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遠藤徹の視点 10

「お嬢様!」白の言葉に耳を傾けず着ていたワンピースを脱が白に渡すと下着だけの姿になった。

「なに、この方に羞恥心がいかにゴミのような存在と言うものかをわかっていただくためですわ。こんなところで話が止まってしまっていたら奴らに先手を打たれてしまいますわ。」僕が目を反らすと二重神千里は怒りの感情を込めながら言ってくる。

「ほら、何が恥ずかしいのですか。…こちらを見なさい。あなたが納得するように私は服を脱いでいるのですよ。そのような反応は求めていません。」

「…着てください。」

「いや、あなたに納得してもらわない限り服は着ません。」

「しました。納得しましたから着てください。」

「本当ですか?」

「しました。しましたから着てください。」ようやく納得したのか白がいつの間にか持っていたワンピースを受け取り、服を着ると再び話を始めた。

 「では、本題に入りましょう。あなたは超能力を出した時の感覚は覚えていますか?」僕はやや不機嫌になりながらも頷く。

 「よろしいですわ。では、まず私が見た予知を全部話しますので聞いてください。」こうして彼女の妄想話が始まった。

 

 「1人の少女を囲うように浮かんでいる木々は少年の居る方向に向かって飛んで行くと、少年の皮膚に触れる前に一瞬で消え去った。

すぐさま少年は少女の方を睨むと、少女の周りが突然炎に包まれる。

激しい熱が周囲を覆っているが何かの膜に覆われているように少女には火なんて通りはしない。

 段々と余裕の表情を見せてきた少女は銃声の音と共に力尽きた。」千里はやけに説明口調で言い終えると満足したように笑顔になるが、僕は心の中で『話を信じるとしても、結局銃の方が強いのか…。』と思った。


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