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神剣:モフモフニナーレ

作者: 南辺万里

 教会に荘厳な鐘の音が響き渡る。

 街の中心に建てられた白い教会では、今まさにスキル授与の儀式が行われていた。

 昨年の内に10歳になった子供達が両親や親族に手を引かれ、教会の前の広場で期待で胸を膨らませそれぞれの順番を今か今かと待ち構えていた。

 スキル授与によって得られるスキルは、貴族や農民など身分に関係することなく平等に与えられる。

 神によって与えられるスキルは、流石神の御業と言われるようにその子供の本質に合わせて与えられることが多い。


 貴族の子供は剣術や槍術、礼法、記憶などといった貴族生活に必要となりそうなスキルが多く、商人の子は算術、交渉術など、農民の子は開拓、植物育成などが授けられる。

 ただ、中にはその身分にかかわらず貴重なスキルを与えられる子供も稀にいる。

 その為、スキル授与式には街の領主や貴族などの使用人が立ち会うことが必須となっていた。


「サトネ村、農民、カータスが長子ミルコ、スキルは鍛冶」


「おおおお~~~~!!!」

「農民で鍛冶か」

「珍しいな、鍛冶師ギルドが動くかな?」

「カータスの所は次男がいるから動くだろう。鍛冶師は貴重だからな」


 広場で授かったスキルを読み上げられ、広場に集まった者達がざわざわと騒ぎだす。教会から授与を受けた少年は、戸惑った様子でキョロキョロと広場を見渡し、家族を見つけて駆け出した。ただ、肝心の家族もどこか途方に暮れた様子であるが、そこに早くも数人の男達が近寄っていく。恐らく鍛冶師ギルドの者達であろう。


 小さな騒ぎはあれど、その後も次々とスキル授与は進んでいく。

 そんな中、両親に連れられた少女の順番が近づいてくる。ただ、その家族の様子は今までの子供達の様子とは明らかに違った。

 授与を受ける子供達は皆が期待と希望に目を輝かせ、自分の順番をソワソワと待ち望んでいるものだ。それなのに、その少女は麻のワンピースを身につけ、ずっと下を向き、両親に押されるようにして前に進む。

 その両親らしき男女も子供に声を掛け、子供の将来に夢を馳せる事も無く、どこか商品に向けるような眼差しを少女に向けるのみ、その二人は子供よりもどちらかといえば周囲の様子を気にかけているようだ。


「おい、あれは違うな。子供が教会に入ったらあの二人を取り押さえろ」


「宜しいので?」


「人攫いか、奴隷商か、それとも虐待かは判らんがまともな状況には見えん。それにな、取り押さえてから調べて間違いであればそれはそれで良い。まずは子供を保護せんとな」


 この世界では子供は守られるべき者である。教会ではそのように教えられ、この僧兵はそう信じてやまない。そもそも、子供の死亡率はただでさえ高いのだ。それ故に子供を守る事に躊躇う事は無い。


 併せて授与式において貴重なスキルを得た子供を誘拐しようとする者達がいる。その為に教会所属の僧兵が広場の各所に立ち授与式が恙なく終わる様に警護をしている。また、貴族の子息がいる場合にはその貴族の私兵がいたりもするが、この街で今年は貴族の子供の授与は無い。その為、警護は比較的手薄である。

 事前に警護の情報を得る事は容易く、このような街に違法な手段で得た子供に授与式を受けさせようとする者達がいる。恐らくあの者達も同様なのだろうと推測した。


 少女が教会の中へと誘われると、僧兵達がゆっくりと気が付かれないよう両親と思しき男女を取り囲むように近づいていく。ただ、その様子に周囲の者達も次第に気が付き、広場は静寂に包まれ始めた時、教会の中からどよめく様な声が聞こえてきた。


