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弱者は誰かを呪いながら死に絶える  作者: 海原 川崎
岬 有紀を中心で発生する出来事
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現在 岬有紀を中心で起きている出来事 1

 口から吐き出した水は口に残っていた胃液のカスと一緒に地面に散らばった。不快感と嫌悪感に犯されているせいで胸の底からくる吐き気は続いている。

 「うぇっ…。」何度もえづいているが中にはなにも入っていないため何も出てこない。痛みと吐き気を感じながら彼女はただ目的もなく歩く。

 胃から食道が痛みを訴えているが、そんな事は関係なしに私はただ誰にも見つからないように歩いている。

 今頃警察に通報されているのかな。私は幸せになれないのかな。そんな事を考えると罪悪感と共に虚しさが押し寄せてきて泣きそうになる。

 気がついた時には私は学校近くにある森の中にいた。ここでなら誰の目にもつかない。それに人に会いたくない。

 森の中は虫の音が一定のペースで鳴り響いており私の心の苛立ちを本の少しだけ軽減してくれる。

 その場に座ると全身の疲れが太腿から全身に駆け巡ってきた。溜まっていた疲れは私の精神を支配して睡眠へと誘う。

 こうして彼女は意識を失うように睡眠を行った。

 

 目を覚ますと辺りは草と木が無造作に生えており一瞬いつもと違う光景に違和感を覚えたが昨日の事を思い出し再び泣きそうになる。

 言葉を口に出すと泣きそうになるから、私は黙って辺りを見回していた。

 全身から噴き出る汗は不快感を私に与え、その汗の匂いにつられて蚊が血を吸い取る。

 日光から発せられる熱気と蝉の目覚まし時計のように煩い音が苛立ちを増加させてきた。

 昨日の出来事は夢ではなく現実だと、腕にへばり付いてきた蚊を叩き殺しながら考えこれから私はどうすればいいのかを考える。

 警察に行き罪を償えばいいのであろうか。でも私は逃げ出した。私があの人を殺して捕まりたくないから逃げ出したのだ。

 考えると昨日の出来事を思い出して再び吐き気に襲われる。

 考えるのを止めたくなったけれど、ここで考えるのをやめても何も進まない。胃の中には何も入っていないので吐き気が永遠と襲い掛かってくる中私は決断した。

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