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第十話 角娘ちゃんは確認してみる
時はゴブリン消滅事件の翌日。
場所は街近くの平原。
「え、えい!」
現在、角娘ちゃんはスライムへと、自らの角を投げつけていた。
結果からいうと。
「や、やっぱりスライムが消し飛んじゃった……」
と、角娘ちゃんは自分の角をさわさわする。
ここまででわかった事。
それをまとめるとこうなる。
・角は折っても無限に再生する。
・角はめちゃくちゃ高値で売れる。
・角の攻撃力は凄まじい。
ようするにこれ。
どう考えてもやはり。
「女神ちゃん……やっつけ作業だよぉ」
たしかに角娘ちゃん。
ОLちゃんだった時に、女神ちゃんにこういった。
『頭を強くしてほしい』
だがしかし、それはこういう意味ではない。
頭にダメージ受けて死なない様に、頑丈にといった意味だ。
などなど。
角娘ちゃんがそんな事を考えた。
まさにその時。
「ちょっと、あんた! 今度こそしっかり見たんだからね!」
そんな声が聞こえてくるのだった。