「なんだ?」

「何事だ?」


 広場が静寂に包まれていたから故に、教会の中から響き渡った声は広場にいた者達にもよく聞こえた。


「もしかしてレアスキルが出たのか?」


 教会の中から聞こえてくる声は明らかに喜びに包まれており、また少女を称賛する声も聞こえてくる。

 皆が教会の入口へと視線を注ぐ中、神官ではなく明らかに煌びやかな衣装を身に包んだ司祭が少女の手をとり現れる。


「ノト村 開拓民 ケインが長女 アリス 、スキルは神剣モフモフニナーレ召還!」


「神剣!」

「神剣召還だと!」

「レアスキルどころではないぞ!」


 司祭が広場に集まる人々に高らかに告げると、広場にいるすべての人達の視線が少女へと突き刺さった。


◆◆◆◆◆◆


 私が住む村は非常に貧しかった。

 とりわけ我が家は貧しかった。理由は簡単、両親がまともじゃなかったから。

 二人は畑作業そっちのけで獣や魔獣を狩りに行く。元々そこそこの冒険者をしていたらしい。同じパーティーで一緒に冒険をしていて、母が妊娠してパーティーを抜けた。

 良くある有触れた冒険者の引退パターンなんだけど、両親は貯金をまったくしない人達だった。


「だってさ、お金貯めてたって明日コロッと死んじゃうかもしれないんだよ?無駄じゃん」


 母が良く言う言葉だ。


「そもそも貯めるほどの稼ぎなんざない。装備を整え、ポーションなどを揃え、体調管理の為にキチンと食事を取る。その為に必要な費用を抜けば残りなんぞ酒代にしかならん」


 父が良く言う言葉だ。


 冒険者としたら普通の発言なのかもしれない。死と隣り合わせの冒険者が、自分の装備などにお金を掛ける額は街に住む人たちから考えると信じられない程に高い。それは何となくだけど判ってるけど、最後の酒代が一番多いのは絶対に間違ってると思う。


 そんな両親にアリスは生まれた頃から親の思い込みによる虐待を受けてきた。

 「筋肉は嘘を吐かない」と言われ、物心がつくと鍬を手に畑仕事を手伝わされ。「森を知れば勝てる!」と言われ森の中を走らされ。獣や魔獣の狩り方を教えると言われどう見ても囮としか思えないような事をされて逃げ回る。

 泣こうが喚こうがお前の将来の為だと一切考慮される事無く、最近では自分の食べる物は自分で獲れと日によっては食事抜きとなる日すらある。これを虐待と言わずに何を虐待というのか。


「スキル授与されたら絶対に村を出るんだ」


 筋肉をつけろと言われながらも栄養がなければ付くはずがない。痩せてガリガリの自分を見て、次に貧しいながらもおめかししている村の女の子を見て心の中で涙する。


「普通でいい、普通の生活がしたい」 


 何が普通か言っている自分でも判らないけど、村にいる他の家族を見れば何となくわかる。

 少しでも役に立つ、有益なスキルを手にすれば村を出ていける。あの両親から逃げる事が出来る。

 少女はこの授与式に唯一の希望を、夢を抱いていた。


 スキルの神様、どうか私に自立できるスキルをください。できれば文官系が良いです。肉体系は嫌です。


 下を向き、心の中でそう願いながら少女は神官に導かれて教会の中へと足を進めた。


「ふわぁ、綺麗」


 初めて足を踏み入れた教会の中の様子に思わず声が漏れる。

 煌びやかなステンドグラスから差し込む光に祭壇までの道は彩られ、祭壇は真上から注ぐ光で浮かび上がっていた。そして、その祭壇の奥に佇む司祭様が柔らかな笑みを浮かべ此方を見ている。


 その温かみ溢れる慈愛の眼差しに、少女の目から知らず知らずに涙が流れ落ちる。

 未だかつてこれほどに心が感動したことは無い。安らぎに包まれた事も無い。そんな気持ちにさせてくれる。


「さあ、もう少しですよ、前に進みましょう」


 入り口から自分を案内してくれてる神官は、涙を流して佇む私を前に誘【いざな】う。


 少女が促されるままに前へと進むと祭壇があり、その祭壇には司祭が待っていた。


「さあ、そこで跪き神へと祈りを捧げましょう。私の言葉を復唱してください。ゆっくりで良いですからね」


 司祭はそう告げると、少女が跪くと同時にゆっくりと聖句を告げる。


「天におわします・・・・・・」


 私は初めて聞く聖句を途切れ途切れに復唱していく。そして、最後の文言を唱え終わった時、私の体の奥から何かが溢れ出すような感じがした。


「あぅ」


 思わず変な声が出る。指を組んだ手に思わず力が入ってしまう。それでも、溢れ出る何かは止まる事無く次第に体から力が抜けていく。


 このままだと倒れるかも、そんな事を思った時、これも唐突に何かが溢れ出る感覚は止まり、その瞬間頭の中に誰かの声が響き渡った。


「スキル、神剣召還」


 その声が告げる内容を思わず口遊む。それでも、特に何かが起きる事無く周囲は何時の間にか静寂が包んでいた。


「無事にスキルを得る事が出来たようですね。それではこの水晶に触れてください」


 私の様子に司祭様がそう告げ、何時の間にか座り込んでしまっていた私を立ち上がらせ、祭壇に置かれていた水晶へとそのまま手を触れさせると、そこに文字が浮かび上がった。


「おおお!スキル:神剣召還、神剣の名はモフモフニナーレ・・・・・・?」


 司祭様が水晶に浮かび上がった文字を読み、私が得たスキルを読み上げる。その声は歓喜の色に染められ、困惑の色で終わる。ただ、周囲の神官さん達は神剣召還の言葉に一斉に声を上げ、恐らくレア中のレアであろうスキルに喜びの声を上げる。


