。
このカルチャーの凄い所は上手い下手や年齢、性別、人種、得手不得手に関係なく楽しめる所です。
音響機械を弄れるならDJになれるし、機械が苦手でもビートボックスで参戦できる。
運動神経が良ければ踊ってもいいし、絵が上手ければグラフで参加出来る、上手いとか下手とか関係なく同じイベントで盛り上がれるし、仲間になれる。
教室では暗くて目立たない奴がビートボックスやグラフやラップで一躍スターになれて、それに憧れるワナビーたちがシーンを盛り上げる。
楽しんだもん勝ち、目立ったもん勝ちなカルチャーなんです。
ただ、本来ならヒップホップにはブラザーやシスターたちへの感謝と敬意、深い愛情が無ければ成り立ちません。
口先ばかりリスペクトを歌い、行動が伴わない多くのプレイヤーの姿に、カルチャーそのものが軽薄で尊法意識の無いものだと思われてしまう現状は本当に悲しいです。
私の大好きなダンサーにfire worksのISOPPがいるんですが、彼は私より年上のブレイカーで、DJプレイにラップ、グラフまでこなす多才ぶりに加えて、ブレイクダンサーとしても国内外の様々な大会を勝って来たタイトルホルダーでもあります。
そんな彼の言葉に私は本当に感動しました。
下記は彼のDVDに入っていた冊子に書かれた文章の抜粋です。
~理解の少ない世界は一生懸命やっていても不安でいっぱいだ、でもがんばれ!始めたての頃の自分に負けるな!自分に挑戦し続ける姿を忘れずひたすらがんばれ!その姿はなによりカッコいい!~
~母がくれた言葉『完全燃焼』。特別勉強ができるわけでもなく、これといって人よりなにか秀でているわけでもないごく普通の少年が教えられたことは、『何事にも一生懸命でありなさい』ということだった。~
一部、抜粋ですが原文ママとなります。
カッコいいんですよ、ISO兄はこのDVDで口先だけにならずにシーンを走った先駆者としての背中を見せてくれました。
フロアに唾を吐いてた少年が失いたくない何かを見つけて、一生懸命に練習して、掃除をするようになる、見た目怖い子たちが非行に走るんじゃなく、頑張ってスキル向上に務めるようになる事を語ってくれました。
下記にまた引用ですが、
~ハマるジャンルが違うだけで特待生で学校に入れる人間がいれば、世の粗大ゴミ扱いされる人間もいる。どんなにがんばっても『あの人は人と違うから関わっちゃダメよ』と認められることはなかった…しかし大きな大会で世界一のタイトルをとった時、大人達は『やっぱりあの人は人と違う、たいしたもんだ』と言葉を変えた。~
こんなカッコイイ人もいるんです。
薬やってる奴に悪い奴もいっぱいいますが、真面目で一生懸命で直向きなカッコいい人もいる、口先だけじゃない凄い人もいるんだと知って欲しいです。
引用 HIS販売DVD ISOPP WORLD 2006年発売
お読み頂きありがとうございますm(_ _)m