「おめでとう、この教会でレアスキルが出るなんて」


「ですです、我が教会初ですよ!」


 神官さん達が私を祝福してくれる。私も当初の戸惑いが次第に喜びへと変わっていった。


「ありがとうございます!」


 満面の笑みでお礼を言うと、司祭様が祭壇を降りて来て私を教会の入口へと誘ってくれる。


「レアスキルが出たとなれば少々騒がしくなる事でしょう。私もご一緒した方が良さそうです」


 戸惑って司祭様を見上げていた私に、司祭様は笑顔を浮かべて話してくれる。


「レアスキルは貴重ですから、貴方を囲い込もうとする者や、貴方を騙そうとする人が現れかねません。まだ幼い貴方に告げるのは酷ですが、安易に他の人を信用してはいけません。2、3日中にご領主様が来られるか、ご招待があると思いますので其れまでは誰とも約束などしないように注意してください」


 司祭様の表情とは相反する内容の注意を受ける。

 私の得たスキルがどれ程貴重なのかは私には判らない。それでも、自分を取り巻く環境が大きく変化した事を実感した。


 これで家を出れる! 真っ先に頭に浮かんだのはその思いだった。駄目かもしれない、ずっと此の侭かも、期待の裏ではそんな思いが常にあった。それが司祭様に連れられて教会の入口へと歩む一歩一歩で嬉しさが込み上げてくる。

 教会の入口に立ち、司祭様が広場にいる人達に私のスキルを告げる。この時には私の表情は満面の笑みで彩られていた。


「神剣召還なんて、すごいぞ!流石は我が子だ!」


「これで狩りがやりやすくなるわ」


 うちの両親がずいずいと前に出てきて満面の笑みを浮かべているのが見える。冒険者をしていたからか神剣召還スキルの意味合いを正確に理解しているみたい。ギラギラした眼差しを私に向けてくるのが嫌だ。背筋が寒くなる。


「神剣ってなんだ?」


「模造刀とか木刀じゃないってことか?」


 馴染みが無いスキルのせいか司祭様が告げる意味を理解できない人がいる。そんな中で両親以外にも一部の人達は凄い眼差しで私を見てくる。


「さあ、スキルを使ってみなさい」


 周囲を意に介さないように告げる司祭様に促され、私は高らかにスキルを唱えた。


「神剣召還!」


「ほへ? あ、あわわわわ」


 何か光る訳でもなく、なんのエフェクトも無く、私の手元に突然何かが現れた。そんな事を予想していなかった私は落っことさないように慌ててその何かを握りしめた。


 ニャゥン!


 おそらく剣と思しき物の握りに相当する所を咄嗟に握る。すると、召還した神剣と思われる物のからどこか気の抜けた、鳴き声のような音が流れ、ついでに本当に剣? の先端部分がくてっと折れ曲がる。


「えっと......神剣? 剣っていうより、猫の手? でいいような?」


 ニャゥン! ニャゥン! ニャゥン!


 折れ曲がった部分は猫の手を模したような肉球があり、剣の握り部分に力を入れるとその肉球を含めた先端部分がまるで手招きするかのように曲がる。緩めると伸びる。

 剣の握りと鍔の部分までは普通のショートソードのよう。だけど、刀身にあたる部分はまるで茶トラのような形状で、神剣の神々しさも、武器の恐ろしさも何もない。


「かわいい! お母さん私もあれ欲しい」


 比較的前にいた子供連れの女性、その女性が連れている5歳くらいの子供が私が持つ神剣を指さして言った。


「そうね、可愛いわね、どこかに似たようなの売ってるかしら?」


 母親の言葉を期に、周囲の者達が一斉に目にした神剣に対して言葉を交わす。


「良く判らんが凄い物なのか?」


「子供のおもちゃみたいだな」


 教会前に集まったそもそも何のスキルかすら把握出来ていなかった者達は、何の先入観も期待も無く目の前に現れた物を見る。それ故にごく普通にスキルによって現れた物を評価する。

 この時彼らは純粋に現れた物の見た目と、動き、音に対し感想を抱き、性能などは気にしない。

 問題となったのはスキル神剣召還に反応した者達。勝手にそのスキルに期待をし、少女を己の陣営に取り込み、今後の自分の栄達や基盤強化、その他様々な事を勝手に思い描いた者達だ。

 悲しいかなそこには少女の両親も含まれていた。


「なんだそれは! そんな物が神剣であるはずがない、そもそも剣の体を為していないではないか!」


 どう見ても貴族、ただどちらかというと下級でちょっと収入が出費より少なそうですね。といった様子の男が、私に向けて非難を飛ばしています。その男の顔が怒りで真っ赤になっているんですが、そんなに怒るなんてどこまで勝手に妄想を膨らませていたのでしょう?


「神剣などと我らを謀るとは、娘、貴族である我を謀るとは、唯ではおかんぞ!」


 更に何かを喚いているのですが、嘘を言っている訳でもないし、司祭様が確認をしている事に何を言ってるのでしょうか? 私が困って司祭様を見ると、司祭様は無表情でその貴族を見ています。すっごい冷たい表情ですね。


 私を罵倒しながら前に出てくるその貴族。私は、頭の中に神剣を召還した時に頭の中に入って来た神剣取り扱い証明書を読みながら、その貴族に使用してみる事にしました。だって、知り合いで試す訳にはいかないですし、失敗しても心が痛まない人の方が好いですよね。


「モフモフニナーレ!」


 神剣の名前を唱えながら、その貴族に向けて神剣を振り下ろしました。すると、その貴族が一瞬煙のような物に包まれ、その煙が晴れるとそこには一匹の丸々とした狸がいました。


「・・・・・・?」

「お、おい、まさか」

「だ、男爵様!」


 周囲の人達は一瞬にしてその狸と先程の貴族の関連に思い至ったようです。御付の人はその狸を慌てて両手に抱えあげます。


「ポンポコリン!」


 抱えあげられた狸が鳴きますが。


「・・・・・・司祭様、狸の鳴き声ってポンポコリンなんですか?」


「はて? 寡聞にして狸の鳴き声は聞いたことはありませんが、恐らく違うかと」


 悔しいけれど予想以上に可愛いです。ちょっと甲高い鳴き声でポンポコリンです。しかも太めで丸々しています。もし以前の姿を知らなければ駆け寄って抱きしめていたかもしれません。


「神剣って怖いです。あの姿に騙されるところでした」


「流石は神、流石は神剣」


「「「「「いやいや、あんたたちどっか可笑しいから」」」」」


 周囲から何故か私と司祭様に疑問を投げかけられます。

 でも、神剣とは恐ろしい物です。


「そうですね、これでは神剣というより神杖の方が良いのでは?」


「さて、寡聞にして神杖は聞いたことがありませんね」


「なるほど」


「「「「「いやいやいやいや」」」」」


 そうでした、物語に出てくるのはいつも神剣ですね。ちょっと不公平かもしれません。

 私のそんな思いを他所に、司祭様がこのモフモフニナーレの威力と言うか効果をお尋ねになります。


「その人が持つ業の深さによってより姿がモフモフな生き物に近くなるみたいです。悪しき業がまったくない人などは姿が変わらないのかも? あ、それでモフモフで他人を癒した分だけ業は減るので姿は人に戻っていくみたいです」


「え? もしかしたらバニーガール爆誕?」


「ね、猫耳少女きた?!」


 何か業の深い叫び声が広場のあちらこちらから聞こえてきます。どうしましょう? 広場全体に神剣の力を降り注いだ方が良いのでしょうか?


「業の深い者達が多いようですね、困ったものです」


 司祭様が手で目元を覆い嘆いています。そうですよね、困ったものです。


「犬耳尻尾こそ至高でしょうに」


 あ、司祭様も同類でしたか、そうですか。この世に悪しき業が満ち溢れている気がしてきました。

 でも、これで独り立ち出来るのかな? そもそも、この神剣で両親を・・・・・・


 視線を広場に戻し両親を探すと・・・・・・爆走し遠ざかっていく両親の背中が見えた。

 私は、その後ろ姿を眺め思わず言葉が零れました。


「あ、逃げやがった」

主人公の活躍は・・・・・・えっと、がんば!(ぇ

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[一言] 最近はウマや普通のシカになる者もいる模様 クマだって負けないのだよ 業が深くても実用性あるね?
[一言] ふむ?これで無双するとモフモフ天国じゃないですか素晴らしいデスネ。
[一言] はぁやれやれ 狐耳しかないだろ?
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